【7月2日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権2008(The Championships Wimbledon 2008)女子シングルス準々決勝。中国の鄭潔(Zheng Jie、ツェン・ジエ)は、大会第18シードのニコル・バイディソバ(Nicole Vaidisova、チェコ)と対戦。鄭潔はセットカウント2-1(6-2、5-7、6-1)でバイディソバを破り、中国人選手として初めて四大大会(グランドスラム)の準決勝進出を果たした。

 鄭潔は、ウィンブルドンでの歴史的な勝ち上がりで得た賞金の一部を、5月に中国南西部で起こった地震の被災者のために寄付することを明らかにした。

 最低でも37万5000ドル(約4000万円)の賞金を獲得することが決まった鄭潔は「手元に残った賞金の全てを寄付します。私は四川(Sichuan)省出身なので、四川の人たちを手助けするために、寄付とは別にできる限りのことをするつもりです」と語った。

 それでも鄭潔は、賞金の一部をテニス協会に譲渡しなければならないため、全てを寄付することは不可能であることを認めた。鄭潔は「ウィンブルドンが終わって帰国したら、これまでより多くの慈善活動を行います。そして、多くの人たちが、悲しみに襲われた地域の支援を行うように後押しをします。また、四川の人たちができるだけ早く新たな家を手に入れられることを願っています。全ての賞金を提供したいと思いますが、テニス協会に恩返しをする必要があるのでそれはできません」と語っている。(c)AFP