足立朝日

ツミのヒナ 区内公園で続々誕生

掲載:2022年7月5日号
 日本で最小の猛禽類であるツミが、今年も区内の公園で営巣し、ヒナを生んで繁殖している。その広がりは、かなりのもので、「足立の自然の回復」として歓迎されそう。今号では、ツミを観察し続けている二人のカメラマンの便りと写真を掲載する。
 まず、花畑在住の石井英治さん(59)の便りから。
▼6月11日(土)、M公園のツミが1羽かえった。親のオス、メスともに頻繁に餌取りに出没。また、花畑団地の中の小さなN公園でツミの鳴き声を聞き、自転車を停めて見回すと木のてっぺんに1羽。すぐに飛んで帰ってカメラを持って来て撮ってみるとやはりツミだった
▼20日(月)、仕事前にM公園で15分程観察、その間に5人の方から「あれは何て言う鳥ですか?」と声をかけられ、一般の人の関心の高さがうかがえた。「N公園でツミを見た」と鳥仲間に伝えると「私はK公園で観た」との返事。まだ区内の知られていない場所でも営巣しているのかも知れない
▼21日(火)、仕事前にツミを見に行き、初めてヒナが3羽揃った写真が撮れた。成長の速さには驚かされる――。
 続いて、北加平町在住の木藤文雄さん(74)の便り。
 今年も近くのH公園でツミのヒナが生まれた。散歩がてらに観測を始めて7年目となるが、毎回違う木の上で営巣し3羽から5羽ほどのヒナが巣立つ。今年は今のところ3羽を確認。白いモフモフの産毛は間もなく抜け茶色の羽に生え変わる。最近は近隣の公園でもヒナの誕生が見られ楽しみが増えた。

写真上/M公園で石井さん撮影。どんどん大きくなるヒナ。見守る母のツミ(6月24日)
下/H公園で木藤さん撮影。ヒナと母のツミ(6月20日)