【聖火リレー アーカイブス(89)】 三浦雄一郎さん、富士山に 次男が支え「最高だった」

2021年07月01日 12時00分
山梨県側の富士山5合目で聖火ランナーを務める冒険家の三浦雄一郎さん。左は次男の豪太さん=27日午前
山梨県側の富士山5合目で聖火ランナーを務める冒険家の三浦雄一郎さん。左は次男の豪太さん=27日午前
 東京五輪の聖火リレーは27日も山梨県で続き、冒険家の三浦雄一郎さん(88)が、富士山5合目で聖火をつないだ。
 沿道からの拍手の中、左手でストックを突き、トーチを掲げる右手を次男の豪太(ごうた)さん(51)に支えられ、一歩ずつしっかりとした足取りで進んだ三浦さんは「何度も登頂した日本の象徴・富士山に聖火を運べて最高だった」と語った。
 昨年6月に発症した病気のリハビリ中といい「次の目標は、富士山に登りたい。また新しいスタートになる」と力を込めた。
 5合目で三浦さんにリレーした山梨英和高1年矢野育帆さん(15)は「温かい応援がうれしかった」と話した。
 作家の林真理子(さん(67)は出身地の山梨市で、果樹園に囲まれたコースを走った。同級生も応援に駆け付けたといい「声援の中、ふるさとの桃畑を走って感動した」。聖火は甲州市で、ブドウ畑が広がる斜面を抜ける広域農道「フルーツライン」も通った。
 忍野村では富士山が水源の湧水池・忍野八海を通過。鳴沢村では長野五輪のスピードスケート女子銅メダリストの岡崎朋美さん(49)が笑顔で駆け抜け、リレーは富士吉田市でゴールした。
 28日からは神奈川県で、点火セレモニーを実施する。
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