ティモシー・オリファントが明かす、長続きする結婚の秘密

ドラマ『JUSTIFIED 俺の正義』や、この夏配信予定の続編『JUSTIFIED: City Primeval』で主演を務めるティモシー・オリファントは、ハリウッド屈指の大物。でも、30年以上におよぶ彼と妻のアレクシス・ニーフとの素敵なラブストーリーについては、知らない人も多いのでは？

ティモシー・オリファントと妻のアレクシス・ニーフ、2023年のヴァニティ・フェアのオスカーパーティーで

ふたりの出会いはお互いに南カリフォルニア大学の学生だった頃。当時ティモシーは水泳チームに所属していて、まったくの無名でした。

1991年に結婚すると、ふたりの間にグレース（23）、ヘンリー（22）、ヴィヴィアン（20）が生まれます。夫婦円満の秘訣について、ティモシーは2011年の『ウィメンズヘルス』に、こう語ったことがありました。「ふさわしい人と一緒にならなきゃいけないし、ふたりとも積極的に努力するつもりでないといけない。明けても暮れても、それが起こるためにね」

2017年のゴールデングローブ賞にて

レッドカーペットで夫に同伴する以外、表舞台に出ることの少ないアレクシスですが、ティモシーはしばしばインタビューで彼女について言及しており、そのエピソードからは、彼女の人となりがうかがえます。1つだけはっきりしているのは、彼女がウィットに富んだ人物だということ。

ティモシーが2011年にエミー賞にノミネートされた際、受賞スピーチについて考えた経緯を、2012年のトーク番組『コナン』でこう語っています。「最初はこうです―これは実は妻のアイディアなんですけど―僕はトロフィーを見る…それから、結婚20年になる妻を見て、こう言うんです。『ああ、ハニー、これで終わりだ。ついにお別れだ』って」（結局、受賞はならず、ジョークは使えないことに）。

また、ティモシーが肩の力を抜くようにしてくれているのもアレクシスのよう。2022年の『Late Night with Seth Meyers』に出演する際、ばかげた登場をしようとして、「ティム、あなたはやり過ぎ」とつっこまれたのだとか。

2013年のMOCAガラにて

ティモシー自身は、極度にドライ（で自虐的な）ユーモアのセンスの持ち主。インタビューではよく妻の子育てを称賛し、自分はやる気のない父親で、「もう一人のいらない子ども」だと言っています。

2012年の『エレンの部屋』に出演した際は、こう語っていました。「彼女から3人目の子ができたと聞いたときのことは覚えています。こう言ったんです。『そのことについて話したのは覚えてるけど、実際に生まれるようなことをしたのは知らなかった』。でも、良い子たちだし、子どもたちにも慣れたと思います。というか、今になると、僕らが彼らを飼っているのだということは、かなりはっきりしてきました」

それから11年後の現在、ポッドキャスト、『Conan O’Brien Needs a Friend』で、こんなことを語っていました。「彼らが子どもだった頃、平均的な子になるだろうと思っていました…今やちょっと大きくなって、僕は感心して、妻に言うんです。『君はよくやったね。あの子たちを育ててくれてありがとう』って」

2000年、「The Broken Hearts Club」のプレミアにて

3人の子どもたちが巣立った今、夫婦で旅行に出かけられるようになったという、ティモシー。先のポッドキャストによると、ネットフリックスでまもなく配信されるスリラー映画『Havoc』の撮影でウェールズに滞在した際は、アレクシスも同行したそう。「今では、妻の方を向いて、こう言うんです。『ウェールズに行きたい？』『じゃあ、この仕事を引き受けよう』って」

3人の子どもたちは巣立ったとはいえ、末っ子のヴィヴィアンは、父親に倣って、俳優の道へ。ヴィヴィアン自ら『JUSTIFIED: City Primeval』のオーディションを受け、ティモシーが演じるレイラン・ギヴンズの娘役を獲得したのだとか。娘の努力をねぎらい、一緒に仕事をできた喜びを語るティモシーは、どう見ても子煩悩な父親。両親に似てユーモアのセンスと演技力を受け継いでいるらしいヴィヴィアンも、これから活躍することはまちがいなさそうです。

※この記事は2023年4月2日時点のものです。

Translation: mayuko akimoto　Photos:GETTY IMAGES　From:Country Living