王室一やんちゃなプリンセス!? エリザベス女王の妹、マーガレット王女の波乱万丈な人生
ロイヤルファミリーの一員としてこの世に生を受けつつも激動な人生で知られるマーガレット王女の”やんちゃ”なエピソードをまとめました。
ロイヤルファミリーの一員としてこの世に生を受けつつも激動な人生で知られるマーガレット王女の”やんちゃ”なエピソードをまとめました。
父は国王! マーガレット王女の生い立ち
1930年、ヨークファミリーの次女としてスコットランドのグラームズ城で誕生したマーガレット王女。生まれた当時は、父アルバートの王位継承権は兄の次。順当に行けば兄のエドワード8世が王位に就くはずだった(実際に王位に就いたのだが…)。
そのため1937年、マーガレット王女が7歳までは言い方は悪いですが、ロイヤルファミリーの一員として”気楽に”暮らしていました(と思う)。 ところがとんでもない出来事が起こります。国王でマーガレット王女の叔父にあたるエドワード8世が2度の離婚歴を持つアメリカ人女性と一緒になることを選び、王位を捨てたのです。
41歳で国王となったアルバートこと、ジョージ6世のプレッシャーたるや、とんでもないものだったと思いますが、マーガレット王女をはじめ、4歳上の姉エリザベス女王も国王ファミリーとしてガラリと生活や環境が変わったと思うのです。この時点で次期女王となることが決まった姉エリザベスと妹マーガレット王女の生き方は全く違うものになったと推測されます。
姉妹の関係性がギスギスしそうなものですが、二人の仲は良好で姉エリザベス女王が妹マーガレット王女を生涯心配し気にかけるという構図が続いたそうです。
人生を変えた⁉ 国王の侍従武官との大恋愛
国王の次女としてすくすく成長していくマーガレット王女。14歳の時に運命の初恋を経験します。時代的に女性は教育を受ける必要はないとされていたので、マーガレット王女はいわゆる学校には通っていませんでした。したがってクラスメイトが初恋…ではないのです。ロイヤルですから近所の男子…ということでもありません。そのお相手はなんと、国王の侍従武官として就いていた写真の男性、ピーター・タウンゼントでした。
要は国王の秘書的な、護衛的な、人物に恋をしたのです。ちなみにピーターはマーガレット王女より16歳上で既婚者さらには二人の子を持つ父親でもあったのです。ここまでだと、中学生の片思いにしか見えないのですが、びっくり仰天、その後、父である国王ジョージ6世が崩御した後からお付き合いを始めるのです。
世間も王室も大反対! 悲恋に終わった王女の初恋
初めての出会いから8年後、22歳になったマーガレット王女はすでに離婚していたピーターと交際を始めました。マーガレット王女的にはすぐにでも結婚したいほどにピーターを愛していましたが、当時の王室には25歳まで婚約、結婚は認めないというルールがあったそうなのです。おまけに、離婚歴がある、言っても一般人と王室メンバーが結婚だなんて…!! と、政府と国民の大反対を受けている状態で、エリザベス女王も妹の気持ちを理解して承認とは立場的にできなかったそう。
ピーターがベルギーに左遷されてしまい、物理的な距離を作られてしまったマーガレット王女。自身が属する王室のしきたりを受け入れピーターとの恋を諦めることを決意しました。
ここまででお気づきな方もいらっしゃるのではないでしょうか。名作中の名作「ローマの休日」みたいじゃないですか? 実はマーガレット王女はアン王女のモデルになったと言われているんです。
29歳でカメラマンと結婚、一男一女を授かる
ピーター・タウンゼントの大恋愛に終止符を打ってから3年後の1960年3月、29歳の時に同い年で雑誌の売れっ子カメラマンをしていたアンソニー・アームストロング=ジョーンズ(スノードン伯爵)と結婚したマーガレット王女。デイヴィッド、セーラと二人の子宝にも恵まれ妻として、母として、ロイヤルメンバーとして生きていくことを決意します。幸せいっぱいに思われていましたが、実情はちょっと違ったようなのです。
遊び人の夫に不倫で応酬。どっちもどっちな”呆れ”夫婦に
結婚当初は国民が憧れるカップルだった二人でしたが、実生活はというと、生まれながらのプリンセスだったマーガレット王女は自分中心軸で生きてきたため、当時の女性たちのような夫を立てる、夫をサポートする、夫の三歩後ろを歩く…ということはせず、暮らしの決定権は全てマーガレット王女が持っていたそう。すると次第にアンソニーに変化が。元々モテまくっていたであろう遊び人気質のアンソニーは外の女性に目を向けるように。ありゃりゃ。それに対してマーガレット王女の応戦がすごかったのです。あんたが浮気するなら私も浮気する! そう、目には目をと言わんばかりに派手に不倫をしていたそうです。家庭内は冷え切り、可哀想なのは子どもたちですよね…。
王女であり人妻だけど、そんなの関係なし!? 浮き名を流しまくる
アンソニーと婚姻中でありながら恋愛しまくっていたという破天荒とも言えるマーガレット王女。相手に一貫性があるのかというとそうでもなく、とにかくいろんな男性と浮き名を流します。
ピアニストのロビン・ダグラス=ヒュームと交際したと思いきや、18歳下の庭師、ロディー・ルウェリンと4年間もの同棲恋愛をしてみたり。ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーとも関係があったとかなかったとか。とにかくすごい! それだけマーガレット王女に魅力があったとも言えますが、逆に王女と恋愛する男性側も相当肝が座ってますよね!?
出会いを探すため⁉ ナイトクラブに飲酒、タバコと遊びまくりのプリンセス
若い頃からアラフィフでアンソニーと離婚するまでとにかく夜遊び三昧だったというマーガレット王女。夜な夜なナイトクラブでお酒を浴びるように飲み、踊り、タバコもプカプカ。時代的にも王室の風土的にも前代未聞のやんちゃな人だったと思います。姉のエリザベス女王も可愛い妹とはいえ、頭を抱えていたといいます。
やっと生活習慣に落ち着きがみられたと思ったら今度は立て続けに体調不良に見舞われます。若い頃から無理してきたのが祟ったのでしょう。現にマーガレット王女の母、クイーンマザーは101歳、姉のエリザベス女王も96歳とベースに長生きDNAが刻まれていそうな家系ですが、マーガレット王女は71歳で逝去しています。
最愛の人はピーター? 晩年は恋沙汰なく公務に献身
50代に入ると度重なる体調不良や病に苦しむ一方で、王室メンバーとして公務にやり甲斐、生き甲斐を見つけるようになったマーガレット王女。人生中盤の破天荒なやんちゃ期を清算するようですよね。そんなマーガレット王女の心の中には”初恋の人”であるピーターがいつもいたんじゃないかなと想像します。物理的に引き裂かれ、26歳でその恋を終わらせてから長い月日が経った1993年に30年以上ぶり? に二人は再会するのです。マーガレット王女はピーターを「変わらず素敵な人」とコメントを残しています。もちろん二人がどうこうなることはありませんでしたが、ピーターが再婚した相手はマーガレット王女に瓜二つだったという話もありますし、二人の間にはいつも互いへの愛があったのではないでしょうか。 心温まるエピソードです。人生最期は穏やかにいられたのかなと想像します。良かった♡
Text:Megumi Sawamura
※この記事は2023年5月18日時点のものです。
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