祝・令和のビッグカップル誕生! 滝川クリステルさんインタビュー
滝川クリステルさんの動物愛護活動はこちら一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル
ピアス
耳に光るピアスは、創立110周年のドイツのコスチューム・ジュエリー「グロッセ」のもの。価格は19,000円です。
クリステルさんの親友でもあるアンミカさんと「グロッセ」のコラボレーションジュエリーで、森羅万象から幸せのエネルギーをもらえると言われる八方位をイメージしたデザインだそう。
この時は、2wayのピアスのトップ部分のみを着用されていました。
こちらもお問い合わせが殺到しており、3ヶ月~4ヶ月待ちで予約オーダー受付中となっています。(ご予約はこちら)
>>「グロッセ」のカジュアルライン「グロッセ グラッセ」ディレクター 滝沢結貴さんのブログ
次ページからは、ライフワークとして動物愛護の活動に長年取り組んできたクリステルさん。福島県から引き取った保護犬のアリスのこと、動物愛護の活動について、過去に25ans 本誌で語ったインタビューをお届けします。
Photo:Grosse
滝川クリステルさんの被災ペット支援(25ans 2012年1月号より)
震災後、福島の原発周辺に残された動物たちの過酷な状況に心を痛めた人は多いでしょう。動物愛護の問題に前々から取り組んできた滝川クリステルさんは被災ペットの里親になりました。被災した動物を保護することで被災した飼い主の心を癒すという支援の形をうかがいます。
動物からつながる思いやり。被災した飼い主の心を癒せれば
「アリスがいることで、震災や福島のことを忘れないし、彼女を通していろんなことを教えられています。私自身も癒されてますね。縁があって、福島からここに来てくれたんだなと、ありがたく思ってるんです」
25ansでもたびたびレポートしていますが、滝川クリステルさんは動物愛護法改正に向けた働きかけや保護団体の支援など、動物愛護の問題に、以前から取り組んできました。被災した動物のために何かすることも、ご本人には自然なこと。福島で保護されたラブラドールのアリスをARK(アーク)から引き取るといったアクションも、一連の流れのなかで実現しました。
「保護シェルターの人たちは、震災直後から被災地に入ってレスキューを行ってました。私は前々から連絡を取っていて、保健所に保護された動物を引き取るつもりで環境を整えていたんです。それが震災で保護される動物がさらに増え……その増えた部分をカバーしたいと、大型犬の預かりを申し出ました」
Photos : TARO OKABE [SIGNO] Hair & Make-up : TOMOKO NODA Styling : SETSUKO OKUBO Text : MAYUMI YAWATAYA
「何を思いやれるかは人間の根幹に関わること。アリスを通していろんなことを教えられています」
大型犬を希望したのは、保護施設のスペースを取るうえ、引き取り手の少ない犬種だから。まずは3カ月、「飼い主が見つかるまで預かる」という支援を経て、正式な飼い主に。
「最初の数週間は、都会に慣れないアリスが不安に思ったり、遊びたがったりして、生傷やあざが絶えなくて。やんちゃでよく動くんですよ(笑)。それに『噛む癖があるかもしれない』だったり、この子の素性がわからなかったので、ほかの人や犬と接する際、かなり気をつけました。そこは、何らかの事情で飼い主を失った動物を引き取る際に気をつけるポイントですね」
預かり期間中の飼養グッズの提供や、訓練士の手配など、ARK(アーク)の細やかなフォローがとても助けになったとか。でも、女性がひとりで大型犬を飼うのは、かなり大変では?
「散歩も日に2、3 回ですからね(笑)。でも、家族や周囲に助けられてます。それに、家族同然だった動物を、置いていかざるをえなかった方々のつらさを思うと…。引き取られていると知ることで、心が和らげばいいですね。農林水産省に訴えにも行ったんですが、牛や馬だってもっと早く救護できたのに、というケースが多かった。日本はこれだけの先進国なのに、動物へのモラルが欠けているんです」
天災を前に人命が優先されるのは当然でしょう。けれど、動物とどう共生できるかは、人間の本質を問われることでもあるとも。
「命に向き合う気持ち、その根幹に関わることなんですよね。心の余裕、思いやりをもてるかどうか。動物をきっかけに、思いやりの気持ちがつながればと思ってます」
Photos : TARO OKABE [SIGNO] Hair & Make-up : TOMOKO NODA Styling : SETSUKO OKUBO Text : MAYUMI YAWATAYA
愛犬家なら今すぐアクション!(25ans2014年1月号より)
国際的な活躍で、ますます輝いている滝川クリステルさん。ライフワークとして長年取り組んできた動物愛護の活動も、着実に成果を上げ、新たな展開の時期を迎えているようです。
招致活動から帰国後愛犬アリスのもとへ!
オリンピック・パラリンピックの東京招致を成功に導いた「おもてなし」の言葉は滝川さんの希望で起用されたとか。国際舞台を魅了した語学力と日本人の繊細な表現には、自身の生き方が表れているようでした。
表舞台の活躍だけでなく、ライフワークとして動物保護に貢献し、取材日にはラルフ ローレンが動物福祉を支援するチャリティに登場、自らの近況や経験を伝えてくれました。「東京招致が決まった瞬間は、子どものように飛び跳ねて──我を忘れてしまいました」と瞳を輝かせる滝川さん。招致活動のハードな日々を終え、帰国後向かったのは「25ans」でもおなじみの愛犬アリスのもとでした。
Photos : SHUN SASAKI[SIGNO] Text : RYOKO KUROBE
アリスがくれた幸せ
帰宅して会った瞬間に癒され、疲れが取れました。大型犬なので、上からガシッと乗られる感じがたまらないですね。震災後、福島から救助されたアリスをシェルターから引き取ったのが2年半前。やんちゃな子で、私には無理だと止められたほど。今は見違えるほどきれいですが、当初はストレスから怖い顔つきで、やせ細っていました。途中から引き取るからには最後まで自分が幸せにするという覚悟はしましたね。でも、彼女が私に返してくれたのはその百倍以上。震災後は私も不安定でしたが、前へ進むことができました。一緒に緑のなかを散歩していると、特別な時間が流れ、いいアイディアが浮かんだりもします」
動物愛護法の改正に尽力し、ペットショップでの夜間販売が規制されるなど成果を上げてきた滝川さん、今度は自らが支援プロジェクトを立ち上げました。
「私がデザインしたジュエリーを販売し、収益全額を動物や環境保護活動に寄付する企画で、支援先からは寄付金の利用報告を徹底していただくようにしています。今の時代、透明性は必須だと思うのです。目下はシェルターが枯渇している現状、動物の医療費が高く不足している点をカバーしていきたいです。この分野は日本が後進国で、海外の意識の違いには圧倒されます。米国のシェルターは本当にきれいですし、ヨーロッパにはペットショップはもうほとんどないですしね。ドイツの取り組みも進んでいますから視察に行きたいですし、将来は財団設立なども展開したいです」
そして、活動の根本にあるのは動物に限ったことではない、思いやりだといいます。「人間のエゴで物のように命をどんどん生産し、消費して捨てることが何も問われない日本の現状は異常だと思います。命が当たり前のように展示されていることに、疑問をもってみてください。そして、私の活動の根本にあるのは動物に限らず、すべてに通じる思いやりだと思っています」
Photos : SHUN SASAKI[SIGNO] Text : RYOKO KUROBE
滝川クリステルさんの動物愛護活動はこちら
一般財団法人クリステル・ヴィ・アンサンブル