小野小町──気高く美しい哀感胸に迫るその生涯を読む

(著) 古閑炯作

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作品詳細

[商品について]
―王朝文化の光と影を美しくも懸命に生き抜いた小野小町の生涯―
生まれながらにたとえようもなく可愛らしい「小町」と呼ばれて慈しまれた女の子は、長じるに従い都人達の間でも評判となるほどの美しさと機知に富んだ和歌の才能で周囲を驚かせるようになっていた。ーー小野篁(たかむら)の孫娘であり、後の世に才色兼備の女性として知れわたることになる小野小町の謎の多い生涯を、諸史料と先行研究をもとに新たな視点で描いた『新・やまと物語』の小野小町伝。

[目次]
①『新・やまと物語』における題目の見出し書き
 まえがき
 序 論
 新・やまと物語
 第一編 神代
 第二編 繰り返される二朝の慣例〔仁徳朝~崇峻朝〕
 第三編 日本の歴史改編、そしてその後〔推古朝~現代〕
 あとがき

②本著『小野小町』の目録
〔参考六〕洛陽の都の『外郭城』(最外外郭城)
〔参考八〕雲形斗栱の起源について
〔参考九〕『日本書紀』の記載におけるかくれた約束事
第九十三章 奈良時代(末尾部分のみ掲載)
第九十四章 平安時代(上)
第九十五章 小野小町
あとがき
追加資料
『七国神社由緒記』
『肥後国山本郡正院郷小野里小町略縁起』

[担当からのコメント]
絶世の美女というイメージばかりが先行する小野小町ですが、その教養と持って生まれた歌才がなければここまで永く愛されることはなかったでしょう。その才気あふれる歌を楽しんだり、平安王朝の女性の生き方に思いを馳せたりと様々な楽しみ方ができる本書、ぜひじっくりとご覧ください。

[著者紹介]
古閑 炯作(こが けいさく)
昭和16年(1941年)5月に生まれる。

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