大人がときめく恋愛ドラマで崖っぷち女子を好演
【PROFILE】吉岡里帆
小さなキュンを拾うことは幸せな人生への第一歩
ドラマ『レンアイ漫画家』で吉岡里帆さんが演じる崖っぷち女子の久遠あいこは、ダメ男ホイホイと呼ばれるほど男運が悪く、“ナシではない”男性に優しくされたり、甘い言葉をかけられるとすぐに流されてしまう。でも、甘い言葉にときめくのは、少なからず“女性あるある”なのでは?
「あいこは極端にチョロいので、台本を読みながら笑ってしまうのですが、小さなことでもキュンを感じられるのはある意味、幸せの第一歩なのかなって。そこは彼女のいいところだと思います。私自身も年々、人の優しさが沁みるようになってきて。
『体調大丈夫?』とか、気にかけてくださると嬉しく感じます。ただ、仕事脳になりすぎると、周りの人が気遣ってくださっても、『大丈夫です』と一人で抱え込み、自己解決してしまう。もう少しちゃんと甘えられるほうが可愛いし、幸せになれる気がしますよね(笑)」
「清一郎さんは誰に対しても本音で話し、裏表がない。ダメな部分も見せてくれるし。そういう人はいざというとき信用できて、いいなと思います」
恋愛下手な二人も徐々に接近していく……。その変化を象徴しているのが清一郎、甥っ子のレン(岩田琉聖)、あいこの3人の朝食シーン。
「撮影していても楽しくて、大きな出来事ではないけど、家の中で起こる何気ない心の変化にキュンとするんですよね。『今、ちょっとだけ心を許してくれたのかな』って。朝食メニューからも距離の縮まりを感じられるので、注目してほしいです。しかもレンくんが可愛すぎて。私の最近の癒やしです」
劇中、「読者の人生を背負う覚悟で描いている」と漫画家としての信念を語る清一郎。漫画愛好家の吉岡さんも多大な影響を受けた作品があるという。
「『SUGAR』という格闘漫画に好きな名言があって。“ゆるくねぇ時に泣く奴は3流、歯食いしばる奴ぁ2流だ。笑え、果てしなく、そいつが1流だ”という台詞なんですが、どんなに叩かれてボロボロになっても笑い続けている主人公がカッコよくて。自分も苦しいときにこの言葉を思い出して頑張るようにしています(笑)