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有村架純「自分がどこまでできるのかは、試すしかない」30代に向けて考える“仕事との向き合い方”

有村架純 ―変化を楽しむー  Vol.4

2月に29歳を迎えた有村さん。本誌読者の平均年齢も27歳とあって、まさに同世代。

30代を目前にして、仕事や生き方と改めて向き合い、これからの未来に期待と不安が入り混じっているという人も多いだろう。だからこそ、今のリアルな声を聞いてみたい。有村架純流の「日常の変化を楽しみ、更新していく術」を。
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作品を観てくださる方の背中を押せる存在になりたい

出演する作品はどれもヒットを飛ばし、第一線で活躍し続ける有村さん。

2021年の12月号でwith本誌に登場していただいた際に、「今までは、割と平凡な暮らしを送る女性を演じることが多かったんですが、来年からは職業ものもがっつりやりたい」と話していた。そこには、どんな心境の変化があったのだろうか。

「一昨年あたりから、30代に向けてどう筋道を立てていこうか考えているんですが、作品ってなんていうか、一つのオーディションみたいなものだと思うんです。作品を通じて私が挑戦した役を世の中に届けることで、みなさんだけでなく監督や制作側の方たちにも『あっ、こういう役もやるんだな』って思ってもらう資料になるというか。

今まではラブストーリーをやらせていただく機会がすごく多かったんですけど、今回の映画『前科者』では“保護司”の役を演じます。職業ものの場合は役との向き合い方がまた違って、例えば命や人生にも向き合うことに。

その役を通して自分にも新鮮な学びがあるのはもちろんなんですが、観てくださる方たちに寄り添って、背中を押せる存在になりたいなと思うようになりました。

ただ今後、いきなりかけ離れた役をやりたいというよりは、等身大+αくらいの役柄を演じながら、気付いたら幅が広がっていたっていうのが私のペースには合っているのかな、なんて思ってます」
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