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ぺえ「過去の自分なんて別人。縛られることなんてない」点と点が繋がらなくてもいいと伝えるワケ

SNS総フォロワー100万人以上、YouTube登録者数39万人と幅広い世代から圧倒的支持を得る、ぺえさん。特にYouTubeでは、誰に媚びるわけでもなく、ありのままの“本音”をさらけ出し、「今一番、悩み相談したい」との声も上がる一人である。3月には初エッセイ『退屈の愛し方』(KADOKAWA)を上梓されたぺえさんに、全3回にわたってインタビュー。with online読者と同世代であるぺえさんが語る、生きやすいコツとは――。

▼前回はこちら

どん底から這い上がるために、ものすごく小さな光をたくさん見つけようとしている

――上手に頑張らない方法を見つけたいなと思いつつ、逃げ時と頑張り時がわからないこともあるのですが、ぺえさんはどんなふうに見極めていますか?

どうにも苦しい状況から逃げた先で本当の生き方を見つけられる人と、無理してでも歯を食いしばって絶望のなかでもがき続けた先で本当の光にたどりつける人と、両方いると思うんです。私の場合は、どちらかというと後者。10代、20代の時はもう本当に我慢の連続で、求められるものに応えようと、まわりに合わせて生きてきた。今、頑張らなくなったことでラクになった部分もあるけど、あの時無理して頑張った経験があるからこそ今がある、とも思う。……難しいですよね。だから、みんなも歯を食いしばって耐えろ、とはとても言えないし、自分を守るために逃げ道を見つけられるんだったらそうしたほうがいいと思うし。ただ、光を手に入れるために、もがき続けたい、苦しくても現状で挑みたい、という強い思いがあるなら、頑張ってもいいのかもしれない。
――本の中で、〈ぺえはぺえの選択からしか生まれない〉という言葉がとても素敵だったのですが、その選択がちゃんと自分を幸せに導いてくれるか、自分で責任をもって選択することも大事なのかなと思います。ぺえさんみたいに、いつだって〈圧倒的に、今が一番楽しい〉といえる自分でいるために。

あとね、自分を救ってくれる圧倒的な光みたいなものを探そうとしないのも大事かもしれません。そうは言っても私だって、イヤなことがあれば落ち込むし、わけもなくネガティブな気分から抜け出せない時だってあるけど、どん底から這い上がるために、ものすごく小さな光をたくさん見つけようとしている気がする。すっごくちまちました、吹けば消えるような光なんですよ。でも、たくさん集めればそれなりに輝きも強くなるし、「これもある」「あれもある」って思えばどうにか立ちあがれるじゃないですか。

――光が一つ消えても、たくさんあるから、真っ暗闇には戻りませんしね。

どうしてもさ、つらい時って一発逆転を狙いたくなるというか「これがあるから私は大丈夫!」って大きな光を手に入れようとしちゃうけど、絶望している時にそんな都合よく現れてくれないじゃない。だったら「めっちゃイヤなこと言われたけど、この人も私のことを想ってくれたんだよな……」とか「あの時はこんなふうに支えてくれたよな……」とか、目をこらしていいところを必死で探して、かき集める。そうするうちに、いつのまにか心が浮上しているから。
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