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声優・石川界人が後輩を見て感じた“すごさ”と“危機感”「気を引き締めないとあっという間に追い越されてしまう」

“無自覚いちゃラブコメ”として話題の人気漫画『白聖女と黒牧師』がTVアニメ化。放送スタートを記念して、牧師・ローレンス役を演じる石川界人さんに全3回にわたってインタビュー! vol.2となる今回は、石川さんの“仕事観”をクローズアップ。昨年アニメデビュー10年を迎えた石川さん。今回アニメ初出演の澤田姫さんと共演したことで、改めて考えさせられたこととは?<vol.2>

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自分が役を任せてもらっていることの“意味”を考えるようになった

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――昨年、石川さんがアニメデビューして10年を迎えましたが、当初に比べて声優としての心構えは変わりましたか?

驕っている、と思われてしまうことを承知で言えば、自分が役を任せてもらっていることの意味を考えるようになりました。デビューしたての頃は、僕のことを知っている人なんて当然ながらほとんどいないし、オーディションで見せたお芝居の出来によってのみ、選んでいただいていたと思うんです。でも今は、石川界人という名前が、あの頃よりは意味をもっている。僕自身が、というより、あの作品のあの役をやった人だ、という経歴が意味をもつようになっていると思うんです。
――確かに、経験を重ねれば重ねるほど、目の前の結果だけでなく、実績を含めて評価されるようになっていきますよね。

もちろん今でも、いちばん重視されるのは、僕がどんなお芝居ができるかということだとは思うんです。ただ、たとえば『白聖女と黒牧師』でセシリアを演じる澤田(姫)さんは、この作品がアニメ初出演。コロナ禍の規制が揺れている時期の収録だったから、現場のイレギュラーな状態しか知らない。戸惑うことも多かったはずで、そんな彼女とともに主役を張る相手が僕だということには、それなりに意味があるんじゃないかなと思いました。

――新人ではなく、先輩としての立ち居振る舞いが現場で求められている、と。

その現場にいるのが自分であることの意味を見出すことは、大事だと思っているんです。澤田さんが緊張して実力を発揮できない、行くのをためらうような現場にはしたくないなと思ったら、自然と雰囲気を和らげようと思いました。作品のほんわかしたテイストを最大限引き出すためには、やっぱりセシリアにはのびのびしていてもらいたかったですしね。
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