ベストセラー原作のアニメ映画で大人と戦い殻を破る青年に挑戦!
【PROFILE】北村匠海
同世代の役者からライバルと言われる存在になるのが目標
そう振り返る北村匠海さんが声の主演を努めた作品が、大人による管理に反抗する中学生たちを描いたベストセラー小説の初のアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』。88'年に宮沢りえさん主演の実写映画も話題になった名作だ。
「僕も10代の頃に原作を読んで救われた一人でした。主人公・守は、勝手に一人の世界の中に引きこもってクラスメイトに疎外感を感じていて、かつての自分とどこか重なりました。学生らしい恋愛や青春をする余裕がなかったから、守が勇気を振り絞って意中の女子に『一緒に逃げよう』と告げて〝戦争〞が始まるシーンは、ただただ羨(うらや)ましかった(笑)。学生時代の恋って、何というか独特ですよね。小学生の頃に僕に告白してくれた子がいたんですけど、本当に貴重な体験だったんだなって……。大人になってから、初めて気づきました(笑)」