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北村匠海「勇気を持って〝生の言葉〞を響かせることで周りや世界が変わることもあると思います」映画『ぼくらの7日間戦争』インタビュー

ベストセラー原作のアニメ映画で大人と戦い殻を破る青年に挑戦!

「第41回日本アカデミー賞」の新人俳優賞に輝くなど演技力が話題の北村匠海さん。アニメ映画『ぼくらの7日間戦争』に声優として主演した想いを聞きました。いまの彼にとって、役者としての〝戦争〞とは一体?
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【PROFILE】北村匠海

1997年11月3日生まれ。映画『君の膵臓をたべたい』で、第41回日本アカデミー賞の新人俳優賞に選ばれた。2020年には『サヨナラまでの30分』、『さくら』など主演映画が3本控えている。ダンスロックバンド・DISH//のリーダーでもある。

同世代の役者からライバルと言われる存在になるのが目標

「学生時代には、僕も大人に反骨精神を抱いたことがありました。子役の仕事をしていたので、学校に行けない時期もあって……。そんな中で『仕事と勉強両立できなきゃダメだぞ』と助言をくれる先生や親に心の中で反発したり。オーディションを受けては落ちてを繰り返していたこともあって、僕の身にもなってくれよ、知らないくせに……、なんて毒づいたり……」

そう振り返る北村匠海さんが声の主演を努めた作品が、大人による管理に反抗する中学生たちを描いたベストセラー小説の初のアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』。88'年に宮沢りえさん主演の実写映画も話題になった名作だ。

「僕も10代の頃に原作を読んで救われた一人でした。主人公・守は、勝手に一人の世界の中に引きこもってクラスメイトに疎外感を感じていて、かつての自分とどこか重なりました。学生らしい恋愛や青春をする余裕がなかったから、守が勇気を振り絞って意中の女子に『一緒に逃げよう』と告げて〝戦争〞が始まるシーンは、ただただ羨(うらや)ましかった(笑)。学生時代の恋って、何というか独特ですよね。小学生の頃に僕に告白してくれた子がいたんですけど、本当に貴重な体験だったんだなって……。大人になってから、初めて気づきました(笑)」
次のページ>>今回の作品には、原作の時代にはありえなかった現代の闇も描かれている。
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