【会見ほぼ全文】相葉雅紀さん主演舞台『ようこそ、ミナト先生』会見&フォトコールの模様をレポート

【会見ほぼ全文】相葉雅紀さん主演舞台『ようこそ、ミナト先生』会見&フォトコールの模様をレポート

#相葉雅紀
#舞台インタビュー
INTERVIEW
2022.12.23

嵐の相葉雅紀さんが12年ぶりに舞台に登場!

本日6月4日、嵐の相葉雅紀さん主演舞台『ようこそ、ミナト先生』(新国立劇場・中劇場)が初日を迎え、記者会見とフォトコール(公開稽古)が行われました。with onlineでは、報道陣に公開された舞台稽古と記者会見の模様を写真とともにレポート! 会見の模様は「ほぼコメント全文」でお届けします。
※舞台の内容については詳細を伏せてお伝えしていますので、みなさまぜひゆっくりとお楽しみください。

相葉さん演じる非常勤教師 湊孝成と、彼が出会っていく生徒や町民たちの「再生」の物語を描いた本作。山あいの小さな町に起こるさまざまな出来事を通じて、“町や人生のあり方”をじっくりと問いかけていく、そんなストーリーを個性豊かなキャストが演じていきます。

実に12年ぶりの舞台出演となった相葉さんは、今までの作品の中でも特に、折々で相葉さん自身を彷彿とさせるようなキャラクターを好演。フォトコールで公開されたシーンでは、やさしくて誰からも愛されて、ちょっとお人よしで・・・といった「ミナト先生」をぬくもり感たっぷりにイキイキと演じ、観客を魅了していました。

”秘密”を抱えた役柄へのアプローチに、お芝居で培ってきたキャリアも感じさせ、柔らかさも深みも加わった”俳優・相葉雅紀”への期待感をさらに高めています。

主演の相葉さんをはじめ、秋元才加さん、忍成修吾さん、濱田龍臣さん、須藤理彩さん、青木さやかさん、そしてひときわ高い存在感を放つ松平健さんなど、豪華俳優陣が出演することも今作の見どころのひとつ。なにげない日常と個性豊かな登場人物とを高い熱量でテンポよく表現し、実力派揃いのステージならではの充実ぶりを感じさせる、そんな作品に仕上がっています。

今回演出を手がけるのは、『燕のいる駅』『忘れられない人』『グリーンフィンガーズ』『君と見る千の夢』など相葉さんの単独主演舞台をすべて手がけてきた宮田慶子さん。また脚本はドラマや映画で多くの人気作を生んできた金子ありささんが担当。ふたたびタッグを組むこととなった3人の抜群のチームワークは、お互いに信頼とリスペクトを寄せ合っているからこそ。記者会見でもその空気感があふれていました。

ここからは、記者会見の模様をたっぷりとお届けします!

相葉さんらしいあたたかなムードで記者会見がスタート!

作品の一部を公開したフォトコールののちには、にこやかな表情で相葉雅紀さんがステージに登場。松平健さん、演出家の宮田慶子さん、脚本家の金子ありささんが揃い、会見がスタートしました。

――いよいよ初日を迎えられますけれど、初日への思いを聞かせてください。

相葉 ほんとにずーっと”やりたい”と思っていた舞台をこんなに素敵なみなさん・・・まだキャストのみなさんいっぱいいるんですけど、そんなみなさんに囲まれてできることを幸せに思いながら、毎日吸収できることを吸収しようという想いでずーっとこの1ヶ月稽古をしてきて、ようやく今日がきました! 楽しんでいただけるように精一杯やるっていうのは大前提なんですけれど、僕個人的にもお客さまの前に立つっていうことをずっとしたかったので、ずっと無観客の状態でやってくることが多かったのでちょっと緊張はしているんですけど今日も楽しんでやりたいと思います。

松平 今回大変難しい課題なんですけど、町や人の再生をバックに、とても心の葛藤がうまく描かれているので、そういったものをお客さんにどう受けてもらえるのかなというのがとても楽しみです。

宮田 いよいよ初日を迎えて本当に緊張しながらもとても楽しみにしています。みんなで1ヶ月間、ほんとに楽しく、でも苦しみながら緻密にコミュニケーションをとりながらやってきました。とにかくこんなコロナでお客様もお客様もきゅーっと緊張している時間が長かったと思うので、やっと思い切り舞台を楽しんでいただけたらなと思っています。

金子 とにかく無事に、今日を迎えられたということがとても本当に嬉しく思います。最後までカンパニーのみなさんが無事に走ることを祈るのみなんですけども、わたしはもう用意して頭のなかにあったものがいま目の前にあるということの感激にただただ浸っております。よろしくお願いします。

演出家の宮田さんからは相葉さんに12年間分のダメ出しも?

――相葉くんはなんと、12年ぶりになるんですね。
相葉 はい。

――稽古をふまえていかがですか?
相葉 えー、いかがですか?(笑)そうですね。こんな話、テレビとか初日にする話じゃないですけど、辛かったです。(場内笑)いやあ結構しごいていただいたんで。ほんとに吸収できることは吸収して。12年間空いたというのもあるんですけど、その12年間分もプラスでダメ出しされているので、なかなかハードな期間でした。けどほんと今日を迎えられて本当に僕は光栄です。でもあんまり言いすぎるとあとで怖いのでこの辺にしておきます(笑)。

――どんなところがキツかった?
相葉 役がそもそも結構ハードな役なので、そこに自分をもっていくという作業は、自分に寄せては絶対だめなのでそこの作業が結構大変で・・・ですよね?先生。(と、宮田さんの方を向き同意を求め、宮田さん大きくうなづく)

――宮田さんからはどんなアドバイスがあったんですか?
相葉 結構ほんとに手取り足取り、12年前もそうでしたけど本当に愛のあるしごきをしていただいて。たまに金子さんが稽古場に見にこられたんですけど、そのときは本当に褒めてもらえるので嬉しかったです。(笑)いっつも怒られていたので。(笑)(宮田さんと金子さんを交互に見つめ、身振り手振りを交えながら)

――アメとムチって感じですかね?
相葉 はい、そうでした。

――その宮田さんと金子さんと12年ぶりですよね?
相葉 はい、そうですね。

――宮田さんはいかがでしたか?12年ぶりに相葉さんと。
宮田 そうですね、稽古の途中でやっぱり「ごめんね、12年分のダメ出ししているよね。そりゃあ消化できないよね、わかったわかった、ちょっと反省した!」とやっていたくらいだったんですが。やはりもちろんこの12年間、相葉さんご自身、ほんとにたくさんのすごいすごい経験をなさって、12年分ものすごく当たり前ですけれども、すてきな大人な男性になられて、ものすごく中身が充実なさったっていうのを本当に実感しまして・・・って偉そうに言ってごめんね?
相葉 いやいやいや!ありがとうございます。(と恐縮する様子)

宮田 その分、もちろん今回金子先生が書いてくださったご本がハードルが高くって、先ほど松平さんにもお話いただきましたけれど、とても真摯にうけとめてきちっと重ねていかないとできない役柄、設定なので、そこにきちんと向かい合っていくときに、大人になって中身が充実しちゃった分苦しんだというか。本当にそんな感じでした。

これをどう受け止めて、どう表現したらいいんだろうということは、別にしごいたというより日々、ご自分の中でもこういうことかなと探しながら、こういうことかな、こういうことかな、深めていくという。だから稽古場としては一番ハードだけど、まあここはぜひとも楽しいと思って欲しいと思いながらしごいてました(笑)。

――楽しかったですか?
相葉 (少し苦笑いをして)はい!

――金子さんはいかがですか?
金子 おふたりのこういう師弟関係ができあがっていて、そこにすごく信頼してお預けするだけなんですけども。相葉さんは12年ぶりに会って、何回も言っているのですが”かっこよくなったな”と思って。”男前だな”と思って、頼もしく思っておりまして、またこの同じチームなんですが、演劇界のレジェンドの松平さんを今回迎えられるということの光栄、12年間私たち頑張ってきてよかったなという気がしております。

――相葉さんは辛いとおっしゃっていましたけれど、松平さんは今回いかがでしたか?
松平 そうですね、すごい稽古を拝見していて、宮田先生と相葉さんのやりとりを見ていると、わたしなんかの若い頃はそういう指導ってなかったんで(笑)うらやましいなと思いました。どんどん日々変化していく相葉さんを見ていると頼もしいなと思いました。

――おふたりは舞台は初共演になりますか?
松平・相葉 はい

――先ほどの(ゲネプロの)シーンもなかなか答えてもらえず緊張感が伝わってくる感じがしましたけれど、切なくなりませんでしたか? 
相葉 ほんとに松平さんの、健さんのオーラがすごいので、稽古場からちょっと萎縮しっぱなしで(笑)、なかなか素晴らしいおっきなオーラを持っていらっしゃるので(手で大きなまるを描きながら)近づきがたいなというのは正直あるんですけど、でも健さんの方から「そうだよなあ」って話しかけてくださったりもするんで和んでやらせていただいています。

――相葉さんが12年ぶりの舞台ということで、松平さんなにか相葉さんにアドバイスはありますか?
松平 いや、そんなアドバイスなんて。すごい努力家なので、見ていて頼もしいなと思いますし、それがきっと実っていると思います。

――相葉さん、今回役柄が学校の先生ということで、相葉さんにぴったりだと思うんですけど、ご自身ではいかがですか?
相葉 あーあんまり考えたことはなかったんですけど、でも学校の先生って小学校の先生をやってみたいと思った時期はあります、正直。

――もしやるなら何の教科?
相葉 なんですかねえ。うーーん、体育とかですかね(笑)。

親友の風間俊介さんには長ゼリフを自宅で披露?

――松平さん、今回は田舎暮らしのお役ですが最近コロナで田舎に住みたいという人も増えていたりするんですが、松平さんはいかがですか?
松平 そうですね。もう少し歳いったら考えようかと思います。

――松平さんもなかなかない役柄ですよね。なにか役づくりで大変な思いというのはありましたか?
松平 家族っていうことを思いますと、なかなか難しいですよね。

――相葉くんもちょっと難しい?今回後半に向けてどういうかかわりをするのかな?って気になったんですが。
相葉 そうですね。僕のまわりにもそういう方ってあんまり聞いたことがないので、今回やる役が。実際いるとは思うんですけど、たくさん。そういう方々って。でも自分のまわりにはいなかったので、つくりあげていくのが大変でしたね。

――でもそういうなかでは、昨日風間くんともなんか連絡をしあっていたということなんですが?
相葉 そうですね、風間くんも今日初日なので、さっきLINEしました。(返事は)返ってきません!忙しいんでしょうね!(笑)

――親友同士、同じ初日を迎えるというのはどうですか?
相葉 いやあ、嬉しい反面、見に行けないし来てももらえないのはさみしいんですけど、個人的に風間くんが家に来た時に、ちょっと長ゼリフやってみます。(笑)披露します!目の前で。披露し合います。

――でもいい心強さがありますよね?
相葉 そうですね、まあみんながんばっていらっしゃるので、だからそうした刺激ももらいながら頑張ります。

相葉雅紀=リアリティーとファンタジーの融合?

――今回は金子さんの書き下ろしということですが、12年ぶりに相葉さんとタッグを組むうえで、どんな物語にしようと思われましたか?
金子 私の持っている相葉さんのイメージが“ファンタジーとリアリティーの融合”っていうテーマがありまして。いそうでいない方、身近に感じるんだけど存在しないような方、というのを意識して。またさらにドラマや映画ではできない舞台ならではの役柄、表現方法みたいなものを意識して書きました。

――今、相葉さんその言葉を聞かれていかがでしょう?
相葉 えっと、ごめんなさい、リア・・・ファンタジーとリアル…?って思っていらっしゃるんですか?
金子 そうです。
相葉 あ、嬉しいです!(笑)ありがとうございます。結構僕商店街にいそうだねって言われるので。
金子 絶対いないと思います!探すといないと思いますよ。
相葉 本当ですか? いや嬉しいです、そう思っていただけて。

――ご自身ではどう思います?“ファンタジーとリアリティの融合”について。
相葉 自分ではまったく意識していないです!!

――いそうでいないってことですものね。
相葉 ね!嬉しいですよね。褒めていただけて。(笑)

――宮田さんは相葉くんが初舞台のときから、ということですから今回どのような思いでご覧になっていましたか?
宮田 今回も稽古しながら、一番最初が多分16年くらい前、だと思うんですね。まだ20代ほんとに前半で。舞台ほとんどやっていなくて、1、2本やった・・・?
相葉 1本だけですね。
宮田 もう追っかけ回してダメ出ししていましたから。また逃げるんですよ!「もうキャパオーバーです!」って。で「もう一個!ちょっと聞いといて!」って言いながら(追いかけて)。なんかそういうことがあったなあ、っていうのを懐かしく思い出すくらい、今回はすごく大人になった。だから歳月は素晴らしい(笑)。もちろんとんでもなくいろいろな経験なさって、いろいろなことを感じて考えていらしたんだなあと本当にそのことを実感して。うん、なんかやっぱり嬉しいですね。とっても嬉しかったです。でも同時に欲も出ちゃいました。注文が。

――追いかけ回しはしなかった?
宮田 ちょっとしたね。(笑)
相葉 ちょっとね!帰ろうとした時に捕まえられました(襟元を引っ張られるような仕草で)。

――そうやってたくさんダメ出しをね、この年齢になってもしてもらえるってありがたいですよね。
相葉 いやもちろん、本当にありがたいことですよね。徐々にそういう機会って減ってくるので、本当にこの期間は吸収できるだけしようって思いもあったんですけど、予想以上に辛かったですね(笑)。
宮田 ダメ出しのせいじゃないですよ!(笑)役が!
相葉 役が!(笑)
宮田 役がね。本当に重い役で。でもいろいろな場面で詰まっているときに本当に松平さんに助けていただいて。例えばふたりのシーンとかも、ほんのちょっとした目線のきっかけとかそういうので、ガラッと呼吸がしやすくなるというか、本当にお父さんのように助けていただきました。感謝しています。

嵐のメンバーについてもトーク!

――相葉さんにとって宮田さんはどんな存在なんでしょう?
相葉 そうですね、僕にとってお母さんみたいな存在なので、稽古入っていないときにお会いしたりご飯たべたりするとほんとに優しい。ほんとに優しい顔も知っているし・・・
宮田 それが普通だし!
相葉 鬼の顔も知っているし。(笑)はい、もうお母さんです。(と、息のあったかけあいを見せるおふたり)

――そして松平さんから吸収するものって大きんですか?
相葉 いやあすごいですね。本当に対峙して感じました。本当にすごいなって、目の力もそうだし、放ってくるパワーもそうだし、言葉もセリフ以上のものが伝わってくるので、それを勉強させていただいています。(深くおじぎをしながら)

――秘密を抱えて、という役ですが、相葉さんが今抱えている秘密ってありますか?
相葉 今? えー!(笑)今抱えている秘密ですか?秘密は本当にないタイプなので、全部言っちゃうんですよ。サプライズできない方なので、ないですね!

――大きなテーマが「再生」、だとおもうんですけれど再生したいものは?
相葉 うーーん、再生したいもの・・・でも本当にこうやってお客様の前に立てるっていうのが、ずっと待っていたので、そこが再生してくれてすごく嬉しいです。

――さきほど風間さんのお話もありましたが本当に久しぶりの相葉さんの舞台ということで嵐のメンバーはどういう反応を?連絡はしあっていますか?
相葉 そうですね。松本くんはちょっと時間見つけて来るからとは言ってくれていますけど結構みんな忙しいので。・・・ねえ?リーダー来てくれてもいいんだけどな(笑)、連絡してみます!櫻井くんも二宮くんとも連絡とって、二宮くんとも今度ご飯行こうって話しもしているし、翔くんともご飯行っているし、結構みんな繋がりありますね。リーダーとも電話しました。

――相葉さんにとって忙しいなかでも舞台をやることの意味をあらためて教えていただけますか?
相葉 本当に体ひとつでの勝負になってくるので、厳しいし、甘くない場所なんですけど、やっぱり自分がお芝居をやっていくうえで、宮田先生の指導っていうのはすごく大きいので、定期的に受けたいなというのは本心ではあるんですけど、なかなかタイミングと時間とかかってしまったんですけど、その分吸収しようという思いで、全力で取り組んでいます。

――では、最後に相葉さんから初日を迎える意気込みを改めてお願いします。
相葉 そうですね、本当に全力でみんなでつくってきた舞台なので、来ていただけるという方は本当に楽しみにしていてください。がんばります。よろしくおねがいします。ありがとうございました!

会見で相葉さんは、観客の前に久しぶりに登場する喜び、舞台への想い、そして長く芝居を見守ってきた演出家・宮田さんとのコンビネーションなど、相葉さんらしい言葉でまっすぐにコメント。終始チャーミングな表情や笑顔、そして気遣いにあふれた時間となり、会場の空気も大変にあたたかいものとなっていました。

舞台『ようこそ、ミナト先生』は6月4日から新国立劇場にて上演されます。

撮影/村田克己(講談社写真部)

舞台『ようこそ、ミナト先生』
6月4日〜19日まで 東京・新国立劇場中劇場
6月29日〜7月3日 大阪・梅田芸術劇場メインホール
出演:相葉雅紀、松平健、秋元才加、忍成修吾、濱田龍臣、須藤理彩、青木さやか、中山祐一朗、松平健ほか    

相葉雅紀主演舞台『ようこそ、ミナト先生』公式サイト

金子ありさ×宮田慶子×相葉雅紀のタッグで贈るオリジナルストーリー!舞台『ようこそ、ミナト先生』2022年6月上演!

ARASHI | Johnny’s net

ジャニーズ事務所公式サイト「Johnny’s net」。アーティストの最新情報、公演案内、ジャニーズファミリークラブ・ジャニーズショップのご案内などを掲載。

※本記事は、これまで「with online」にて公開していた記事の再掲載です。年齢、肩書きは公開時のままです。また、作品情報に関しては、上映・放映・上演が終わっている可能性があります。

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