「キングオブコント2012」の王者に輝いてから早10年。以来、各メディアで大活躍中のお笑いコンビ・バイきんぐ（小峠英二さん・西村瑞樹さん）。8月26日（金）～27日（土）には、自身12回目となる単独ライブ「キャバレー」を開催。27日（土）の公演では全国12の都市の映画館にて初のライブビューイングも行い、日本中に笑いと刺激に溢れた“マシンガンコント”をお届けします。
今回は、そんなバイきんぐのお2人に、単独ライブについてのお話などをお聞きしました。
単独ライブはネタが命「実は、タイトルは毎回思い付きです」
――今回の単独ライブ「キャバレー」というタイトルは、どんな思いで付けられたのでしょうか？
小峠 実は、タイトルに思いというのはまったくなくて（笑）。単独ライブのタイトルは、これまでたまたまトランプの関連用語で続けてきたんです。「エース」とか「ROYAL」とか、去年の「STRAIGHT」とか。なんでかっていうと、それも思いはゼロで（笑）。タイトルは本当になんでもいいと思っていて。たまたま「エース」と付けた後に「じゃあ、トランプ縛りにしようか」と。今年もまたトランプ関連で考えていたんですけど、もうあんまりないんです。「フルハウス」とかは、ちょっとダサイなと。何でもいいとは思いつつもどうしようかなと考えて……それで、なぜかわからないけど「キャバレー」になりました。
――「キャバレー」はトランプとは関係なさそうなんですが……。
西村 そうなんです。今回から関係なくなったんです（笑）。僕もタイトルは毎回何でもいいと思っているんですけど、考えた小峠本人は、何かキャバレーに対する思いがあったんじゃないのかなって……。
小峠 最近、ある街によく飲みに行くんですよ。飲み屋がめちゃくちゃあって、そこを何軒も梯子したりするんですけど。ちょっと古い街並みなんで、キャバレーとかもありそうな雰囲気なんですよね。もしかしたら、その街並みからインスパイアされたのかもしれない。その風景が頭に残っていたのかも……。トランプ関連はやめようかなと思って考えた時に、今更、凝った名前は恥ずかしくなって。「ナンチャラ日和」とか（笑）。
西村 「ナンチャラ日和」（笑）。ありがちだよな。
小峠 「単車」とかも、考えたんですけど。タイトルを考えることに時間や労力を取られるのが嫌なんです。ネタに力を入れているので。それで、ほんとにパッと思い付きで決めました。
圧倒的に男性に人気!? 「女性に人気がない芸人」ならではの現象とは
――お二人のライブのお客さんは、男性が多いと聞きました。男女比は７対３だそうですね。
西村 そうなんですよ。なぜでしょうね。理由はまったくわかりません。ただ、おそらく「男性に人気がある」のではなくて、ただ単に「女性に人気がない」(笑)。
小峠 そっちだね（笑）。いやほんとに……。この前もテレビ番組の『アメトーーク!』で「女性に人気がない芸人」というのをやっていて。同じ事務所の錦鯉とかも出ていたんですけど、そのメンバーを見て「これだったら別に俺らも呼ばれてもいいよな」って思っていたら、そういえば何年か前に出ていました（笑）。
西村 俺もそれ思った（笑）。あ、出てたわって。
――コントをやられる時に、男性客を意識されますか？ あるいは女性客の比率を上げたいとか。
西村 意識はしないです。もちろん女性にウケたいというのはありますけど、女性人気を上げたいとかも特にないです。それはもう仕方ない。
小峠 ずっと（女性人気は）ないから、もう今さらなんとも思わないんです。一時期あったとかじゃないから。昔あって最近なくなってきたのなら「じゃあどうしようか」と思うかもしれないけど、今まで1回もないから。
西村 同じ事務所のハリウッドザコシショウでも、男女比半々か、やや女性のほうが多いらしいんですよ。錦鯉でも前回のライブは女性客のほうが多かったとか。それがちょっとショックで。同じぐらいかと思ってた。
小峠 そうなの？ 俺ら恥ずかしいな（笑）。
西村 僕らの単独ライブぐらいらしいですよ。男子トイレに行列ができて、女子トイレがガラガラなの（笑）。
小峠 世界中でそんな場所ないだろ。お笑いライブで男子トイレだけが込んでいるのって。
西村 たしかに、見たことないね。
続くコロナ禍「番組のリモート出演だと、ウケたのかどうかがわからない」
――今回の単独ライブ「キャバレー」では、2日間の公演日程のうち後半ではライブビューイングも初めて開催されます。全国12都市の映画館で観覧できるのはいいですね。
西村 以前よりマシになったとは言え、コロナ禍が続いている状況なので、こういう試みも実現できてよかったです。もともとライブビューイングについては、去年そういう話があったから「じゃあ今年はやりましょう」という流れだったと思います。
小峠 今回は会場のライブとライブビューイングの両方をやるので、今回映画館で僕らのライブを見る人も、いつか生で見ていただきたいです。
――近年のコロナ禍で、一部の番組などにも影響があったと思いますが、その辺りはいかがでしたか？
小峠 最近はだいぶ状況が戻ってきたので大丈夫ですが、少し前まではやりにくかったです。リモート出演とかは、ちょっと嫌でした。今はもう苦手意識はなくなりましたけど。
西村 一時期「リモート芸人」なんて言われたもんな（笑）。リモートだと変な間があったり、少し遅れたりするんです。スタジオで盛り上がっているタイミングと合わなかったり、会話が遅れたり。こっちが何か発言しても、相手のリアクションも遅れるから、ウケたのかややウケなのかよくわからない（笑）。
小峠 ウケてねぇよ、オマエは（笑）。
西村 ああ、ウケてなかったんだ（笑）。まぁ、遅れてウケたのかなというのもありますけどね。
小峠 ウケてない（笑）。
バイきんぐ
小峠英二・西村瑞樹のコンビ。大分県の自動車教習所合宿で初めて出会い、その後大阪NSCの面接で運命的に再会し、1996年5月コンビ結成。ソニーミュージック アーティスツ所属。2012年「キングオブコント2012」にて歴代最高得点（当時）で優勝し、5代目キングの座に輝く。その後、幅広い活躍で高い人気を博す。
バイきんぐ単独ライブ「キャバレー」
出演：バイきんぐ（小峠英二・西村瑞樹）
公演：2022年8月26日（金）～27日（土） 会場：ヒューリックホール東京
※8月27日（土）のみライブビューイングあり。札幌・仙台・新宿・横浜・幕張・浦和・名古屋・大阪・京都・神戸・広島・福岡の全国12都市の映画館にて。17:00開演予定。開場時間は映画館により異なる。
料金：3000円（全席指定）
バイきんぐ単独ライブ「キャバレー」グッズラインナップ
・VIKING ホワイトTシャツ：3,000円(税込)
・キャバレーTシャツ：3,000円(税込)
・VIKING トートバッグ：1,000円(税込)
・バイきんぐステンレスカラビナ付マグカップ：1,500円(税込)
・キャバレー携帯灰皿：500円(税込)
※ファン必見、バイきんぐオフィシャルグッズついに登場！ 普段使いしやすいデザインに。
撮影／加藤岳 取材・文／新藤琢磨 構成／SUPER MIX
本記事は、これまで「with online」にて公開していた記事の再掲載です。年齢、肩書きは公開時のままです。また、作品情報に関しては、上映・放映・上演が終わっている可能性があります。
