女優・久保田紗友の“マイペースのススメ”。鍵となるのは優しい<もう一人の自分>と親しい友人の存在!?

女優・久保田紗友の“マイペースのススメ”。鍵となるのは優しい<もう一人の自分>と親しい友人の存在!?

#ドラマインタビュー
#久保田紗友
INTERVIEW
2022.12.23

舞台・パルコプロデュース2022『VAMP SHOW ヴァンプショウ』のほか、ドラマ『雪女と蟹を食う』、『トモダチゲームR4』に出演されている女優・久保田紗友さん。今回は、ご自身の気持ちのコントロールの仕方やオフの日の過ごし方などについてお話を聞きます。

自分をいたわるために<もう一人の自分>が優しくモニターしている

――前回は、ご自身の気持ちに正直でありすぎるのも大変だということでした。気持ちや情緒をうまくコントロールするコツは何でしょうか?

久保田 起きた物事によって気持ちも変わると思うのですが、例えば、落ち込むような出来事が起きたとして……私は落ち込む時はとことん落ち込むようにしています。自分の中に<もう一人の自分>がいて、その<もう一人の自分>が「落ち込んでもいいよ」とスイッチを押してくれるようなイメージです。

――その<もう一人の自分>、めちゃくちゃ優しいですね。

久保田 そうなんです。それでも、落ち込んでいられないこともあるじゃないですか。そういう時はもう、散歩したり、好きなモノを食べたり、家事をしたり、友人に話したり、お風呂にゆっくり浸かったり、サウナに行ったり……考えてみると、発散の仕方はたくさん持っていますね(笑)。無理に「元気にしなきゃいけない」と思ってするのではなくて、好きなように過ごす感じです。

――たくさんあるというのはそれだけで一つのコツな気がしますね。爆発したり倒れたりしないように、<もう一人の自分>が現れるのでしょうか?

久保田 <もう一人の自分>というと不思議な感じになってしまうのですが……。わりと不調が体の症状としてあらわれるので、そこに自分が一番最初に気付いてあげられるようにモニターしているイメージですね。肌の調子が悪くなったり、口内炎ができたりした時は、それに早く気付いて、自分をいたわれるようにする……そういう感覚です。

「マイペースなのに“せっかち”」その心は⁉

――ご自身をいたわるというお話ですが、オフの日はどのように過ごされているのですか?

久保田 ピラティスに行って体を動かしているか、サウナに行って汗をかくかでしょうか。あと、コーヒーがすごく好きなので、おいしいコーヒー屋さんに行ったりします。友人と行く時もありますけど、基本は一人で過ごすほうが自分のスタイルだなと思って。私はすごくマイペースなんですよ。マイペースなのにせっかちなんですね。

――マイペースだけどせっかちとは、どういうことでしょうか? 

久保田 つねに自分のペースで動きたいと思ってしまうんですね。例えば、友人と何かをする時、時間配分を考えて予定を立てなきゃいけなくなりますよね。何時にサウナに入って、何時に出てどこに集合して、その後どこに行く……という具合に。でも、自分一人だと、サウナに好きなだけ入って、その後ご飯が食べたくなったら食べる、それが気楽なんですね(笑)。

――それをうかがうとマイペースでのんびりといった印象ですが、「せっかち」というのは?

久保田 他人が絡むと時間に厳しくなってしまうことがあって(笑)。例えば、私は友人と待ち合わせをする時は、絶対に遅刻しないんです。当たり前かもしれませんが、たまにルーズな人もいるので。約束して決めたリズムが乱れるのが嫌なんですね。だから、ひとたび時間を守るとなったらその時間に自分のリズムを合わせているんです。たぶん、そのリズムが合っている人ならいいのですが、リズムが合わないと、自分一人のほうが楽だなと思ってしまう。結局、今でも仲の良い友人たちは皆、同じようなタイプが多いですね。

自分にとって「友人はもはやファミリー」家族同然と思える関係

――ドラマ『トモダチゲームR4』では、まさに「トモダチ」がキーワードですね。ご自身が友人関係で重視していることは何でしょう? また、作中では借金が出てきますが、もし友人が大きな借金を負っていたらどうしますか?

久保田 お金は……貸さないですね(笑)。「人それぞれ、いろいろあるからねぇ」となります。実際には、そういった経験はないですね。友人関係で重視しているのは、お互いが楽にいられるかどうかでしょうか。

――友人は少数と長く付き合うタイプですか? それとも、どんどん増やしていくタイプ?

久保田 実は、友人が新しく増えることは珍しくて。今繋がっている友人も、小学生の頃の同級生とか、上京してきて高校でできた友人とかが多いです。そういう意味では、少数と長く深く付き合うタイプです。友人というより、もはやファミリーみたいな感覚ですね。「どういうことをされたら縁が切れる(関係が壊れる)んだろう」と思うくらい深い仲の人が多いです。

――深い関係ですね。もう家族のような感じなんですね。

久保田 そうですね。そもそも「友人」とか「トモダチ」という概念が、私にとっては「家族みたいに思える人」なのかもしれないですね。

久保田紗友/Sayu Kubota

2000年1月18日生まれ。北海道出身。2012年に俳優デビュー。2013年BSドラマ「神様のイタズラ」、NHK「三人のクボタサユ」で初主演。2017年『ハローグッバイ』で長編映画初主演。その他、代表作にドラマ「べっぴんさん」「過保護のカホコ」「この世界の片隅に」「鈍色の箱の中で」「M 愛すべき人がいて」「ホリミヤ」「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」「わげもん 長崎通訳異聞」「寂しい丘で狩りをする」「雪女と蟹を食う」「トモダチゲームR4」「僕の姉ちゃん」、映画『サヨナラまでの30分』『モルエラニの霧の中』『藍に響け』、舞台『VAMP SHOW』などがある。

舞台 パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」

楽しく旅をする5人の吸血鬼、夜の森に囲まれた山間のさびれた駅には駅長と一人の女が……。1992年初演、2001年再演された三谷幸喜作の伝説の舞台の再再演となる本作。西村まさ彦、古田新太、池田成志(1992年)、佐々木蔵之介、堺雅人、河原雅彦、橋本じゅん、伊藤俊人(2001年)と、当時の若手実力派俳優が出演した傑作ホラー・コメディが、新たなキャストでPARCO劇場に帰ってきた。

舞台 パルコ・プロデュース2022「VAMP SHOW ヴァンプショウ」
作:三谷幸喜 演出:河原雅彦
出演:岡山天音、平埜生成、戸塚純貴、塩野瑛久、尾上寛之、久保田紗友、菅原永二
後援:TOKYO FM(東京公演) 企画制作:株式会社パルコ

<東京公演>2022年8月8日(月)~28日(日) PARCO劇場
コロナウィルスの影響で開幕が延期になりました。
詳しくは公式サイトをご確認ください。

※愛知、大阪、福岡公演あり

ドラマ24「雪女と蟹を食う」 テレビ東京系 毎週金曜深夜0時12分

冤罪により人生に絶望した男・北(重岡大毅/ジャニーズWEST)は、せめて「北海道で蟹をたらふく食べてから死のう」と決意し、金目当てに偶然見つけたセレブ人妻(入山法子)の家に強盗に入る。しかし、意外な反応により、二人は一緒に北海道に行くことに。死を決意した男と謎多きセレブ人妻の旅の行方はいかに……⁉ 『ヤングマガジン』およびWEBで話題となった同名の漫画(作・Gino0808/講談社)を原作に、人間の孤独や愛を文学的かつサスペンスフルに描く。

オシドラサタデー「トモダチゲームR4」 テレビ朝日系 毎週土曜夜11時

心理戦の連続に視聴者の心をヒリヒリさせる<新・考察系ドラマ>。突然負わされた多額の借金のために拉致され、謎の「トモダチゲーム」に挑むことになった高校生の男女5人。彼らの前に謎の案内人キャラクター・マナブくんが現れ「友情さえあれば簡単にクリアできる」と言う。しかし、いざゲームが始まると、誰かの裏切りによって友情は崩壊……裏切り者は誰だ⁉ 原作は、『別冊少年マガジン』で絶賛連載中の同名漫画(原作・山口ミコト 作・佐藤友生/講談社)。謎が謎を呼ぶミステリアスな展開に注目。

撮影/宮本賢一 スタイリスト/瀬川結美子 ヘア&メイク/YUMBOU(ilumini.inc.) 取材・文/新藤琢磨 構成/SUPER MIX

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※本記事は、これまで「with online」にて公開していた記事の再掲載です。年齢、肩書きは公開時のままです。また、作品情報に関しては、上映・放映・上演が終わっている可能性があります。

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