Hey! Say! JUMP 有岡大貴さん&伊野尾慧さん「with vol.1」インタビューをプレイバック!

Hey! Say! JUMP 有岡大貴さん&伊野尾慧さん「with vol.1」インタビューをプレイバック!

#Hey! Say! JUMP
#伊野尾慧
#有岡大貴
INTERVIEW
2023.11.14

 2023年1月、新生『with』の表紙を飾ってくれた「Hey! Say! JUMP」の伊野尾慧さんと有岡大貴さん。Hey! Say! JUMPがデビュー16周年を迎えた本日11月14日は、発売早々に完売となった記念すべき「withリニューアル初号」より、おふたりのインタビューの一部を公開! 発売当時、ご覧になれた方もそうでない方もぜひお楽しみください。

(以下「with」2023年1月号より)

伊野尾慧&有岡大貴 ワクワクのかけらを集め続けて

30歳を過ぎてもなお、「フレッシュ」や「可愛い」という言葉で形容したくなってしまうその存在感は、彼らの「ずっと新しくありたい」というマインドとともに、「どうしたらワクワクするものを届けられるか」を常に考え続けるエンターテイナーとしてのプロ意識の賜物かもしれない。『with』休刊から約9ヵ月、現在進行形で「新しい」を更新するふたりに、今のあり方を聞いた。

ふたりが出会った「新しいこと」

―「終わることで、新たに始められることもある」というお話で連載を終えましたが、久しぶりの『with』です。


有岡 『with』なのに前と同じ『with』じゃないというのは不思議だけど、またいのちゃん(伊野尾さん)とふたりで出られることは嬉しいです!


伊野尾 紙媒体は大変だって聞くから、こんなに早く再び出られて驚きました!

有岡 『with』はリニューアルだそうだけど、いのちゃんはあれから何か始めた?


伊野尾 えーと、中型バイクの免許を取りました! でもまだその姿は大ちゃん(有岡さん)には見せていないね。


有岡 何度も話には聞くんだけど。やっぱり車とは少し違うものなんでしょ。


伊野尾 全然違う! バイクはちょっと不便なところもあるけど、風を感じて走るのが気持ちいいよ。それに、バイクきっかけで話せるようになった人も意外といるの。特に現場の年上の男性。みんな「バイクに乗ってた」とか「持ってた」とか「怪我した」とかいろいろ話があって(笑)。「バイク」というキーワードでこんなに広がるんだって驚きました。


有岡 なるほどね。僕はなんだろう。この半年ではないけど、YouTubeチャンネルは最近の新しいレギュラーの仕事にはなっているね。この仕事をきっかけに、グループの垣根を越えて先輩や後輩と交流できるのはやっぱり楽しいよ。この半年はよく打ち合わせしたね!

―YouTubeでの有岡さんも、シングル『群青ランナウェイ』ではプロモーションを手がけた伊野尾さんも、近年は表舞台に立つことはもちろん、グループのあり方や今後の展開を考える際にも大きな役割を担っている印象です。


有岡 そうね、それこそこの半年はめちゃめちゃ打ち合わせしたよね。 


伊野尾 確かにアリーナツアー(『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2022 FILMUSIC!』)はかなり……。


有岡 ツアーもそうだし、アルバム『FILMUSIC!』のプロモーション展開についても話したよね。ここふたりと、知念(侑李)を加えた3人で。


伊野尾 その3人がスケジュール的に集まりやすかったこともあったからね。担当っていうほどではなかったけど。


有岡 みんなで意見を言い合う感じ。『FILMUSIC!』の映像を作る際のアイデアもいのちゃんが出したりして。


伊野尾 僕の場合はやるとなったらやるし、やらないとなるとやらないって感じかも。こういうのって意見を出す人が多すぎると、なかなか面白いものができなくなっちゃうものだから。それなら「この人」と決めて、その人がやったほうが強い世界観やカラーを出しやすくなっていいんだろうなとは思ってる。


有岡 それはそうね。それから最近のオレたちは「これを絶対に実現したい!」ってこと以外に、「このままだとマズいな」っていうところから意見を言うことも増えたよね。なんとなく経験から「これだとうまくいかない気がする」という予測ができるようになっていて、その軌道修正のために言う、みたいな。


伊野尾 そうね。MVとかは特にね。


有岡 そうそう。僕たちはありがたいことに、MVはもう何作も作らせていただいていて、ただそうなると「今回もこのパターンか」って、想定の範囲を超えられない場合もあるの。もっとワクワクするものを作りたいのに、もったいないなって。スケジュールもあって難しいけど。


伊野尾 一番大事なのは「納期を守ること」だからね(笑)。ただ人間って、長く続けていくとどうしても保守的になるというか、安心感を求めてしまって、新しいことにチャレンジできなくなる面は本当にあると思う。実際、「本当に新しいこと」って、周りの人たちの半分は反対するようなこと。

それを、みんなを説得しながら意見を貫くってすごく労力が必要だし、時には嫌われる覚悟もしなくちゃいけない。我々の場合は特に関わる人が多いから相当頑張らないと、変えるのが難しいことも多々あるんだよね。


有岡 今回、アリーナツアーでは本編のラストに『サンダーソニア』という曲を入れたんだけど、これも最初はめちゃくちゃ反対されて。スタッフさんには「想像できない」「締まらない」みたいなことも言われて。でもいのちゃんが最後まで「大ちゃんが言うんだから、やってみようよ」って……それで実現できた。


伊野尾 そう。それもさっきの話と一緒で、みんなやっぱり「いつも通り」が安心なのよね。それで「平ら」にされちゃう。でも、大ちゃんの意見にそんなに反対が多いってことは、裏を返せばそれは「すごく新しいこと」なんだと思って。だからオレはその後、誰かが変えようとする度に「いや!」って(笑)。だってもう、何回も変えられそうになって!


有岡 そう! 他の曲を持ってこられたりね。もちろん、スタッフさんもプロだから、言ってることはわかるんだけど。
伊野尾 これからやるドームツアーもそうだけど、メンバーもスタッフもみんなそれぞれに思い入れがあるから。
有岡 そうね。メンバー同士でも結構着眼点は違うから。知念や薮(宏太)ちゃんはすごく客観的な意見をくれる。いのちゃんは『サンダーソニア』では照明にもこだわってくれて。サンダーソニアは黄色い花だし、当時はいろいろな意味もあったから、黄色の照明に、ね。


伊野尾 そうだったね。オレはどちらかといったら、「バランス」を気にするタイプかもしれない。ライブを観にくるお客さんも、JUMPを好きになってくれたタイミングは人によって違うし、ファンじゃない人が目にすることもあるから、みんなが楽しめるものにしたくて。
有岡 アリーナツアーでの、メンバーが決め台詞をひとりずつ言っていくヒット曲の「一言メドレー」も、いのちゃんのアイデア。JUMPの曲って、インパクトのある台詞が入った楽曲が多いから、それを集めたんだよね。


伊野尾 うん。周年でメドレーをやるのは定石通りだけど、何か「軸」がないと見にくいなと思って。それで「台詞」を軸に作ってみたけど、さらにそこに何か「異物っぽいもの」が混入していたほうが印象に残ると思ったから、2曲くらい「台詞なし」の曲も入れたの。それがアクセントになるし、台詞もみんなひとつずつ言えたしでよかったかなって。


有岡 結局あのメドレーは、『ドリフェス(テレビ朝日ドリームフェスティバル2022)』でもやったんだよね。 


伊野尾 そうだった! 僕たちが初めて出演した〝フェス〟ね。ただあれはもともとやるはずじゃなかったんだけど、メンバーが何人も直前に出られなくなって……。急遽、前日くらいに……。


有岡 そう、全部作り直して、とにかくバタバタだったね。でも当日はもう「5人でやるっきゃない!」って感じで。


伊野尾 それはそれでね。僕たちはもう8人でやることに慣れてしまっていたけど、それが突然、5人でやることになって。それこそそこには新鮮さ、ドキドキ感、ワクワク感はあったよね。
有岡 うん。最後まで何もかもが新鮮で。こんなことはもう二度とないだろうなって。すごくいい経験になったし、今後も忘れられないだろうなと思います。

ここまで来たら、続けることが大事

―振り返ると約9ヵ月でいろいろありましたね。15年を振り返って、ターニングポイントになった出来事はありますか。


伊野尾 それはけっこう「今年」かもなぁ。ここ数年はレギュラーの仕事が多くて、もちろんそれはすごくありがたいことなんだけど、今年はそれが減って、やっぱり時間の使い方が全然変わったというか。今までできなかったことや、新しい考え方もできるようになって。

まぁ簡単に言えば「インプットできる」っていう状態になれたんだと思う。本来なら、レギュラー番組は多いほうがいいと思うんだけど、個人としてはこんな時期があるのは悪くないかなって。


有岡 そうね、生放送も多くて大変そうだったしね。オレの場合はやっぱり、『ヒルナンデス!』だと思う。「有岡大貴」としてのイメージを多くの人に知ってもらえて、それを踏まえて別の仕事へのお声がけをいただくこともあったから。

『コード・ブルー』も、『シン・ウルトラマン』も。お客さんにも『ヒルナンデス!』とのギャップで楽しんでもらえたこともあったので、感謝しています。松本人志さんにも褒めていただいたんだよね。


伊野尾 松本さんに!? なんて!?


有岡 「よかったよ」みたいな……。


伊野尾 すげぇ(笑)!!!

―16年目を迎えた今、改めて思うことはありますか?


有岡 なんですかね。


伊野尾 ここまでくると、「続ける」ってことが大事な気がしますけどね。


有岡 そうね。確実にちょっとずつ、一歩ずつ、進めていけたらいいなとは思いますね。大きな目標を定めるのももちろん素晴らしいんだけど、僕は今あるものを守っていくことを大切にしたいし、それがまた、大変なことでもあるからね。

Photo:Bungo Tsuchiya Stylist:Ken Sagae Hair &Make-up:Kiyoko Ninomiya Interview:Seiko Ogawa

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