VOL.47

VOL.47 THE WORLD IN 2023 のカバーイメージ

THE WORLD IN 2023

2022.12.16 発売

¥1200

CONTENTS

タフな時代をくぐり抜けて、ビジネスやカルチャー、イノベーションの新しいパラダイムが生まれる──気候危機やコロナ禍、戦争の影響が地球規模で拡がり、経済や民主主義そのものが絶えず挑戦を受ける現在、テック不況やクリプト(暗号資産)バブルの崩壊を経て、次のパラダイムをつくっていくプレイヤーたちはすでに動き始めている。全10ジャンル、2023年の最重要パラダイムチェンジを網羅した恒例企画を『WIRED』が総力特集!

エレン・マッカーサー(サーキュラーエコノミー推進者)、グレン・ワイル(経済学者)、ケヴィン・ケリー(『WIRED』創刊エグゼクティブエディター)、ジェシカ・ウェイド(物理学者)、ジェニファー・ダウドナ(生化学者)、鈴木 健(『なめらかな社会とその敵』著者)、渡辺創太(Astar Networkファウンダー)、稲川貴大(インターステラテクノロジズ社長)、陳 楸帆(SF作家)、ベラ・ラック(環境保護活動家)、ランキン(写真家)、リ・ジン(べンチャーキャピタリスト)など、世界中のビジョナリーや起業家、ビッグシンカーがキーワードを掲げ、2023年のトレンドに迫る1冊!


004

EDITOR’S LETTER

それは誰のための未来なのか?


090

01_TECHNOLOGY

AIやロボットが人間に寄り添い、多様な価値を解放する

家庭用ロボット
サイコロジカルAI
エモーショナルAI
AI画像生成
なめらかな社会

021

02_SCIENCE

世界をさらに高い解像度で理解できるようになる

無知学
睡眠のパーソナル化
デジタル生物音響学
量子コンピューター
会話の科学

033

03_HEALTH

より公正でインクルーシブな医療を実現する

変異株予測
老化治療
マイクロバイオーム
生殖寿命
脳とメタバース

045

04_ENVIRONMENT

循環型社会へのリデザインが進む

未来をつくる建築
エルニーニョ現象
遺伝子テクノロジー
菌類
ストーリーテリング
サーキュラーデザイン
SF的想像力

065

05_TRANSPORT

宇宙から街なかまで、モビリティが拡張する

宇宙輸送
健康になれるクルマ
走るバッテリー
街をゆく自律走行車

075

06_POLITICS

国家のデータ活用が民主主義の未来を決める

触媒的政府
データナショナリズム
女性のデータ主権
ガバメントAI
多元主義

087

07_BUSINESS

困難なビジネス環境から次のスタンダードが生まれる

危機下での起業
スキルファースト
CTC
シーセッション
Web3

099

08_CULTURE

デジタルとフィジカルがシームレスにつながっていく

デジタルアイデンティティ
バーチャル不死
複合現実(MR)
Z世代とSNS
クリエイターエコノミー

111

09_SECURITY

個人の身体、思想、プライバシーを守れるか

オンラインハラスメント
ハクティビズム
透明化する戦争
思想の自由
データプライバシー

123

10_GEAR

2023年を切り拓く電動モビリティ

ONE(JETSON)
A110 E-ternité(ALPINE)
iX1(BMW)
Bee drone(SUNFLOWER LABS)
Vector(ARC)
cargo eVTOL(CYCLOTECH)
Alpha5(DELOREAN)
EV9(KIA)

136

NEW TRUST, NEW SOCIAL CONTRACT

水野祐が考える新しい社会契約
〔あるいはそれに代わる何か〕
第12回 生成AIの民主化とAIガバナンス

法律や契約とは一見、何の関係もないように思える個別の事象から「社会契約」あるいはそのオルタナティブを思索する、法律家・水野祐による連載。テキストから高度な画像を生成するAIが注目を集め、「創造性」の意味を書き換えようとしているなかで、その法的・倫理的な論点をひもといていく。

142

すすめ!! VIRTUAL CITIES Inc.(仮)

豊田啓介 × 倉田哲郎
第10回 8割よければいいじゃん

モノと情報が重なる“共有基盤=コモングラウンド”の可能性を追求する建築家・豊田啓介と、大阪府箕面市の市長を3期にわたり務めた倉田哲郎。この両名が、日本のスマートシティ戦略にもの申すべく張った「共同戦線」に密着する集中連載の第10弾!

144

Way Passed Future

川田十夢の「とっくの未来」
第24回 文学とクオータニオン

文学が記述した「ジャンル分けされる前の未来」の痕跡を見いだし「いま」と接続することで、文学とテクノロジーを新たなパースペクティブで捉える本連載。今回のテーマはメタバースと関連深い「クォータニオン」。その本質をつかむ感覚と了見を、川田はとある伝統芸能のなかに見いだした。