スイーツ&グルメ2022/11/22 更新

お歳暮にのしを付けてはいけないケースもあるって本当?のしなしの贈り物やマナーを解説

そもそも「のし(熨斗)」「のし紙」とは?

お歳暮と書かれたのし紙がかけられた品物が赤い風呂敷に包まれている様子

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「のし(熨斗)」とは、贈り物をする際に付ける小さな飾りのことです。水引の上側にちょこんと付いている、赤色や黄色で描かれた飾りを見たことはありませんか?あれが「のし飾り」で、その中に包まれた黄色い部分を「のし」と呼びます。

昔の日本では、あわびを乾燥させて伸ばした「のしあわび」を縁起物に添えていました。古来からあわびは、神事にも欠かせない「おめでたいもの」の象徴だったのです。しかし、高価なあわびを手軽に贈ることはできないので、代用としての「のし飾り」が考案されました。

現在では「のし」と「水引」を紙に印刷した「のし紙」も一般化しています。ちなみに水引にもいろいろ種類がありますが、お歳暮などの慶事では「何度も結び直せる」という意味を持つ「紅白の蝶結び」を用いるのが基本です。

お歳暮の場合は基本的にのしを付ける

お歳暮と書かれたのし紙がかけられた品物が赤い布に包まれている

iStock.com/Promo_Link

お歳暮を贈る際、のしを付けるか否か迷ったことがある方もいるでしょう。基本的なマナーがわからず、なんとなく付けていた......という場合もあるかもしれません。お歳暮を贈る際は「例外を除いて、基本的にお歳暮にはのしを付ける」のが正解です。

お歳暮やお中元など慶事・お祝いごとで贈り物をする際は、のしを付けるのが基本マナー。喪中など例外的なケースを除けば、のしを付ける・のし紙をかけるようにすれば、失礼になることはありません。

のしを付けてはいけないのはどんな時?

青い服を着た女性が胸の前でバツ印を作っている

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前述したとおり、お歳暮にはのしを付けるのが基本ですが、例外もあります。ここではのしを付けないほうがよいケースをチェック。どのようなケースでのしを付けるべきではないのか、その場合はどういった対応をすべきかを見ていきましょう。

生ものを贈るとき

のしは海産物であるあわびを由来とするものなので、生ものを贈る時は基本的にのしは付けません。お肉や魚介類などはお歳暮ギフトの定番ですが、これらを贈る際にのしは必要ないということです。

お歳暮で人気のハムやカニのほか、生ものではないと考えがちなかつお節も、同じくのしが必要ない品物。これらの品物を贈る際は、のしが印刷されていない、水引だけのかけ紙を使用するようにしましょう。

自分や贈り先の相手が喪中のとき

お歳暮は日頃の感謝を伝えるものなので、自分・相手が喪中であったとしても贈ってよいとされています。ただし、喪中期間中にお歳暮を贈る際は、のしやかけ紙の選び方に注意が必要です。

のしは本来、慶事・お祝いごとで使用するものなので、喪中時は付けないようにします。これは自分が喪中であっても、贈り先の相手が喪中であっても同じです。

代わりにのし・水引が印刷されていない短冊や無地のかけ紙を用いましょう。ただし、短冊は略式に当たるため、ビジネスシーンでお歳暮を贈る場合には注意が必要です。

正しいのしの書き方(付け方)

「表書き」と「名入れ」の書き方(付け方)

お歳暮を贈る際は、品物にのし紙をかけて、表書き名前を書くのが基本です。表書きとは、贈り物の目的に関する記載のことで「御歳暮」「内祝」「御祝」などがそれにあたります。

表書きは水引の上、すなわちのし紙の上段中央に「お歳暮」か「御歳暮と書きましょう。さらに水引の下、のし紙の下段中央に、表書きより少し小さい文字で贈り主の名前を書きます

サインペン・フェルトペンを使って書いてもよいですが、小筆や筆ペンを使って毛筆で記載するのが通例です。また、お店でのし紙をかけてもらいたい場合は、のし紙が必要なことを伝え、適宜表書きの種類・名入れの仕方を指定しましょう。

お歳暮は「内のし」と「外のし」どちらで贈るべき?

のし紙のかけ方には、品物にのしをかけてから包装紙で包む「内のし」と、品物を包装紙で包んでその上からのしをかける「外のし」の2種類があります。

配送するほか、気持ちを控えめにしたい場合は「内のし」を、直接手渡しする場合やお祝いの気持ちを強く表したい場合は「外のし」を採用することが多いです。どちらにするか厳密な決まりはありませんが、地域によっては慣習がある場合もあるため、事前に確認しておくと安心ですよ。

「無地のし」はどんな時に贈る?

何も表書きがされていない無地のし

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「無地のし」とは贈り主の名前のみを書く、もしくは表書き・名前の双方を書かないシンプルなのし紙のこと。お供え物やちょっとしたお礼・挨拶などの贈り物に用いるのが一般的です。堅苦しさを出さず、相手に気を遣わせたくないときに用いることが多いですよ。

お歳暮では、前述のとおり喪中の際に使用します。のし・水引が印刷されたものには「おめでたい」という意味があるので、避けるようにしましょう。

お歳暮が遅れる場合は、表書きの書き方に注意

白い短冊にペンで何かを書こうとしている様子

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お歳暮は一般的に12月13日~20日頃までに贈るものとされていますが、その時期を過ぎてしまった場合はどうすればよいのでしょうか。

そんな時は、のし紙の表書きを「御歳暮」ではなく、「御年賀」や「寒中御見舞」に変えて贈るようにしましょう。

時期を過ぎてから松の内(翌年の1月1日~15日頃)までは「御年賀」、松の内を過ぎてから立春(2月4日頃)までは「寒中御見舞」とします。ただし、松の内の時期は地域差があるので注意してください。

阪急で人気のお歳暮ギフト5選

1. 「メリーチョコレート」ファンシーチョコレート

たくさんのチョコレートが詰まったファンシーチョコレートの中身
3,564円

1950年に東京・青山で創業した「メリーチョコレート」。創業以来ずっと「おいしさ」と「品質」にこだわりチョコレート作りを続けてきた、国内有数のチョコレートブランドです。

「ファンシーチョコレート」は個性豊かなチョコレートが80個も詰まったアソート商品。真っ赤なパッケージを開けると数々のチョコレートがお目見えし、思わず胸が高鳴ります。

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2. 「琥珀糖オカダ」ビジュ・コレクション12個入

色とりどりの琥珀糖が詰まったビジュ・コレクションの中身
3,780円

まるで宝石のように美しい「琥珀糖」が詰まったアソート商品です。思わず目を奪われてしまう、ラグジュアリーな見た目が魅力的。

国産天草を100%使用した寒天、北海道産てん菜を原料にした氷砂糖が使われていて、透明感とすっきりとした甘さが特長です。お歳暮に少し変わった素敵な贈り物をしたい場合におすすめ。

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3. 「加賀麩 不室屋」おもてなし 15ヶ入

加賀麩 不室屋 おもてなしのパッケージの中身
4,050円

慶応元年(1865年)創業の「加賀麩 不室屋」の人気商品である「ふやき御汁 宝の麩」の詰め合わせです。ふやきの中に色鮮やかなお麩や野菜などの具材が詰まっていて、お湯を注ぐだけでおすましやみそ汁ができあがります。

おすまし1種とみそ汁2種が入っているので、飽きずに楽しめますよ。賞味期限が製造日より約3ヶ月と、長めなのもうれしいポイントです。

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4. 「伊藤ハム」真空調理ローストビーフ

伊藤ハム 真空調理ローストビーフのパッケージ中身
5,400円

お肉を贈る場合は、年末年始にも活用してもらいやすい「伊藤ハム」のローストビーフがおすすめ。真空調理法で作られているため、旨味がしっかりと閉じ込められています。

ゆず風味のソースが添付されていて、カットするだけですぐに食べられますよ。冷凍で1年間もつため、好きな時に味わってもらえるのも利点です。

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5. 【日本酒】広島県〔白牡丹酒造〕白牡丹 大吟醸・純米吟醸セット

白牡丹 大吟醸・純米吟醸セットのパッケージ中身
5,500円

延宝3年(1675年)の創業以来、300年以上にわたってお酒造りを続けている「白牡丹酒造」。こちらはお店の代表銘柄である「白牡丹」の大吟醸・純米吟醸の飲み比べセットです。

大吟醸は上品で華やかな香りが、純米吟醸は旨味と後口のよさが楽しめます。日本酒好きの方のお歳暮にぴったりですよ。

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お歳暮では生もの・喪中以外はのしが必要

お歳暮では喪中や生ものを贈る場合以外では、のしを付けるのが基本マナー。ただし、もともとのしはあわびの代用のため、生ものを贈る際は使用しません。また、自分や相手が喪中の際は水引・のしが印刷されていない「無地のし」を使用しましょう。基本マナーを押さえて、大切な方へ気持ちを届けてくださいね。

※商品情報や販売状況は2022年11月22日時点でのものです。
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