ライフスタイル&ヘルス2022/11/24 更新

アメリカのバレンタインデー事情は?日本との違いやユニークな習慣を紹介

2月14日はバレンタインデー。日本では、女性が男性に想いを伝える日となっていますよね。一方アメリカは、日本と大きく異なり、恋人や夫婦・家族・友人に愛と感謝を伝える日です。この記事では、日本との違いを交えながら、アメリカのバレンタインデー事情を紹介します。

アメリカのバレンタインデーは「愛と感謝を伝える日」

木目調のテーブルの上に、赤色のリボンをつけたさまざまなボックスが置かれている。

iStock.com/karandaev

アメリカのバレンタインデーは、自分の愛する家族や大切な人に「ありがとう」と「好き」の気持ちを表す重要な日です。カップルは素敵なレストランで食事をするのが定番で、家族や友人とはカードやプレゼントを交換します

日本では、女性が男性に告白する日として知られていますが、アメリカではすでに付き合っているカップルや夫婦が主役で、お互いの愛を確かめあう記念日でもあります。

アメリカ人はバレンタインデーをどう過ごす?

アメリカのバレンタインデーは、男性が女性にチョコレートや花束、ぬいぐるみ、ジュエリーなどをプレゼントします。当日になるとアメリカのスーパーでは、チョコレートや花束を購入する男性がたくさん。もちろん女性が男性にプレゼントを贈ることもありますが、お返しという意味ではなく、どちら側もバレンタインデー当日に渡します。

付き合っているカップルや夫婦は、おしゃれなレストランでロマンチックなディナーを楽しむのが一般的です。このときにレストランを予約するのは男性の役割。アメリカのバレンタインデーは、日本とは逆で男性主体なのです。

最近は、友人同士で集まってバレンタインのパーティーを楽しむ人も増えています。

アメリカで市場規模がもっとも大きいイベントはバレンタイン

アメリカにはハロウィンやクリスマスなど大きなイベントがいくつかありますが、市場規模がもっとも大きいのは意外にもバレンタインデーです。全米小売協会(NRF)の調査によると、2021年はバレンタインデーのセールスが218億ドル(約3兆273億円)となり、過去2番目に大きな数字となりました。また2021年の一人あたりのバレンタインデーの予算は164.76ドル(約2万2,879円)でした。

毎年1月上旬ごろから、アメリカのスーパーやドラッグストア、デパートで始まるバレンタイン商戦。店頭にはチョコレートをはじめ、スイーツ、ワイン、花束、バルーン、ジュエリーなどが並び、テレビではバレンタインの時期限定のコマーシャルが流れます。

アメリカではカップルの一大イベント!忘れると痛いめにあう!?

手を握り合うアメリカ人のカップル

アメリカでは「バレンタインデーは、愛を表現するとても重要な日」と考えている人もいます。そのため、バレンタインデーをただのイベントととらえてしいると大変!付き合っている人がいるにもかかわらずほかの異性の友達と遊んでしまうと、痛いめにあう人もいるといいます。

カップルにとって大切な日であることを覚えていないと、相手の機嫌を損ねてしまう可能性があるため注意が必要です。

アメリカと日本のバレンタインデーの違い6つ

子どもが手作りのバレンタインカードを持っている。

iStock.com/Zolotaosen

アメリカのバレンタインデーは、子どもから大人まで幅広い世代が楽しむ日です。まったく異なる習慣がみられます。そこでここからは、日本とアメリカのバレンタインデーの違い6つをご紹介します。

1.学校行事として積極的に取り入れられている

アメリカの小学校でおこなわれるのが、手紙やお菓子を準備してクラスメート全員と交換するというイベントです。全員分を準備するのは大変に思えますが、スーパーではクラスメートに配ることを想定したミニカードやお菓子が多く販売されます。安全性を考慮して、手作りのお菓子ではなく市販品を渡すのが一般的です。

2.家族や友人とバレンタインカードを交換する

アメリカでは、家族や同僚、親しい友人とバレンタインカードを交換するのが定番です。カードには相手に対する日頃の感謝を書いたり、パートナーへ愛のメッセージを書いたりします。カードと一緒にギフトを贈ることも。

3.ダンスパーティーを開催する大学も

アメリカでは、ダンスパーティーなどバレンタインの特別イベントを企画する大学もあります。学生たちは皆ドレスアップして参加。もちろん行かなくてもまったく問題ありません。参加するかどうかは本人の意思が尊重されます。

4.義理チョコを配らない

日本では、バレンタインデーに職場の上司や同僚に義理チョコを配る人も多いですよね。一方、アメリカでは義理チョコはありませんアメリカでも同僚や友人にチョコを渡す人もいますが、それは義理ではなく日頃の感謝を示すものです。

5.バレンタインデーに出勤すると時給が2倍に

アメリカでは、バレンタインデーは大切な人と過ごす日。そのため多くの人が仕事を休みたいと考えます。一方、レストランにとっては忙しい日であり、従業員が足りなくなるなんてことも。そのためバレンタインデーに出勤した人には、時給を普段の2倍にするレストランも多くあります

6.ホワイトデーがない

日本ではバレンタインデーにチョコレートをもらうと、3月14日のホワイトデーにお返しをするのが一般的ですが、アメリカではホワイトデーがありません。実は、ホワイトデーは日本発祥のイベント。アメリカでバレンタインデーに豪華なプレゼントをもらったとしても、1ヶ月後にお返しを準備する必要はありません。

アメリカの国民的お菓子「カンバセーションハート」が大活躍!

英語が書かれたカラフルなハート型キャンディー

iStock.com/NoDerog

アメリカでは、バレンタインの時期限定で「Conversation hearts(カンバセーションハート)」というお菓子が販売されます。直訳すると「会話するハート」。実はこれ、ロマンチックな言葉が書かれた小さなハート型のラムネ菓子なのです。I love you(愛しています)、Marry me(結婚してください)など、アメリカ人らしい甘いストレートな言葉が書かれています。

素敵なバレンタインデーをお過ごしください

バレンタインデーは日本とアメリカでは過ごし方がまったく異なります。今回のバレンタインデーは、愛する家族や大切な友人に感謝の気持ちを伝えてみませんか?また、恋人も長年一緒にいる夫婦も、いつものバレンタインとは違うロマンチックなディナーを演出すると素敵なイベントになること間違いありません。

※商品情報や販売状況は2022年11月24日時点でのものです。
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