「障りのある怪談」で霊に追いかけられる!? 松嶋初音を取り巻く幽霊ストーカーと守護霊/辛酸なめ子

文・絵=辛酸なめ子

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    怪談クイーン、松嶋初音さんが実際に体験した心霊現象を語る。霊に追われる「障りがある怪談」は中身も恐いが、語った後がヤバい。

    怪談クイーンと名高い松嶋初音さん。

    *前編はこちら

    夜中に怪談を書いてはいけない

    「細かいのを入れたら100話くらいあります」

     実話なのでなかなか増えないと言いながら、松嶋初音さんの怪談ストックはかなりの量で、さすが怪談クイーンです。
     その中には、話すと障りがある怪談もあるとか。そんな危険な怪談をイベントで話すと、そのあと霊現象に見舞われ、怪談が怪談を呼ぶ状況に。ストックは増えるかもしれませんが……。

    「ある怪談を書いていたら、夜中になっていたことがありました。当時、怪談本を一緒に作っていた木原浩勝さんには、夜中に書くなよって言われてたんですが。
     すると〝トゥトゥン〟ってインターホンが鳴ったんです。時計を見たら2時で、モニターを見たらカメラで指を塞いでいるみたいでした。『警察呼びますよ』って言ったら,マイクのところに息を吹きかけられて。……気持ち悪って思って、そのまま原稿書いてたんですけど、今度は〝ティントーン〟って。玄関の音なんです。
     これ、人じゃない気がする。
     そう思って、木原さんに電話して、『夜中に怪談の原稿を書いちゃいました』って報告したら『しばらく待ってから外に出て私の事務所来なさい』って。
     そのあと、パソコンで原稿を保存して、木原さんのところで開けたら……原稿が全部消えてたんです」

     障りがある話を書くと途中で消えた、という話はたまに聞きます。知人は、パソコンやプリンターが次々壊れたので、霊が追いつかないスピードで複数のUSBに頻繁に保存しまくったら、なんとか原稿を送れたと言っていました。しかし霊は電気系統に働きかけるのは得意そうです。ちなみに私も松嶋さんについての書きかけの原稿を自分のスマホに送ったら、なぜか文字サイズが通常のメールの十分の一で読めないという些細な怪現象がありました。

    霊に追われる「障りがある話」

     実際に、その「障りがある怪談」をイベントで話したときも怖い体験をしたそうです。

    「渋谷のイベントで、障りがある話をしていたら、男の人がふぅって息を吹きかけてきて、見たら誰もいなかったということがありました。そのあと友だちと会う約束があったので渋谷から電車に乗ったら、向かいのサラリーマンが私を見てごにょごにょ言ってるんです。電車から降りる時に『あのおじさんどこ行った?』って聞こえてきました」

     すでにフラグが立っていて、聞きながら鳥肌が立ちます。友だちと集まったあと、松嶋さんがタクシーで帰るときも、奇妙な現象があったそうです。

    「タクシーに乗り込んで行き先を告げたら、運転手さんとめちゃくちゃ目が合って。10分くらいして急に停めたんです。もしかして襲われるのかなって怖くなったら、運転手さんはトランクの方に行って何か調べてるんです。
     何ですかって聞いたら『ちょっと変なこと聞いていいですか』って。『お客さんが乗ったとき、一人だと思わなかったんです。乗り込もうとしたらもう1人ついて来てました』……」

     そのもう1人(男性)はタクシーには乗らず、なんとトランクにお腹をぴったりつけて、すごい速度で車と一緒に走っていたそうで、想像するだに恐ろしいです。運転手さんはタクシーを停めて調べましたが、そのときにはいなくなっていたとか。霊の身体能力高すぎです……。

     松嶋さんは、邪気を振り払おうとコンビニに寄ってキュウリの一本漬けを買って帰宅。朝起きると片目がすごい腫れていて二重がなくなっていたそうです。憑いてきたおじさんも片目だけ大きい人だったというのがゾッとします。メイク動画もアップしている松嶋さんなので、霊障に遭ったときの、顔のむくみや腫れをカバーするメイクテクを伝授したら、一定層に需要がありそうです。

    「障りのある話は、いろんな人に話すことで逆に軽減されるんです。自分の中に閉じ込めると危ないので、人に話すといいですね」

     この元になった障りのある怪談は、松嶋さん主催の怪談イベントで披露される予定だそうです。イベントのリアル会場に参加したときは、魔除けに効果を発揮する藻塩を配布してくださる予定とのこと。コロッケに振りかけたいくらいですが、玄関前で体にかけると霊気も祓えます。松嶋さん自身も、障りをプラスに変えるポジティブなエネルギーをお持ちなので、参加者も安心です。

    【TEPPAN HORROR NIGHT!!! Vol.05】2023年8月13日(日) 18:30~
    【出演】松嶋初音 【ゲスト】夜馬裕、吉田悠軋、西浦和也
    https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/248195
    *Vol.04も8月1日までアーカイブ視聴可能!→https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/235510

    守護霊はお姉さん、お兄さん

     また、霊感が強い松嶋さんには守ってくれる存在もいるとか。実はお姉さんやお兄さんなど、流産でこの世に生まれなかったきょうだいが、ピンチのときに現れて助けてくれるそうです。

    「電車がまだ来ていないのに、来たと勘違いして乗り込もうとして線路から落ちそうになったことが何度かあるんですが、手をバッて掴まれて『危ないですよ!』と女の人に止められて、あれお姉ちゃんだったのかな、って」と、感動のエピソードが。

     そしてお兄さんは、計算ができる霊として松嶋さんをサポート。

    「大人数でカラオケに行って、皆が酔っぱらっていたので、私が会計の時にワリカンの額を計算することになったんです。計算はすごい苦手なんですが、計算しているところを見ていた人に、『初音ちゃんお金触った瞬間、顔半分別人が出てきた』って言われて、それ私のお兄ちゃんかもって思いました」

     計算が得意なお兄さん霊は、松嶋さんに有利なように計算し、「謎に儲かりました」とのこと。霊だけに零の数を操作したのでしょうか……。

     常に霊のフォローを欠かさない松嶋さんだからこそ、ピンチの時は助けてもらえるのでしょう。もしかしたら私たちも気付かないうちに霊に助けられているのかもしれません。霊に感謝したり、優しい気持ちで接したりすることが、障りに遭わない一番の秘けつだと教えられました。

    恐い体験も明るく話せる松嶋初音さん、霊的にタフです。

    辛酸なめ子

    漫画家、コラムニスト。芸能界から霊能界、セレブから宇宙人まで独自の視点で切りこむ。

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