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2022年天皇杯を制したジェイテクトSTINGS 主力3選手のキャリアの差でもぎ取った優勝

2022年天皇杯を制したジェイテクトSTINGS 主力3選手のキャリアの差でもぎ取った優勝

 決勝戦の相手は東レアローズ。前日の準決勝から約20時間後、同じ東京体育館のコートで決勝戦は行われた。準決勝で戦ったJTサンダーズとの試合中、利き手である左手を負傷した西田有志選手だったが、決勝戦でも元気にスタメンとしてコートへ立っていた。
 1セット目、序盤を0-4で東レにリードを許したジェイテクト。やはり昨日の疲れが残っているのかと思わせる不安なスタートだったが、結果的に接戦をスルリと抜け出したのはジャイテクトだった。
 第1セットを取ったジェイテクトは、その後勢いに乗ってサーブが走り出し、ブロックも決まって着実に得点を重ねていく。2セット目、3セット目も危うい場面は見当たらず、あっという間に優勝を手中に収めた。決勝戦としては淡白な試合だったという面は否めないが、チームとしての自信と、主力選手のキャリアの差が明白に出た結果と言えるだろう。
 イタリアセリエAを経験して戻ってきた西田選手と、ポーランドリーグを経て移籍した関田選手、そしてサントリーから新天地を求めて移籍してきた元代表キャプテンの柳田選手。この3人がチームを引っ張り、優勝へと導いたと言っても過言ではない。
 前半戦のVリーグでは、勢いを感じさせる東レだったが、残念ながら大舞台でキャリアの差が出てしまったのか、チームとして歯車が狂ったままゲームセットを迎えたという印象が強い。
 圧倒的な強さを見せつけたジェイテクト。今季の目標としている「三冠達成」のうちまず1つを手に入れた。これだけの補強を実行したからには、確実に結果を残して欲しいと思う試合だった。

2022年天皇杯を制したジェイテクトSTINGS 主力3選手のキャリアの差でもぎ取った優勝

HEROES EYE

 一見すると向かうところ敵なしに思える今のジェイテクトだが、不安材料も抱えていることが、試合後の記者会見で明らかになった。優勝後の記者会見の席で、3週間リーグ戦を休場していたことについて、西田選手は「ここではっきりさせたほうがいいと思うので」と前置きした上で自らの体調について語り、リーグ前から39度前後の熱が続いていたことや、なかなかコンディションが上がらず、病院を受診していたことなどを明かした。
 「血液検査から何らかの感染症にかかっていることは判明したものの、何度検査しても病名がわからなかったんです。可能性として膠原病などの難病も考えられると言われましたが、結局最後まで病名は特定できずじまい。一時はもうバレーができないのではというネガティブな考えに苛まれ、孤独な時間を過ごしていた時期もありました」と語った。
 最後には「時間と共に症状は緩和していき、今はまったく体調に問題はない」と回復をアピールした西田選手だったが、以前から貧血気味で鉄剤を引用していたことも明らかとなった。ガッツあるプレースタイルを見ていると、とても貧血とは思えないが、どことなく顔色が優れないのが気になるところではある。
 比較的女性に起こりやすいと言われている貧血だが、「スポーツマン貧血」とも言われる男性に起こりやすい貧血もある。汗と一緒に鉄分が多く排出されることや、足裏や全身への衝撃により、赤血球が破壊されることによって起こりやすいという。この他にも筋肉を作る際に大量の鉄分が必要になることや、運動中に大量の酸素が必要となることなども、スポーツ貧血の要因となるらしい。
 本人の体質も大きく関係しているというが、貧血は突然意識を失うこともある侮れない病気。中居正広さんの病名も伏せられたままだが、原因と病名がはっきりしないという点にはどうしても一抹の不安が残る。ジェイテクトにとってリーグ優勝のカギは西田選手の貧血克服にかかっているのかもしれない。この天皇杯優勝が「良薬」になることを祈りたい。

2022年天皇杯を制したジェイテクトSTINGS 主力3選手のキャリアの差でもぎ取った優勝

取材・文:山路洋子
協力:公益財団法人 日本バレーボール協会
   ジェイテクトSTINGS

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