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祇園祭り

7月25日 ~ 7月28日

牛久市牛久町上町・下町

祭礼は7月25日から28日まであり、上町と下町が交互に当番を務める。25日は八坂神社の倉庫にある御仮屋の材料をトラックで運び、旧国道6号の上町と下町の境に建て、御仮屋と並行してその横の街道にオオジメ(大注連縄)を立てる。午後3時から神輿渡御。八坂神社に当屋の者、氏子総代、区長が集まり、神主(女化稲荷神社)による拝礼、祝詞、御祓のあと、御神体を神輿に移し、太鼓、当屋の者に担がれた神輿、神輿の台、神主の順で太鼓を打ち鳴らしながら御仮屋へ向かう。渡御の後、御仮屋には氏子総代が交代で待機し、御札を配る。26日の晩はヨイギョン(宵祇園)と呼ばれ、上町の子供神輿(4、5歳から小学6年生までが参加。東と西、男の子と女の子、合計4基)の巡行がある。3時過ぎに出発し、5時に集会所に戻る。消防団の人達と子供会の役員が付き添う。27日はホンギョン(本祇園)と呼ばれ、神輿の巡行は午後2時半ころから当屋の者が集まり、神主の祝詞と御祓いを済ませ、3時から紅白の幕で飾った軽トラックに神輿を乗せ、ゆっくりと巡行。当屋の者はこれについて歩く。巡行中に御札を配ったり、沿道の人からハナ(花)と呼ぶ賽銭を受けたりする。6時に八坂神社へ戻ると神輿を下ろし、神主の手によって御神体を社殿へ戻す。子供神輿は下町の神輿の巡行日で、下町集会所から午後2時半に出発し、休憩を取りながら街道に沿って進み、5時に集会所に戻り解散。28日はアガリギョン(上り祇園)と呼ばれ、朝8時半から御仮屋の解体(来年の当番の町の人がする)とオオジメ倒し(その年の当番の町の人がする)を行う。オオジメの先につけられていた注連縄は、神社境内の神木に巻き付ける。その後清掃をして各集会所で納涼会となる。かつてはこの日、山車を本町に貸したため、本町ではこの日をモライギョン(貰い祇園)と呼んだ。昭和30年代以前は、青年会(昭和30年代後半に消滅)があり、山車や神馬なども出ていた。山車は上町・下町に一台ずつあり、神輿と同じように当番の町を先にまわっていた。「五穀豊穣」、「家内安全」と書かれたフリマントウ(振り万灯)を持つ人と、山車の方向を定める拍子木を持つ人が山車を先導した。本来の夏の祭礼の主役であった山車や神馬など青年の担っていた部分が消滅し、現在は行政上の班と消防団、有志による有志会が祭の運営にあたっている。八坂神社の夏の祭礼については、市史民俗調査報告書Ⅱに平成3年の祭りを調査したものが詳しく記されている。