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和風お弁当の定番!幕の内弁当と松花堂弁当の違いとは?

こんにちは!今日は日本のお弁当の世界、特に和風お弁当の定番、「幕の内弁当」と「松花堂弁当」の違いについてご紹介します。

幕の内弁当とは?

幕の内弁当は、俵型のおにぎりと数種類のおかずを詰め合わせた弁当で、最も一般的なお弁当の一つです。その名前の由来には複数の説がありますが、江戸時代の芝居文化と深い関連があるとされています。

特徴的なのは、ごはんに黒ごまを散らし、梅干しが乗っていることです。おかずは汁気の少ないものが数種類、少しずつ詰め合わせられます。最近では野菜のおかずを増やし、バランスのよい幕の内弁当も増えてきています。

松花堂弁当とは?

次に松花堂弁当は、内側を十字に仕切った弁当箱に入った仕出し弁当で、略式の懐石料理として料亭で楽しむこともあります。

この弁当は、江戸時代初期の文化人、松花堂昭乗に由来し、十字の仕切りがある器に刺身や煮物、焼物、ごはんなどが入っています。隣の料理に味や温度などが移ることなくひとつひとつの料理を楽しむことができます。

幕の内弁当と松花堂弁当の違い

幕の内弁当と松花堂弁当の違いは、その起源と盛りつけ方にあります。庶民の娯楽から派生した幕の内弁当は、食べやすさを重視し、俵型のおにぎりや汁気の少ないおかずを使用しています。一方、懐石料理の流れを汲む松花堂弁当は、温かいものや冷たいもの、汁物なども含まれ、おもてなし料理の一つです。

また、幕の内弁当は俵型のおにぎりを詰め、黒ごまを振り、梅干しをのせ、汁気の少ない物から順におかずを入れます。一方、松花堂弁当は十字の枠に小鉢を入れ、味や寸法、分量、色彩などにこだわって盛り付けるのが特徴です。

どちらを選ぶべきか?

どちらのお弁当を選ぶべきかは、あなたの好みやその日の気分によるところが大きいです。幕の内弁当は、様々な味を一度に楽しむことができ、大満足の一食となるでしょう。一方、松花堂弁当は、各々のおかずの個性を楽しみつつ、美しさを愛でることができます。

まとめ

幕の内弁当と松花堂弁当は、見た目の似ている二つの日本の弁当スタイルですが、実際には起源、内容、盛り付け方が大きく異なります。幕の内弁当は、バラエティに富んだおかずを一つの容器に詰め込んだ庶民の弁当で、対照的に松花堂弁当は、各々のおかずが独立して配置され、その味を混ぜることなく味わうことができる高級弁当です。どちらを選ぶかは、個々の好みやその日の気分によります。