エンターテインメント・ウェブマガジン
NHKの大河ドラマ「真田丸」で、浅井家のころから茶々(竹内結子)の乳母を務め、大坂城でも茶々や豊臣秀頼(中川大志)を支えた大蔵卿局を演じている峯村リエ。大切な人を守りたいがゆえの行動が、牢人たちの自由な発想をはねつける結果となった大蔵卿局のじくじたる思いを語る。
初めてです。三谷(幸喜)さんが同じ事務所なので、どこかで1話ぐらい出してくれないかなと思っていたのですが、背も高しい無理だろうなと思っていたら、オファーがありました(笑)。所作も全く分からなかったので、出演者の中で一番最初に所作の指導をしていただきました。それぐらいプレッシャーと舞い上がりがすごかったです。
ヒラリー・クリントン、土井たか子さん、三原じゅん子さん、井脇ノブ子さん、それと三谷さんと私が今所属している事務所の社長、この5人を足して5で割ったような感じだと言われました(笑)。人に対する話し方が少し強い感じの女性ということではないでしょうか。
三谷さんから「大蔵卿局がすごく良くなってきていますね。うち(三谷)の母から電話があって『あの女が一番悪い』と言っていた。大成功ですね」ってメールがありました(笑)。うれしかったです。間違ってなかったんだなと安心しました。
茶々さまと秀頼さまをお守りするが故に、そうなってしまうというところを大切にしています。そういう理由がないと、ただの嫌なきつい人になってしまいますから。
監督(演出)からSNSは見ない方がいいと言われていたんですが、この間見たら案の定、大蔵卿に対する書き込みがすごくてちょっとへこみました(笑)。「そう思われているなら大正解だ」と友人に言われて、その通りだと思うんですけど、やっぱり嫌われるのはちょっとね…。
大蔵卿はとても聡明な女性だとも言われていて、それなら権力欲もあったと思いますけれど、今回の大蔵卿局は「あっ間違えちゃった」とか「こういう言い方しなければ良かった」とか、ある意味ちょっと魅力的な浅はかさもあるので、権力欲があったかどうかはよく分からないです。
そちらの方が強いですね。
幼少時からいろいろ見てきた茶々さまには「もう怖い思いはしなくていいのよ」と思わせたいでしょうし、茶々さまが守っている秀頼さまは、私の宝物が生んだ宝物みたいなもので、さらに愛情深い感じです。豊臣の家臣が次々といなくなって、私が守らなければという思いがすごく強くなっていったんだと思います。牢人を信じないのも、彼らが入ってくることによって守りが浅くなり、私たちの大坂城が取られてしまうという恐怖感があったのではないでしょうか。
茶々さまがとても信頼しているから、ジェラシーから敵対しているんじゃないでしょうか。
微妙な“間”で本当に面白くなるせりふが多いです。緊張します。でも、その微妙な“間”がはまるとすごく面白い。
無表情でコミカルなことを言う、みたいな演技でしょうか。今回はそれが役立っています。
今回は大蔵卿が負けに導いているような感じになってしまっているので、申し訳ないという気持ちがあります(笑)。秀頼や茶々や大蔵卿らが自害したとされている場所にある殉死の碑やほこらに「こういう感じで演じさせていただきました」と報告しに行こうと思っています。
ドラマ2024年4月27日
NHKで好評放送中の大河ドラマ「光る君へ」。4月21日に放送された第十六回「華の影」では、藤原道隆(井浦新)率いる藤原一族の隆盛と都に疫病がまん延する様子、その中での主人公まひろ(吉高由里子)と藤原道長(柄本佑)の再会が描かれた。 この … 続きを読む
ドラマ2024年4月26日
宮藤官九郎が企画・監督・脚本を手掛けたドラマ「季節のない街」が、毎週金曜深夜24時42分からテレ東系で放送中だ。本作は、山本周五郎の同名小説をベースに、舞台となる“街”を12年前に起きた災害を経て建てられた仮設住宅のある“街”へと置き換え … 続きを読む
映画2024年4月26日
『悪は存在しない』(4月26日公開) 自然豊かな高原に位置する長野県水挽町は、東京からもそう遠くないため移住者が増加し、緩やかに発展している。代々その地に暮らす巧(大美賀均)は、娘の花(西川玲)と共に自然のサイクルに合わせたつつましい生活 … 続きを読む
イベント2024年4月25日
埼玉県所沢市の「ところざわサクラタウン」内「角川武蔵野ミュージアム」3Fの EJアニメミュージアムで、半世紀を超える「仮面ライダー」の魅力と歴史を紹介する展覧会『THE 仮面ライダー展』が開催中だ。その埼玉スペシャルアンバサダーを務めるの … 続きを読む
ドラマ2024年4月25日
NHKで好評放送中の連続テレビ小説「虎に翼」。明律大学女子部を卒業した主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)は、同級生たちと共に法学部へ進学。男子学生と一緒に法律を学び始めた。そんな寅子の前に現れたのが、同級生の花岡悟だ。これから寅子と関わっていく … 続きを読む