吻部(眼より前方にあり,口より背側にある部分)と頭部は丸い形をしていて尾部にいくにしたがって左右両側から押し付けられたようにひらたくなっていて[3]、オタマジャクシのような形をしています[1]。頭と体はぶよぶよしていて[3]、いかにも深海魚といった姿形をしています。
これまで、日本近海に分布するシャチブリ属はシャチブリ、タナベシャチブリ、ムラサキシャチブリとシログチシャチブリの4 種とされてきました。しかし、詳細な形態観察およびミトコンドリアDNA解析を行った最近の研究により、現在ではタナベシャチブリと ムラサキシャチブリはシャチブリと同種と考えられています[2]。
日本の沿岸で見られるシャチブリ科魚類のほとんどはシャチブリです[1]。また、シャチブリには上顎に小さな歯があることで、シログチシャチブリと区別できます[1]。
長い尾部を上方に反らせて泳ぎ、その姿勢はお城の屋根に飾られているシャチホコを彷彿とさせます[1]。
YouTubeなどで「シャチブリ」と検索するとシャチブリを使った料理やその調理方法がわかります。調理している様子を動画で見ると、シャチブリの形、触感、食感が良くわかります。味は人によって好き嫌いが分かれそうです。
レア度 ★(★の数が多いほどレアです)
1. 日本魚類館
2. Redescription of Ateleopus japonicus Bleeker 1853, a senior synonym of Ateleopus schlegelii van der Hoeven 1855, Ateleopus purpureus Tanaka 1915, and Ateleopus tanabensis Tanaka 1918 with designation of a lectotype for A. japonicus and A. schlegelii (Ateleopodiformes: Ateleopodidae). Zootaxa 4017:389-407 (2015)
3. 南日本太平洋沿岸の魚類