春の味覚・クリガニとは？さばき方や東京・築地で買えるお店も紹介！

どうも。築地のサブちゃんスタッフSです！

スタッフSはお酒が大好きなので、常に近所のスーパーや市場、鮮魚店でリーズナブルで美味しいおつまみがないか眼を光らせています。

そんなスタッフS的におススメの春の食材が今回取り上げる「クリガニ」です。

厳密には「クリガニ」と「トゲクリガニ」の２種類がいるのですが、スーパーなどではどちらもクリガニとされていて、あまり違いは気にされていません。主に青森や北海道で獲れるカニですが、春のシーズンになると、関東や東海でも見かける機会が増えます。

特長はそのお安さと手軽さ。居酒屋だとけっこうなお値段取る店もあるのですが、スーパーや市場で買うと小さいものなら200、300円、大きくても1000円しないくらいで買えてかなりリーズナブルなカニです。さらに調理方法も、基本は鍋でボイルするだけというシンプルなもの！安くて料理も簡単とくればそれだけで言うことないのですが、クリガニはさらに味もよいと来ていますので、安い・簡単・ウマいと3拍子揃った名選手なのでございます。種類的には毛ガニに近いのですが、クリガニのほうが圧倒的に安いので、毛ガニもいいのですが、とりあえず庶民の晩酌シーンにおいてクリガニは非常に助かる存在なのです。

クリガニは毛ガニと比べるとサイズは小さいのですが、身詰まりもよく味も美味！甲羅には味噌がしっかり詰まっています。脚の部分より肩の部分に身が特に多いのでほじくり出すのが大変ですが、それでも毛ガニの価格を思えば許容できるというものです笑

また、毛ガニはオスしか漁獲が許可されていないのに対して、クリガニはメスも流通していることがあります。クリガニのメスは内子なども楽しむことができるので、毛ガニとはまた違った味わいも！メスのクリガニを見つけた際は必買いですよ！

さて。そんなクリガニはどこで買えるのでしょうか？

クリガニは3月～5月が旬でそれ以外はほとんど出回らない春の食材。築地でも年に数日、春先に見かける程度です。意外と街のスーパーでしれっと安く売ってたりもします。上野のアメ横あたりでもけっこう安いのを見かけますね。まだ食べた経験がないという方は、見つけたら是非買ってみてください。

ポイントはまだ生きているやつを買うこと！活けとして売っているものはもちろん、スーパーでパックに入っているものでも口元で泡を吹いているか、さわったときに脚が動くかどうかなど購入の際には確認してみるといいですよ！（お店の迷惑になるのであまりやりすぎないようにご注意ください！）

また、季節問わず冷凍ものもありますが、基本は出汁を取って味噌汁などにするのが前提の商品となっていることが多いです。普通に身を食べる場合は毛ガニと同じく、活けの大きめサイズを狙うのがいいでしょう！

先述のとおり、海産物が豊富な築地でもクリガニはなかなか見かけません！以下築地魚河岸でクリガニの扱いがあるお店をご紹介しますので参考までに是非ご覧ください！

築地でクリガニの扱いをもっとも見かけるのは大仲さんです。

クリガニは基本的に、家庭用に消費されることが多く、業者さんが買わないので築地魚河岸ではあまり見かけないのですが、年に数度、大仲さんが仕入れることがあります（卸とのお付き合い的な部分もある？）。そんな時は逃さずゲットしてくださいね。

築地のサブちゃんなら、築地に行かずとも大仲さんの店頭写真を確認できるので「年に数度のクリガニの入荷のチェックのために毎日朝早く築地まで出向けないよ！」という方は（という方がほとんどだと思いますが笑）、是非築地のサブちゃんLINEをお友だち登録し、店頭写真の配信をチェックしたり、スタッフに「活けのクリガニが入ったら教えて！」などとご連絡いただくのがおススメです。

KYOKUTOさんでは冷凍のボイルクリガニが安価に販売されていることがあります。冷凍ということもあり、季節は何とも読みづらいのですが、1杯200円ほどで小ぶりなクリガニを手に入れることができます。

ポップにもあるように、味噌汁や鍋にするといい出汁がでるので、他のカニと組み合わせてカニ鍋の出汁にしたり、寄せ鍋にカニの風味をプラスしたりといった使い方も！

こちらも非常に不定期かつ希少な入荷になるため欲しいという方は築地のサブちゃんまで入荷情報の確認や、取り寄せなどご相談いただければと思います！

というわけで、クリガニを調理していきましょう。今日は豪快に活けをボイルしていただくことにします！

ラップを外してパックから出したらこのとおり大暴れです！活きがよくていいですねｗ

ちょっと怖いという方もいるかもしれませんが、動きが俊敏だったり力が強いわけではないので、深めのざるなんかにいれておけば、無害なやつです（ざるがひっくり返らないようにだけご注意ください）。汚れがある場合はたわしかブラシでこすってやるといいので、怖い場合はトングなどつかいながらさっさと洗ってしまいましょう。

スタッフSが洗おうとすると、雰囲気を察知してかこの表情。

「や～め～ろ～よ～！」と抵抗している感じがなんだかいとおしいですが、こればかりはしかたありません。

とりあえず暴れるクリガニをつかんでたわしで水洗いしたら、さかさまにひっくり返しておなべにピットインさせます。ジタバタしますが、心を鬼にしてボイルです。

クリガニの茹で方は「クリガニ　茹で方」などで検索するといろいろ出てきますが、水から茹でた方がいいとかお湯から茹でるとか、脚をしばれだとかいろんな流派があります。スタッフSは特に脚を固定したり、カットしたりせず、いつもそのまま水から茹でていますが変になったこともないので、特にこだわりがない方は水から茹でてしまえばいいと思います。

ポイントは水に塩を入れて3パーセントほどの塩水でゆでること。うまみが逃げないらしいです。水の量はカニが浸るくらい。茹で時間はだいたい沸騰してから15～20分くらいでOKです。

はい。というわけでゆであがりました。赤くなっていい感じですね。
しばらく冷ましてからむいていきます。

クリガニのさばきかた・剥き方はこの動画が分かりやすいです。
流れとしては
①脚をもぐ（切る）
②殻外す
③ミソをとる
④胴を包丁で割ってほじくる
⑤脚を調理ばさみで割ってほじくる
という流れになります。
そんなに硬いカニではないので、難しさはないと思います。

胴にはこんな感じでミソが！
キシャシャシャ・・・！（邪悪な笑い声です）

ほじくった身やミソはこんな感じで殻に入れてあげるといい感じです。

ほじくりおわるとこんな感じになります。なんやかや、けっこう身が入っています・・・！
そのままでも、お醤油でも、お酢でも、お好きな食べ方で食べてみてくだされ！

あまった残骸からもいい出汁が出ますので、汁物などに応用が利きます（あまり頑張ってほじくりすぎると出汁も出ないので、汁物にも応用したい場合は、絶妙のバランス感覚が求められます）。

カニ鍋の定番である雑炊、味噌汁などカニの出汁はどうやってもウマいので、お好きな調理法でお楽しみください！

味噌汁などがポピュラーですが、スタッフＳがよくやるのはインスタントラーメン笑

イ〇ンのトッ〇バリュのお安い味噌ラーメンが、クリガニの風味で豪華になり、美味しいです笑。ちゃんとした袋めんよりややチープでシンプルなインスタントラーメンのほうがカニの風味が引き立つのでいいですよ！

さて。いかがでしたでしょうか。春の味覚、クリガニ！

スーパーで売っていることもありますが、もし築地に入荷されたときに買いたい！まとまった量を取り寄せたい！などのご要望がありましたら、是非築地のサブちゃんまでお気軽にお問合せください！入荷状況や取り寄せの可否など調べた上でご回答差し上げます！