瑞穂町伝統工『多摩だるま』

瑞穂町内で手作りされた東京だるまにツジモトコウキが絵付けを施した大・中・小5点の作品です。

多摩地域は18世紀後半にはすでに織物の産地として広く知られており、たくさんの農家が養蚕を営み近代日本の発展に寄与してきました。

生糸の良い「仕上がり」とだるまの「起き上がり」をかけて、養蚕農家では豊作・無病息災を祈り神棚にだるまを飾ったそうです。瑞穂町では現在も5軒のだるま農家が手作りで生産を行っています。

地域の伝統と若手気鋭作家の新しい感性が出会う“耕心館ならでは”の作品に仕上がりました。

 

日本画特有の古典的な芸術性を継承しながら、独自の動物表現によって“ポップ=同時代性”を追及するツジモトコウキの作品です。


文責:井戸真由美(耕心館副館長) 

協力:耕心館

協力:(有) 人形の内野屋