「手指の痛み・こわばり・変形」リウマチとどう違う 「考えられる病気6つと対策」を専門家が解説

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指先の関節が曲がる「ヘバーデン結節」の症状(写真:岩城医師提供)
年齢を重ねるにつれて増えるのが、手指の症状。毎日の仕事、家事などに使わないわけにもいかない部位だからこそ、手指にこわばりや痛み、変形などがあると、生活に差し支えがちだ。見ため目的にも「年齢」を感じてしまうので、それが気になる人もいるかもしれない。
そこで手指に起こる病気の種類や特徴、治療法について、日本手外科学会専門医の岩城啓修さん(四谷メディカルキューブ・手の外科)に話を聞いた。

手指の関節が痛くなる理由

加齢や使いすぎで膝関節の骨と骨の間にある軟骨がすり減り、骨同士が直接当たることで痛みが出る「変形性膝関節症」。テレビのコマーシャルやテレビショッピングなどで見ない日はないほど、代表的な加齢による骨と関節の病気だが、同じことが手指でも起こることをご存じだろうか。

手指の小さな関節の骨と骨との間にも、膝と同じように軟骨がはさまっている。この軟骨はふつう表面がつるつるしていて、摩擦が起こりにくく、柔軟性に優れていて、クッションのような役割を果たすため、私たちは関節を滑らかに動かすことができる。

「ところが、何らかの理由でこの軟骨がすり減ってしまうと、骨と骨とがぶつかり、痛みが出たり、腫れたりします。また進行して骨が変形すると骨棘(こっきょく)といって先端がトゲのように尖ったり、軟骨の一部が削れてそこに炎症が起こり、水が溜まったりすることもあるのです」と岩城さんは言う。

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