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2019年12月03日

声優・飯田里穂インタビュー『「大丈夫だよ!」の後押しが、いつも最初の一歩を支えてくれる』

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork

子役でデビューし、声優やアーティストなど多岐にわたる活動で、芸能活動20周年を迎える飯田里穂さん。子役時代から大切にしているというスタッフとの関係性や、周囲の“後押し”で今があるという仕事感についてインタビュー。20年の集大成となるアルバム『20th Anniversary Album -rippihylosophy-』についても伺いました。

 

歌を通して感じる20年の歩みを1枚のアルバムに収録!

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork——『20th Anniversary Album -rippihylosophy-』がリリースされますね。

アルバムのリリースが決まった時、ちょうど芸能生活が20年になるということもあって、これまで歌ってきた曲の中からセレクトしたものを、リアレンジ&再レコーディングして収録することになりました。これまで意識して20年を振り返ることがなかったので、“今までやってきたことを大切にしたい”という思いも込めて、アルバムタイトルも、私の愛称である“rippi”と“哲学”にかけたワード(-rippihylosophy-)にしました。

——選曲はご自身でされているのでしょうか?

これまでの楽曲を一覧にしてもらって自分でセレクトしつつ、事務所のみんなともチェックマークをつけあって選びました。年代も性別も違う事務所のスタッフさんが選んだ曲をみて、人によって“こんなに違うんだ”という楽しさや発見もありましたね。「ユメノツバサ」や「Reason of birth」は、スタッフさんからの人気が高かった曲なんです。

――多くの方の意見が反映されていると。

はい。その分、収録曲を発表した時にも色々な感想があって、応援してくれる方たちの好きな曲も顕著に分かったりと楽しかったです。

——レコーディングをする際に、当時の曲を改めて聞いたりはしましたか?

歌声にも変化がないと、この企画をやる意味がないと思ったので聞きました! 昔の歌声を改めて聞くのは恥ずかしくて耳がクゥーってなりましたね(笑)。でも、当時の歌い方や気持ちを思い出すことが出来たので良かったです。

――それぞれリリースされた時期は違いますが、特に当時を強く思い出した曲はありますか?

1曲目に収録している「サンデーモーニング」は、NHK教育『天才てれびくん』に出演していた頃に録ったので、小6の頃に歌ったものなんです。芸能界に入ったのも、その番組に出たいという一心だったので、当時の楽しかった記憶や、レコーディングしていた風景まで全てが蘇りました。

――では、リアレンジで大きく変化した曲は?

どの曲もかなり変化していますが、自分で作詞した「7 月29日」は、明るい感じの原曲に、バイオリンやストリングスの生演奏が入ったことですごく壮大な楽曲に変化しています。

――元の楽曲と合わせて2倍楽しめますね。

リリースした当時はアニメのキャラクターとして歌った曲もありますが、今回は飯田里穂として歌うことを大切にしました。色々な変化や挑戦があるので聴き比べをしていただいても楽しいと思いますし、このアルバムには“今の私”が表現できたと思っています。

 

就職活動も経験!? 仕事に向き合った大学卒業時のエピソード

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork――ここからは仕事をテーマにお話を伺いたいのですが、声優の仕事を目指したキッカケから教えて下さい。

最初は声優ということではなく、『天才てれびくん』が好きすぎて、とにかく“あの世界の住人になりたい!”と思いました(笑)。当時は、『天才てれびくん』の世界が現実に存在すると思っていたので、テレビに出たいという感覚とはまた違うものでしたね。出演させていただいた時期は、出来なくて叱られたこともたくさんありますけど、大好きな世界だったので楽しくて仕方なかったのを覚えています。

――幼少期からお仕事をされていますが、“仕事”という意識が芽生えたのは、いつ頃ですか?

本当に仕事というものに向き合ったのは大学を卒業した時です。それまでも一生懸命にやっていましたが、学生との両立だったので、まずは目の前のことに取り組んでいるという意識でした。

――大学を卒業する頃、どんなことを感じていましたか?

その頃は声優の仕事も始めていたのですが、実は大学時代に1回就職活動をしているんです。就職がしたかったというよりは、大学3年になって周囲が一斉に就職活動を始めるなかで、自分も“やらなきゃ”と焦ってしまって……。

――企業面接に行かれたり?

数社が集まる説明会に行きましたが、見に行くブースもエンタメ系で……。そんな時期に声優でのお仕事が忙しくなって、芸能の世界1本でいくことを決めました。今思うと、結局この世界で仕事をしたいのに、一歩踏み出す勇気がなくて、誰かに後押ししてほしかったんだろうなと思います。

就活の話もそうですけど、いつも後押しがほしいタイプなのかもしれないです。よく考えると小さい頃から、必ず反射的に1回は「出来ない、無理無理!」って言っていますね(笑)。そこで、周囲の方に「そんなことないよ」って後押ししてもらって挑戦したら出来たっていうことの繰り返しです。なので、もし周りに尻込みしている人がいたら、「出来るよ!」って声をかけてみて上げてください(笑)。

 

興味をもって取り組んだことで、声優の仕事にのめり込んでいった

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork――新しいことを始めるのは好きですか?

一度始めてしまえば、うまくいかなくても放り出すことはしないですね。“なんで出来ないんだろう?”“悔しい”と思うので、1度の挑戦でダメでも、最終的には出来るように研究したり挑戦をします。

――出来るというより、出来るようにすると!

そうですね。声優を始めたころも、それまでアニメをあまり見ていなかったので、ひたすら予約録画をして見て、声優さんやスタッフさんのお名前を覚えたり、気になる演技は何回もリピートして見たりしました。興味をもって取り組んだことで、声優のお仕事にのめり込んでいきました。

 

初の現場で教えてもらったのはスタッフさんの名前を覚えることだった

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork――仕事を続けるなかで大事にしていることはありますか?

まずは台本に載っているスタッフさんの名前を覚えるようにと教えていただきました。

――当時から、その大切さは理解していたのでしょうか?

その時は、まだ小学生だったので「はーい!」という感じだったと思います。でも、その教えを守っていたおかげなのか、今でも、子役時代にお世話になったスタッフさんからお声がけいただいたりもしますし、すごく嬉しいですね。お仕事は1人でしているわけではないということは常に心がけています。いつもご縁は大切にしたいと思っていますね。

 

指摘してもらうために、自分からダメ出しを聞きに行く

飯田里穂 声優 インタビュー タウンワーク townwork――アルバムの選曲も事務所の方に相談していたりと、コミュニケーションを大事にされているんですね。

そうですね。自分の意見だけでは怖くて決められないので(笑)。自分自身のことだとしても、自分の視点だけでは分からないことが沢山あると思うんです。第三者から見た良いところや悪いところはちゃんと受け入れたいと思いますね。

――悪いところもですか?

はい。どちらかというと……怒られたい(笑)。よく『ダメ出しを下さい!』って、自分から聞きにいきますね。もちろん怒られるのはイヤですけど、褒められるだけだと不安になるんです。叱るほうにもパワーがいると思うので、そこはちゃんと受け止めたいと思っています。

――最後に、夢を追う読者にメッセージをお願いします。

夢を追っていると色々な選択肢があって可能性だらけだと思います。でも、迷った時は、誰かにちょっと背中を押してもらうことで気持ちも整理出来ると思うのでオススメです! いつでも、どの夢にも可能性はたくさんあると思うので、諦めないで頑張ってほしいなと思います。

■Profile
飯田里穂 (いいだ りほ)

2000年子役としてテレビドラマ『百年の物語』にて女優デビュー。2002年NHK「天才てれびくん」において、てれび戦士として4年間レギュラーを務め人気を博す。その後、映画・TV・舞台・CM・ラジオ等徐々に活動の幅を広げ、その存在感をアピールする。2013年に人気アニメ「ラブライブ!」にて星空 凛役で声優としてデビューを飾る。アーティスト活動としては、「ラブライブ!」のユニットμ‘sのメンバーとして、NHK紅白歌合戦出演や東京ドーム2デイズ公演などを経験する傍ら、2015年7月にアルバム「 rippi-rippi」でメジャーソロデビューしている。
◆飯田里穂 Official Website:https://iida-riho.com/
◆飯田里穂 Official Twitter:@rippialoha

撮影:河井彩美 取材・文:原 千夏(ぽっくんワールド企画)

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