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2017年07月04日

声優・花澤香菜インタビュー【あの人の仕事観】

花澤香菜 恋と嘘 声優 アニメ インタビュー タウンワークマガジン

アニメ『恋と嘘』の主演(ヒロイン・高崎美咲)を務める花澤香菜さん。第九回声優アワード助演女優賞など多数の賞を受賞し、女性声優人気4年連続1位に輝く彼女に、『恋と嘘』の話を中心に、声優として役を演じるために心がけていることや、声優の仕事をする上で心がけていることなどをお聞きしました!

役作りでは、まず原作を読み込んで、そこに自分の経験や感情を重ねていきます

――7月3日から放送が始まったアニメ『恋と嘘』で、ヒロイン・高崎美咲を演じていますが、役についてどんなことを感じていますか?

アニメの内容が、満16歳以上の少年少女は自由恋愛が禁止になり、国民の遺伝子情報に基づいて国が決めた最良の伴侶と結婚しなければならないという設定なんです。そのなかで、恋をしてしまった少年少女のお話なんですけど、主人公の美咲ちゃんは、セリフも、表情も、嘘のつき方にしても、計算していないタイプの子なので、そこは自然に聞こえるように意識しています。

ただ、気持ちと裏腹な言葉を口にするときの感情は複雑なので、実際に演じてみて難しい役どころだなと感じています。

――これまでも、たくさんの役柄を演じている花澤さんですが、毎回どのように人物像を作っていきますか? たとえば、自分の過去の体験を重ねたりするのでしょうか?

原作がある場合は、まず原作漫画をしっかりと読み込むことから始めますね。そこに自分の体験や感情を重ねていく感じです。今作の『恋と嘘』だと、第1話で初めてネジくん(主人公である根島由佳吏)に気持ちをぶつけるシーンの初々しさは、学生時代に好きな人と話していたときのくすぐったい感じを思い出しましたね(笑)。

物語の空気感を大事にすると、自分とは正反対な大胆なセリフも出しやすくなる

――自分にはない正反対な面を演じるときに気をつけていることはありますか?

そうですね。美咲ちゃんのような大胆さは、私にはないので、躊躇なく自分の想いを相手にぶつけるときのセリフを読んでいると、どう言おうかなと思いつつ、ドキドキニヤニヤしてしまいます(笑)。あまり作為的に演じてしまうと彼女らしくないので、つい感情が溢れて大胆なセリフが出てしまったというような、物語の空気感は大事にしています。

現場でも、隣の逢坂良太さんが演じるネジ君とのソワソワドキドキ感が漂っていましたね(笑)。なので、一番はやはり原作を大事にすることだと思っています。

――声優のお仕事は、ほかの共演者の方たちとのチーム感も大事になるのでしょうか?

そうですね。今回の現場では、はじめましての方があまりいなかったんです。本編収録の前にプロモーション映像の収録をして、スタッフさんとキャラクターに対しての認識を共有できていたこともあるし、最初からいい雰囲気で収録が進んでいます。

そのときの感情を役に活かす余裕ができるからあまり準備はしないようにしています

花澤香菜 恋と嘘 声優 アニメ インタビュー タウンワークマガジン
――毎回、新しい作品に臨む際に心がけていることはありますか?

やはり一緒に絡む共演者の方たちと、コミュニケーションをとることです。自分からご挨拶をするように心がけたり、ちょっとした世間話をすることもあります。

そうすると、自然とお仕事をするなかで、役としての感情の持っていき方や、お芝居の相談もできるようになるので。あとは、あえてあまり役を作り込みすぎないようにしているんです。

——そうなんですね。

事前に自分のなかで準備して「こうしよう!」と強く思ってしまうと、実際に演じてみて監督から「そうじゃないよ」と言われたときに、軌道修正をするのが難しくなるんです。気持ちの切り替えも必要なので、なるべく柔軟に現場でほかの人のセリフをちゃんと聞いて、そのとき生まれた感情で役を作り上げていくようにしています。

今回の『恋と嘘』のような、恋愛模様や人間関係が繊細に描かれる作品では、特にそうですね。もちろん基本的な部分は押さえたうえで、あえてあまり作り込みすぎないようにしています。

――感情表現が多彩な、花澤さんならではですね。その作業は、自分のなかの引き出しがたくさんないと難しそうです。

ありがとうございます。まだまだですけど、引き出し……たくさんあるといいな(笑)。

最近はまっているのはラジオ。著名な方の意外な一面が知れて刺激的

——現場での対応力も必要となると思うのですが、普段から、たとえば映画を観たり小説を読んだり、常にアンテナを張って、いろいろとインプットしているのでしょうか?

最近は、ラジオ番組をインターネットで聴けるradikoにはまっています。著名な方たちの、テレビでは見えてこない意外な一面や魅力を知れて、刺激を受けるんです。あとは、やはり映画、ドラマ、小説など、出来るだけいろいろな作品には触れるようにしています。

――今作の『恋と嘘』で美咲を演じた経験は、今後の声優というお仕事にどう活かされていきそうですか?

ここまで恋愛模様を重視して描かれた作品を演じたのは初めてなので、試行錯誤していますが、美咲ちゃんのセリフってすごく魅力的で、私自身「こういうことを言ってみたいな」と思う瞬間がたくさんあるんです。原作ファンの方にも、「そうそう、こういう美咲が見たかった」と感じていただけるようなお芝居ができたらいいなと思っています。

それができたら、今後の作品においても、お仕事関係の方もそうですし、アニメファンの方たちからも「こういう役は花澤だよな」と言っていただけると思うので、今演じている美咲として、役のなかでしっかり生きて、それが今後の声優としての活動につながればいいなと思っています。

■Profile
花澤香菜(はなざわかな)

幼少期より声優として活躍。2006年『ZEGAPAIN』(カミナギ・リョーコ役)での初レギュラー以降、多くの作品に主演&レギュラー出演している。主な作品に、『ニセコイ』(小野寺小咲役)、『化物語』(千石撫子役)、『僕らはみんな河合荘』(河合律役)、『orange』(高宮菜穂役)、『3月のライオン』(川本ひなた役)などがある2012年には歌手としてもデビュー。今年2月には、通算4枚目となるフルアルバム『Opportunity(オポチュニティ)』をリリースしている

編集:ぽっくんワールド企画 取材・文:杉江優花

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