櫻井佑樹(劇団EXILE)と高松アロハ(超特急)がダブル主演を務めるドラマ「4月の東京は…」(毎週木曜深夜1:29-ほか、MBSほか※全8話)第5話がMBSの深夜ドラマ枠「ドラマシャワー」にて7月13日に放送された。10年前、留学先からも和真(竹野世梛)を思い続けていた蓮(光延ジヨウ)の様子が描かれ、そのけなげな姿が感動を呼んだ。(以下、作品のネタバレを含みます)

■「4月の東京は…」とは

同ドラマは、ハルの人気BLコミックが原作。互いに初恋の相手、そして初めての相手でありながらも、10年前に起きたある出来事がきっかけで引き裂かれてしまった二人が、再び心を通わせあう姿を描く。

櫻井が、広告代理店の人事部社員で、初恋の相手・蓮を一途に思う滝沢和真役を、高松が、和真と同じ広告代理店にアートディレクターとして勤め、10年前のある秘密を抱える石原蓮役を演じるほか、蓮のフランス留学時代の友人である八神龍之介役で古川毅(SUPER★DRAGON)、和真や蓮の同僚のアートディレクター・前田あゆみ役で綾乃彩が出演する。

■10年前、蓮はフランスの全寮制アートスクールに留学する

就職した広告代理店で初恋の相手・蓮(高松)と再会し、和真(櫻井)は蓮への恋心をふたたび自覚する。

10年前、八神の通うフランスの全寮制アートスクールに蓮が留学する。誰も寄せ付けずいつも一人でいる蓮は、何度もどこかに電話をかける。けれど、誰かと話すことはなくコール音を聞くと電話を切っていた。

八神が蓮に話しかけて「よろしく」と握手の手を出しても、それに応えずに無視する。蓮はフランス語が話せず、学校で孤立し続け、生きる目的を失いかける。

■蓮は秀と電話で話して和真の現況を知る

「何か欲しいものとか、やりたいこととかないの?」と八神に聞かれると蓮は「電話。電話がしたい」と答える。携帯を貸そうかと言う八神の申し出を、着信番号が残ることを避けるために断る蓮。寮の電話でかけると、電話はつながらずガイダンスが流れる。

和真との唯一のつながりがなくなった蓮は電話を切って落ち込む。秀(中山慎悟)に電話した蓮は和真がアメリカに帰ったと聞かされ、その事実で和真が生きていることを確信するのだった。そして、現在から5カ月前。人事部の社員がうっかり落とした書類の中に、蓮は和真の履歴書を発見する。

今の和真との再会を奇跡だと思う蓮は、他のものは何を奪われてもいいから、この奇跡だけは奪われないで欲しいと願うのだった。

離れていてもひたむきに和真を思い続けていた蓮の気持ちが切なく、そのけなげな姿を見ていると胸に熱いものが込み上げてきた。

※高松アロハの「高」は、正しくは「はしご高」

◆構成・文=牧島史佳