ノウルシ Euphorbia adenochlora

被子植物 トウダイグサ科
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種の特性と生息状況
北海道、本州、四国、九州に分布する多年草。高さ40~50cm。傷をつけると乳液がでる。葉は互生。長楕円形で円頭、長さ5~8cm、質は軟らかい。上部では輪生する。花序は密に出る。花序の下部の苞葉は鮮やかな黄色で、花弁のように見える。花期は4~5月。低地の湿原に生育する。荒川付近の沖積地や久我山に古い記録はあるが、区部では絶滅したものと考えられる。
生存を脅かす要因
河川開発、湿地開発、草地開発、管理放棄、遷移進行・植生変化。
執筆者
御手洗望
茨城県 1997年4月19日
関連文献
檜山庫三(1965)武蔵野の植物. 井上書店. 290pp.
本田正次・矢野佐・飯泉優(1972)豊島・板橋・練馬3区の植物. 北西区部文化財総合調査報告第1分冊 東京都文化財調査報告書, 25: 1-26. 東京都教育委員会.