クロゲンゴロウ Cybister brevis

コウチュウ目 ゲンゴロウ科
2013年度版を参照する
種の特性と生息状況
体長20~25 mm。全国的にも激減している種で、水生植生の豊富な丘陵部の池沼や休耕田に生息する。農薬や排水による水質の悪化、池沼の埋め立て、外来種による捕食圧などが減少要因とされる。東京都下では1970年代には絶滅したものと考えられ、生息に適した環境も失われているため、今後の復活の可能性も考えにくい。
生存を脅かす要因
湖沼開発、湿地開発、圃場整備、水質汚濁、管理放棄、遷移進行・植生変化、外来種による捕食。
執筆者
苅部治紀
関連文献
初宿成彦 (2011) 大阪自然史博物館所蔵甲虫類目録 (1).大阪市立自然史博物館収蔵資料目録, 第46集. 大阪市立自然史博物館: 197pp.
平山修次郎 (1940) 原色甲虫圖譜. 三省堂, 東京: 172pp+52PL.
宮野浩二所蔵昆虫標本目録作成委員会 (2015) 宮野浩二所蔵昆虫標本目録.宮野浩二所蔵昆虫標本目録作成委員会: 272pp.
森正人・北山昭 (2002) 改訂版 図説日本のゲンゴロウ. 文一総合出版: 231pp.