2023.08.22
30.5歳~女たちの分岐点~前編 Vol.1「30.5歳」、それは女性がキャリアチェンジする平均年齢。
このタイミングは、男性と比較すると1.5年も早いのだ(引用元:doda転職成功者の平均年齢調査)。
では、すでに社会的に成功を収めている女性たちはどうだろうか。
本連載ではインタビューを通して、今活躍中の女性たちが「30.5歳」のときに何をしていたのか。また、そこに至るまでのキャリアを振り返り、何を考え、どう行動してきたのかを掘り下げていく。
その記念すべき第1回のゲストは元TBSアナウンサーの笹川友里さんだ。
彼女の体験談から見えてくる「30.5歳」を生き抜くためのヒントとは――。
1990年9月5日生まれ。神奈川県出身の32歳。setten Inc. 代表取締役。
8年間TBSテレビに在籍し、制作ADとアナウンサー2つの職種で活躍。『モノを作る楽しさ』と『言葉で伝える重要性』を感じる。その中で“人との接点が生まれる瞬間”に自身の心が揺れ動くことに気づき、setten株式会社を立ち上げる。
現在は、ラジオパーソナリティやモデレーターとして伝える活動をしつつ、モデル、プロダクト開発、女性のためのサウナ「SaunaTherapy」共同経営など、多岐に渡る活動を展開中。
―― 突然ですが、笹川さんにとって「30.5歳」はどんな時期でしたか?
今振り返ると、私にとってはかなり大きな意味を持つ年齢でした。
2021年2月末にTBSのアナウンサーという職を辞して、新しいチャレンジのために一歩を踏み出したのが、ちょうど30歳というタイミングだったんです。
それまでの私は、正直言うと、あまり大きな挑戦をしてきていなくて。学生時代の私は両親にレールを敷いてもらったというか、結構、温室で育ったタイプだなとも思っていて…。
大学も中高一貫の付属校から進学したので、自分で何か決断をして、自分の人生を自分で築いてきたっていう感覚がないんです。
20代のうちで、本当に自分で決断したと言い切れるのは就職先を選んだことと、一人暮らしをするために実家を出たこと。その2つぐらい。
いい意味で「これやってみない?」「あれやってみない?」っていう周囲からの誘いに乗って、流されるようにして“今”があるといった感じでした。
―― 笹川さんのキャリアを振り返ってもらっていいですか?
私のキャリアを語るうえで欠かせないのは、やはり2013年4月、22歳でTBSに総合職で入社してADをやらせてもらったこと。そして翌年4月、23歳でアナウンサー職に部署異動したこと。
20代に経験したこの2つの出来事は、間違いなく私の人生に大きな影響を与えました。
―― AD時代には、先輩アナウンサーのブログで「美人AD」と紹介され、後にバラエティ番組でも取り上げられて一躍話題になりました。
ネットでは「笹川友里がアナウンス部に異動したのは、バラエティ番組で取り上げられて話題になったからだ」なんて書かれてありますけど、それはあまり関係なくて。
もともと私はアナウンサー職でも採用試験を受けていて、最終面接で落ちてしまったんですけど、「その笹川が総合職で入社してきたぞ」っていうことを、人事部や上層部の中で覚えていて下さった方々もいたようで。
新卒の1年間、私のADとしての働きぶりを見て判断してくれたのかなと思います。とても大変でしたが、ADの1年間は毎日学園祭の前日みたいで刺激的で楽しかったです。
―― 恋焦がれた憧れの職に就けるとわかったときには喜んだのでは?
あのときは喜んだというより、自分の耳を疑いましたね。
というのも、キー局のテレビ局の主な採用口ってアナウンサー職か、カメラマンやシステム周りのことをする技術職、それから制作や営業、広報などを担う総合職の3つがあって、採用後、その間での異動は少なくとも私が知る限り前例がなかった。
だから、部長にアナウンス部に異動だと言われても意味がわからなくて「何のドッキリですか?」なんて言った覚えがあります。
そうじゃないと言われても信じられなくて、何日間かは親友はもちろん、親にも異動のことを言えませんでした。
―― では、異動には迷いもあった?
正直、それまでのADとしての日々は充実していて、ゆくゆくはディレクター、さらにその先にはプロデューサーという目標もなかったわけじゃないんですけど…。
とはいえアナウンサー職の話をいただいて、この先、何か面白くなるかも!みたいなワクワク感はあって。
これまでの、良い意味で“流れに身を任せる生き方”にも合っているような気がしたんです。だから、やらせてもらえるのなら「やろう」という思いで挑みました。
あとはもう、無我夢中でしたね。
おすすめ記事
2017.03.23
東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』
お願いだから来ないでくれ!就活になると湧いてくる「超二流の就活生」の7大特徴はこれだ!
2023.10.02
30.5歳~女たちの分岐点~
「人生のゴールは1つじゃない」31歳で弁護士事務所を解雇…山口真由が語る、挫折からの這い上がり方
2019.05.30
東カレ 転職相談
東カレ 転職相談:肩書きは良くても年収は低い。転職活動で見えた、日系企業のリアルとは
2016.09.29
東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』
周りに1人はいる!? 腕時計や自動車で「自分の二流っぷり」を見せびらかす“痛い人”はこういう人だ!
2022.03.27
華麗なる転職~年収1,000万超の道~
「35歳限界説」はもう古い。プロが語る20代~50代までの世代別・失敗しない転職戦略
2016.09.27
東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』
貴方の職場にも100%いる! “仕事で全然使えない人”の机とカバンのパターンはこれだ!!
2016.12.27
東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』
貴方は『今年の10大ニュース』で何が思い浮かぶ?生涯二流な人が読んでるニュースの特徴はこれだ!
2022.06.12
華麗なる転職~年収1,000万超の道~
“月給7万円の皿洗い”から“年商30億”へ!その成功を手放した男が辿り着いた答え
2016.12.22
東洋経済:『最強の働き方』『一流の育て方』
アイツまた転職したぞ!面接上手で実力ゼロな「超使えない業界のジョーカー」的連中の共通点はこれだ!
2023.10.16
30.5歳~女たちの分岐点~
「総合商社でエリート街道を歩むつもりが…」堀口ミイナが気づいた“大企業での安定”よりも大切なもの
東京カレンダーショッピング
『秋田かまくらミート』:秋田を代表するブランド牛「秋田由利牛」!サシの美しい上質なしゃぶしゃぶ用サーロイン
『肉のABCフーズ』:黒トリュフ塩付!牛タン&A5ランク黒毛和牛を使った極上ハンバーグ
『パンツェロッティ』:具材ごろごろボリューミー!フレッシュな野菜と肉感満載のフライドピッツァ
『HAL YAMASHITA 東京』:シルクのようななめらかさ!冷え冷えトロリの新食感"ウォーターチョコレート"
『レザンファンギャテ』:しっとりと濃厚で、コクのあるニューヨークスタイルのチーズケーキ
『ル・ボヌール 芦屋』:しっとりサクサク!フリーズドライ苺にホワイトチョコをたっぷりと浸透させた新感覚スイーツ
ロングヒット記事
2024.05.08
東京レストラン・ストーリー
いつも“片耳イヤホン”の29歳彼氏。彼女が「やめて」と指摘したら険悪な雰囲気になり…
2024.05.12
Editor's Choice~life style~
今日5/12が母の日って忘れてない?今すぐ贈れるギフトで癒やし体験をプレゼント
2024.05.07
Editor's Choice~hotel~
夏はすぐそこ!思いっきり非日常を味わえる海外のラグジュアリーホテル3選
2024.05.09
Editor's Choice~beauty & wellness~
母の日に贈るプレゼントは、もう決めた?今からの購入でも間に合う、限定ギフトボックス3選
2024.05.10
大人の週末ToDoリスト
ジョン・レノンのプライベートに迫る映画や、タイフードを楽しめるフェスなど、今週末のイベント3選