夏の高校野球県大会/大船渡は1回戦で散る 花泉に5―7 きょう、高田が登場(別写真あり)

▲ 【花泉―大船渡】1回戦で敗れ悔しさをにじませる大船渡ナイン

 第104回全国高校野球選手権岩手大会(県高野連など主催)は8日、盛岡市の県営野球場で開幕し、9日までに1回戦7試合が行われた。気仙勢は同日にシードの大船渡が花泉と対戦したが、5―7で敗れ、トーナメントから姿を消した。
 夏の甲子園へとつながる大会。県内の連合を含む59チームが出場し、22日(金)までの12日間、トーナメントで熱戦を繰り広げている。
 9日は、1回戦6試合を実施。大船渡は、県営球場第2試合で花泉と顔を合わせた。
 両者無得点で迎えた四回、大船渡は先発・岡澤が二つの四球と内野安打で2死満塁のピンチを背負った場面で二塁打を浴び、2点を先制された。続けて四球で満塁となったが、連係の取れた守備で切り抜けた。
 五回にも1点を失った大船渡はその裏、先頭の7番・千葉凛、8番・山本の連続安打と四球で無死満塁の好機を迎えた。ここから押し出し四球で1点を返し、犠飛で1点差に詰め寄ると、3番・中澤の内野ゴロの間に三走・志田が生還し、同点に追いついた。
 しかし六回、大船渡は2死二塁から失策で勝ち越しを許し、三者連続安打を浴びて計3失点。
 さらに1点を奪われ迎えた七回、大船渡は途中出場の2番・佐々木玄の適時三塁打などで2点を返した。
 追いつきたい大船渡は九回、9番・及川が安打と盗塁で得点圏まで進んだが、あと1本が出ずに終わった。機動力を生かした攻撃を封じられるなど最後まで流れに乗れず、初戦で涙をのんだ。
 山田一輝主将(3年)は「攻撃の形を作らせてもらえず、『守りの野球』ができなかった。後輩たちには、この悔しさを忘れず、来年必ず甲子園に行ってほしい」と思いを託した。
 10日は1回戦6試合を実施。気仙勢は、県営野球場第1試合(午前9時)で高田が盛岡市立と対戦する。雨天順延。
 ▽1回戦
花 泉
000213100|7
000030200|5
大船渡
 (花)和久、佐藤蕾―山畑
 (大)岡澤、山本、千葉翔、佐々木啓―志田、及川
 ⚾三塁打=佐々木玄(大)
 ⚾二塁打=髙橋、和久(花)佐々木啓(大)