まとめ
  • オウムの性格は、好奇心旺盛でフレンドリーな子が多い
  • オウムとインコの違いは「冠羽」の有無
  • オウムの飼育では防音対策がほぼ必須
  • オウムは長生き。迎える際は終生飼育を意識しよう


オウムとの生活は癒しと楽しさでいっぱい!ユニークな仕草や表情だけではなく、思わぬ賢さを見せてくれることも。立派な冠羽とつぶらな瞳のコントラストも魅力的ですよね。

今回は、インコとオウムの違いや、人気のオウムの種類を紹介します。オウムの生物的な特徴なども解説しますので、飼育を検討している人はぜひ参考にしてください。

ペットとして大注目!オウムってどんな鳥?

ここでは、オウムの生態的な特徴について紹介します。幅広いバリエーションの見た目だけではなく、高いコミュニケーション能力も魅力のオウム。他の小鳥や小動物とは一味違う個性を学びましょう。

オウムの生物的な特徴・性格

オウムは、オウム目オウム科に属する鳥の総称です。21種類存在しており、平均30〜50㎝の体を持っています。甘えん坊やイタズラ好きの性格の子が多く、ふれあっているとまるで人間の子どもと接しているような感覚になります。

飼主に対しても愛情深く、寿命が長い種類が多いことも特徴です。好奇心旺盛でコミュニケーション能力が高く、初対面の人とすぐにスキンシップをとれる子も多い傾向にあります。またオウムは昼行性であり、人間と似た体内リズムで生活しています。

オウムが人間の声をまねしてしゃべる理由

オウムの大きな特徴の一つが、人間の声をまねする習性です。鳥をはじめとする多くの動物は、鳴き声を通して意思疎通やコミュニケーションを行ないます。しかしオウムの鳴き声は、他の動物の用途とは根本的に異なります。

オウムは「新しい情報」に強い興味を示したり好意的な感覚を持ったりする動物です。昔から聞き馴染みがある音や声よりも、人間の言葉という新鮮な響きを持つ音を好みます。

つまりオウムが人間の声をまねする理由は、社会性や求愛行動によるものではなく「面白いから」「人間の気を惹きたいから」ということになります。実際に野生下でも、美しい鳴き声よりも新鮮でオリジナリティの高い鳴き声を披露する雄のほうが、雌を引き寄せる傾向にあるようです。

こちらの記事では、なんと関西弁をしゃべるオウムさんを紹介しています!オウムの器用な発声能力を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。

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似てるようで違う!オウムとインコの違い

インコはオウムと同様にオウム目に属する生き物ですが、インコ科に分類されます。オウムとインコは見た目がよく似ているため、違いがはっきりとわからない人も多いのではないでしょうか。

インコとオウムの明確な違いは、冠羽の有無です。冠羽とは頸部(首の部分)や頭部を中心に見られる、長く伸びた羽根を指します。タテガミやトサカのようにも見える部分です。

冠羽があるほうがオウム、ないほうがインコ、と覚えましょう。複雑なことに、名前にインコが含まれている鳥でも分類上はオウムの場合があります

人気のオウム・インコの種類|値段・寿命

ここでは、人気のオウム・インコの種類や値段・寿命を紹介します。オウム・インコは長生きする生き物で、寿命が短い種類でも平均10~15年、長生きの種類では60年以上生きることも!種類ごとの特徴を学びながら、終生飼育への準備を進めていきましょう。

オカメインコ

  • 平均価格……1~5万円
  • 平均寿命……18年
  • 平均体長……30㎝

オカメインコは、比較的手軽に迎えられる人気のオウムです。名前にインコが含まれていますが、れっきとしたオウムの一種です。性格は穏やかで明るく、ペットとして理想的な性質を持っています。

ただし神経質な一面もあるため、大きな音や声を出さない環境が求められます。おたふく顔のような頬の丸いチークがチャームポイントで、いつも微笑んでいるような印象を抱かせるオウムです。

モモイロインコ

  • 平均価格……30~40万円
  • 平均寿命……40年以上
  • 平均体長……35~38㎝

モモイロインコは、名前の通り全身がピンク色の可愛らしいオウムです。好奇心旺盛でイタズラ好きな性格をしており、おしゃべりも得意なため、一緒に暮らすとユーモアにあふれる毎日を過ごせるでしょう。

ただしオカメインコと比べて大きな声で鳴くこともあるため、防音対策が必要です。また太りやすい体質をしており、餌は低脂肪の商品が推奨されています。

タイハクオウム

  • 平均価格……70~90万円
  • 平均寿命……40年以上
  • 平均体長……約45㎝

タイハクオウムは比較的大型のインコで、美しい白い体が印象的です。おしゃべりが得意で、すぐに人間の言葉をまねしようとするため、飽きずにコミュニケーションを楽しめるでしょう。

寂しがり屋な性格をしているため、オウムと積極的にスキンシップをとりたい人におすすめです。基本的には穏やかで落ち着いた性格をしているため、初心者でも飼育しやすいでしょう。

キバタン

  • 平均価格……30~50万円
  • 平均寿命……35~50年
  • 平均体長……44~50㎝

キバタンは、非常に人間に懐きやすいことで人気のオウムです。仕草や表情に愛嬌があり、愛情表現も幅広く、笑顔があふれるような毎日を送れます。

ただしキバタンは鳴き声が大きく、防音対策をしていないと近所迷惑になってしまいます。特に集合住宅には残念ながら向いていません。広々と自由にオウムを飼育できる環境の人には、ぜひおすすめしたい種類です。

オウムの飼い方は?餌や飼育環境を解説

ここでは、オウムの基本的な飼育方法や注意点について紹介します。飼育に必要な環境を学び、オウムも人間もストレスフリーな生活を目指しましょう。

オウムの飼育に必要なもの

以下に、オウムの飼育に必要な基本グッズを紹介します。

  • ケージ(可能であれば、金属中毒防止のために金属製は避ける)
  • 給餌器・給水器(重みがある頑丈なもの)
  • 止まり木
  • 水遊び用品
  • おもちゃ(金属製は避ける)
  • 保温電球(オウムの種類ごとの適温に合わせる)
  • 床材(新聞紙やペットシーツでも可)

オウムの餌は、栄養バランスに優れたオウム用ペレットが推奨されています。ただし同じペレットばかり与え続けると、味に飽きて食欲をなくしてしまうことがあります。

おやつとしてシード・野菜・果物なども取り入れつつ、さまざまな種類のペレットを与えてみましょう。特に全国的に流通している商品の味に慣れさせることで、災害時や緊急時などの安心感も高まります。

オウムを飼育する際の注意点

オウムを飼育する際には、防音対策を心がけましょう。防音カーテンや防音材、吸音材などを取り入れ、近所に迷惑がかからないよう対策してください。またオウムは雑費や医療費の他に、室温を適切に保つための光熱費も一年を通して必要になります。

オウムの飼育では、1日最低1時間の放鳥が求められます。毎日必ずケージから出し、自由に行動できる時間帯を作ることが推奨されています。食べ物やコードなど口に入れられると困るものは収納し、オウムの安全を守りつつ、オウムを遊ばせてあげましょう。

甘えん坊のオウムとハッピーな生活を!

今回は、オウムの特徴や人気の種類などを紹介しました。

陽気な性格から大人しい性格まで、種類や個体によってオウムの性質は異なります。しかしすべてのオウムに共通している点が、人間に友好的でフレンドリーな種類が多く、長生きだということです。

甘えん坊で好奇心旺盛、寂しんぼうでイタズラも大好き。そんな明るく可愛らしいオウムと、ハッピーな生活を始めてみませんか?飼育を検討する際は、近場の動物病院のリサーチも忘れずに行いましょう!