宮崎、約2年振りとなる俳優活動への思いを語る
――宮崎さんは「約2年ぶりに作品に参加した」とコメントを出されていました。今作で俳優活動を再開されたのにはどういった思いがありましたか。
宮崎:「坂元裕二さんとご一緒させていただきたい」というのは大きな理由の一つでした。それから、Netflixさんが子どものいるお母さんたちにも働きやすい環境を整えてくださっていた、ということも大きな理由です。
――2年を経て、ご自身の俳優業への向き合い方に変化は感じますか。
宮崎:やっぱり物づくりは楽しいし、みんなで撮影することにワクワクする、という基本的なところは変わっていません。ただ、今は自分のベースが家族にあるので、「そこを大事にした上で参加させていただける作品」ということを優先するようになりました。そういう中で、今回のように楽しい作品に出会えたり、応援してもらえる現場があったりするということに「未来は明るい」と思いました。もっとお母さんたちが働きやすい世の中になっていくといいなと思います。
宮崎、モルディブ旅行での衝撃エピソードを告白
――今作の舞台であるクルーズ船に絡めて、過去の思い出に残っている旅行のお話を聞かせてもらえないでしょうか。
吉沢:ニューヨークにはよく舞台を観に行くんですが、初めて行った時はすごく新鮮でした。舞台のクオリティも違いますし、日本でやれることの“レベルアップバージョン”がいっぱいあるような感じがしました。
宮崎:私はドキュメンタリーのお仕事で、クルーズ船ではなく、小さい船に乗ってしばらく生活したことがあるんです。19歳か20歳くらいの頃にモルディブに行って、船の上から魚を釣ったりして。本当に小さな船だったのですが、そこでみんなで生活をしながら、地球の環境のことなどを取材させてもらっていました。
宮崎:初めてダイビングをした時に、行ってはいけないくらい深いところまで行ってしまったみたいで、「全然上がってこないけど大丈夫か」と心配されることがあって。何分かして上がってきたんですけど、次の日くらいからだんだん歯のあたりが腫れ出して「こぶとりじいさん」のようになってしまったんです。歯の根っこが割れてしまっていたみたいで、急遽地元の病院で処置してもらった後に、顔がパンパンのまま日本に帰国してから改めて治療してもらうことになって。でも本当に耐えられないくらいの痛みだったので空港から直行で病院に行ったのですが、大泣きして、何もしてもらわないまま帰る、ということがありました。
――宮崎さんのお話は、優雅なクルーズ船とは真反対のエピソードでしたね...(笑)。
宮崎:忘れられない旅です(笑)。
――最後に、世界配信される本作についてメッセージをお願いします。
吉沢:海外の言語に訳された時に、この日本語の面白さがどう変わるのか、全然想像がつかないので、楽しみな反面、若干の不安もあります。面白さがしっかり伝わってくれたらいいなと思っています。
宮崎:坂元さんの作品を楽しみにしてくださっている海外の方も本当に多いと思います。きっと期待に応えられる作品になっていると思いますので、ご覧いただけると嬉しいです。
――ありがとうございました!
◆取材・文=山田健史/吉沢亮スタイリスト=九(Yolken)/宮崎あおいスタイリスト=Babymix
※宮崎あおいの崎は「立つさき」が正式表記