マナーの悪いおばちゃんやダジャレを連発する部長、夢見がちな路上ミュージシャン、気難しいおつぼね様などなど…。誰もが「ツッコミたいけどツッコメない」ような状況に出くわしたことがあるはず。そんな“ツッコメない現代人たち”のストレスを、なんと“やわらかい”カメが癒やすという画期的アニメ「やわらかめ」がドコモの携帯動画サイトBeeTVで12月1日（火）から配信される。
本作の主人公は甲羅がぷにょっと“やわらかい”キュートな“かめ”。上記のような困った人々に、“かめ”が“やわらかめ”にツッコミを入れるという、遊び心あふれるシュールなコメディーアニメだ。1話約2分で全26話が週に2回、火曜と金曜に更新。原案はコミック「エルフを狩るモノたち」の矢上裕と「がくえんゆーとぴあ まなびストレート！」のたあたんちぇっく、アニメーション制作はアニメ映画「空の境界」シリーズがアニメファンに高く評価されているufotableが担当する。
また、ツッコミを入れる“かめ”の愛くるしい声のほか、登場するキャラクターすべての声を声優の沢城みゆきが担当するという。沢城は「テガミバチ」のラグ・シーイング役、「君に届け」の矢野あかね役、「化物語」の神原駿河役など多数のアニメに出演する人気声優。'07年からは劇団「Theatre劇団子」にも参加している若手実力派だ。
“全役”を演じるとは一体どんな心境なのか？ 沢城は「普段、他力本願でいるせいで、共演者がいないというのは本当につらい闘いになるな、と思いました（苦笑）。一体、全部で何役演じたのか…（笑）」とかなり戸惑ったよう。
とはいえ、かわいいキャラからおじさんまできっちり演じ分けたところはさすが。沢城は「やはり、普段自分の範疇（はんちゅう）ではない“年配”の役柄は、性別問わずやりがいがありましたね。“女子の限界”といいますか、おじさん役にも果敢に挑戦しているところはぜひご覧いただきたいところです」とコメント。また、本作の制作で苦労した点については、「数人で同時にアフレコをするのとは違って、別録りで1役1役録っているので、話の流れをしっかり意識してテンポが崩れないように注意しました」とコメディーの良さを壊さない演技にも心を砕いたようだ。
本作で大いに奮闘した沢城だが、彼女自身は本作に癒やされたのだろうか？ 沢城は「癒やし…というよりは“焦り”というか…。実際に（カメがツッコミを入れる）その場に居合わせたら、地味に嫌だなという感じです」と本作のシュールさが伺えるような感想を口に。
本作の評判によっては、再び“全役”を演じる機会も無きにしもあらず。沢城はこのような企画について、「自分の手に負えない役に挑戦する、発想するという機会は、常にあった方が勉強になるのでいいなと思っていますが…。またやりたいか、ですか？ …力、付けときます（苦笑）」と控えめに答えた。
“全役”をこなしたプロの声優の力量には感心するばかりだが、「楽しんでいただければ何よりです」と沢城も言うとおり、見てとにかく笑うのが正しい見方に違いない。
【プロフィル】沢城みゆき（さわしろ・みゆき）●6月2日生まれ。アニメ「デ・ジ・キャラット」の声優オーディションで審査員特別賞を受賞し、中学生でデビュー。その後多数のアニメに出演するかたわら大学を卒業、劇団「Theatre劇団子」への加入など精力的に活動。'10年は京極夏彦の小説をアニメ化した映画「ルー＝ガルー」に出演予定。
この記事はWEBザテレビジョン編集部が制作しています。
12月1日、BeeTVにて配信スタート
毎週火曜・金曜更新(全26話/各話約2分)
アクセス方法：iチャネル → BeeTV iメニュー → 動画 → BeeTV
月額315円（税込）で見放題 運営：エイベックス通信放送
「やわらかめ」公式サイト：http://pre.beetv.jp/pages/yawarakame/
