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MLB

5億ドルの大争奪戦は大富豪が制す!? 大谷翔平のFA後のメッツ入りを米敏腕記者が予想「異様なほど高額のオファーに」

THE DIGEST編集部

2023.02.01

エンジェルスで異彩を放ってきた大谷。近年の図抜けたパフォーマンスには、メッツの大富豪オーナーも熱視線を送っている。(C)Getty Images

エンジェルスで異彩を放ってきた大谷。近年の図抜けたパフォーマンスには、メッツの大富豪オーナーも熱視線を送っている。(C)Getty Images

 去る1月23日、2003年4月からロサンゼルス・エンジェルスのオーナーを務めてきたアート・モレノ氏は昨年10月に決定した球団売却の中止を発表。2023年シーズン以降も継続してチームを保有するとした。

 声明においてモレノ氏は「我々にはやり残したことがあるとハッキリした。そして、我々こそがチームとファンにポジティブな影響を与えられる」「私のハートはエンジェルスとともにあり、まだファンと選手たち、従業員たち別れるわけにはいかない」と力強く宣言。あらためて20年ぶりのワールドシリーズ制覇に向けて意気込みを世間にアピールした。

 もっとも、モレノ氏による球団経営の継続によって、大谷翔平との別れがしきりに囁かれるようになった。今シーズン終了後に契約満了を迎える二刀流スターの引き留めには、巨額の資金力を持つ新オーナー誕生が「唯一」とも見られていたからだ。

 もちろん、残留が完全に無くなったわけではない。しかし、現地メディアでは大谷がFA(フリーエージェント)となった際の新天地予想が展開されている。そのなかで最有力候補として挙げられているのが、ニューヨーク・メッツだ。

 2020年にオーナーとなった全米屈指の大富豪スティーブ・コーエン氏による無尽蔵の資金力で、大型補強を展開するクイーンズ(メッツの本拠地)の名門は、今オフもジャスティン・バーランダーや千賀滉大を札束攻勢で獲得。「2025年までにワールドシリーズ優勝」という公約を果たすべく、戦力強化に余念がない。
 
 すでにチームの総年俸は3億8400万ドル(約518億円)を突破。MLBが設けているぜいたく税(戦力均衡税)の支払い額は1億1100万ドル(約150億円)を超える。それでもコーエン氏が率いるメッツの補強は「終わらない」(米紙『New York Post』)という。

 地元紙『New York Post』の敏腕記者として知られるジョン・ヘイマン氏は「野球界で最高の打者であり、投手でもあるショウヘイ・オオタニにコーエンは夢中だ。彼はクイーンズにワールドシリーズ優勝をもたらす約束を果たすために必要だと決心している」と指摘。そのうえで、次のように関係者のコメントを紹介している。

「あるメッツの関係者は言った。『メッツでプレーすることになろうとなかろうと、オオタニはスポーツ界史上最高額の選手になる。異様なほど高額のオファーになるだろうからね。それを上回るオファーを出したいなら、どうぞご自由にという感じだ』と。いまや多くの専門家たちが、5億ドル超えると予想されるオオタニの獲得レースはメッツが勝つと訴えている」

 以前に「勝ちたいという気持ちが強いですし、プレーヤーとしてはそれの方が正しいんじゃないかなと思っています」と公言するなど、大谷がチームとしての勝利に飢えているのは想像に難くない。それだけに彼が多くのスターを抱え、今まさに勝ちに来ているメッツを新天地とするかは大いに注目したい。

構成●THE DIGEST編集部

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