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    能登半島地震から1カ月 被災地に求められるもの 被災地支援を30年以上続ける男性「行かないというボランティアもある」

    2024年02月06日18:00




    能登半島地震から1カ月。いまだ被害の全容が見えない災害で私たちに何ができるか、被災地が本当に必要としているものとは。30年以上、ボランティア活動を続ける男性に聞いた。




    能登半島地震の発生3日後に現地入り



    29年前、1995年に起きた阪神・淡路大震災。社会・経済の機能が集まった都市を直撃した初めての直下型地震と言われ、死者は6,400人を超え、ケガ人は4万3,700人を超えた。





    被災地での支援活動にあたったボランティアの1人が、長崎・南島原市深江町に住む、旭芳郎さん。旭さんは1991年の雲仙・普賢岳の噴火災害をきっかけに、東日本大震災など災害の被災地での支援活動を続けている。





    島原ボランティア協議会・旭芳郎理事:

    (阪神・淡路大震災で)一番最初にやったのは救援物資の仕分けだった。神戸で仕分けを始めたのは一番最初だった。あの日が今でも思い出される。(能登半島地震では)金沢から行けるところをたどりながら行った。あちこち通行止めで。アスファルトが割れて盛り上がって、がけ崩れがあって家が崩れて半分だめになったりとか



    旭さんは、能登半島地震では発生の3日後に石川・輪島市に入り、2日間かけてライフラインを失った被災者に水を届けて回ったという。





    島原ボランティア協議会・旭芳郎理事:

    水とか電気はありますかと聞いたら、「全く何にもない」、「情報も何にもない」と。「自分たちの町がどうなっているかも知らない」と。地震は部分的というよりも街全体、半島全体が動いているイメージ。無傷で残っている家が珍しいぐらいだった



    “行かない”という支援もある



    能登半島では停電や断水が続いているほか、土砂崩れなどによる道路の寸断で物資輸送も滞っている。



    また余震も続いていることなどから、石川県ではボランティアの募集については、一部の地域を除いて、ボランティアの受け付けを行っていない。(各自治体のホームページや全国社会福祉協議会の被災地支援・災害ボランティア情報などで確認)





    島原ボランティア協議会・旭芳郎理事:

    雪がある程度降らなくなって安全が確保されれば、ボランティアのニーズが上がってくる。現地に行って応援したい思いがあると思うが、“行かない”というボランティアもある





    地震が頻発する能登半島では、中学生の避難が始まるなど避難生活が長期化していて、今後、被災者ひとりひとりに寄り添った支援も求められる。



    地震発生から1カ月、これから必要なものは



    阪神・淡路大震災では長崎を含む全国から約137万人のボランティアが駆けつけ、震災が発生した1995年は「ボランティア元年」とも呼ばれる。避難所での絵本の読み聞かせなど、行政の手が届かない細かなサポートが復興を後押ししてきた。





    島原ボランティア協議会・旭芳郎理事:

    これから先は、個々の生活に向けた細かなニーズ、多種多様のニーズに応えられる準備が必要。これは国はできない。地元の人でないと分からない情報がいっぱいあるので、連携をしながら(現地への発送は)お任せする。我々はニーズのあるものだけ集めて中継所まで持っていく





    いまだ被害の全容が明らかにならない中、被災地の声に耳をすませ準備を進めることも、支援のひとつと言えそうだ。



    (テレビ長崎)


    能登半島地震から1カ月 被災地に求められるもの 被災地支援を30年以上続ける男性「行かないというボランティアもある」
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