『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』 監督：渡辺歩

ひょんなことから恐竜の卵のような物を発見したのび太は、その卵を孵化させてみると、白亜紀の日本にいたというフタバスズキリュウが生まれてきた。のび太はその恐竜をピー助と名づけ、内緒で飼い始めるのだが……。

yahoo紹介より

いやあ、僕の小さい頃の映画といえばもうドラえもん♪
大魔境以降、中学を卒業するまですべての作品を見てましたね。最近（というよりは、藤子・F・不二雄先生が無くなって以降？）は劇場に足を運ぶことも無くなり、TVも見ることもほとんどなくなりました。

今回は新しい声優陣になって初の映画、しかも名作「のび太の恐竜」のリメイクっていう事でほんと久しぶりに足を運びました。
きちんと新しい声を聞くのは初めてだったんですけど、ドラえもん以外はそんなに違和感なかったですね。ドラえもんはちょっと子供っぽいかな～。

で、作品はというと・・・。
オープニングで恐竜が狩られる場面から始まるんですがなんだか違和感、で現代に入ってスネ夫の部屋にみんなが集まってるシーンになるんですが、やっぱり違和感・・・・なんだろう？と思ってたんですが、すぐにわかりました。
登場人物たちの輪郭が妙にはっきりしてるんですね。かなり黒々、しかもその割りに線の太さが一定じゃなくところどころ切れてさえいます・・・。
なんだか不安な気持ちがよぎるんですが、すぐにそれが確信に・・・
しずかちゃんの黒目がベタ塗りされてねえ！！演出かと思いますが、前後のカットではちゃんとベタ塗りされてたんで、もしかして忘れてたの？？？

いや、ほんとはこんな細かなところなんて気にしちゃいけないかもしれないです。
しれないですけど、それにしても雑としかいえないような絵がどんどんでてくるとどうしても気になっちゃうんですよ。
しかも風景や静物がみょうにきちんと書き込まれてるだけに、その中で動く主人公が浮いて見えます。
ひどい時にはしずかちゃんがしずかちゃんに見えないトコロもあったり。

未来の恐竜ハンターの親玉なんかは、旧映画版の方がちゃんとしてるんじゃないかというぐらいヒドイ仕上がりっぷり。
ラストの戦闘シーンも、光で恐竜が白っぽく写るカットなんかは白いから塗らなくていいんじゃないというか、手抜き以外には見えないんですよ・・・。

なんで絵の事ばかりかというと、今回リメイクされる上でもっとも期待するのがそこだと思うからしょうがないじゃないですか！！
あの名作が、現代のアニメーション技術で甦るっていう部分がすごく楽しみだと思うんですよ。話がいいのはわかってるんだから・・・。
ピー助に神木隆之介君なんかを使う気合を、作画の部分でも見せて欲しい・・・子供だと思ってクオリティを落としてもどうしようもないよ。

すごく気になるのは、TV版もこんな感じの完成度なのかどうか・・・今度チェックしてみよう・・・・。