『七色仮面のお話。』A-2野郎さんの日記

皆さんこんにちは、今回の日記は私個人が大好きな特撮ヒーロー作品であります「七色仮面」についてのお話です。


まず初めに七色仮面とは今から55年以上前の昭和34年～昭和35年にかけてTVで放送されたモノクロ映像の非常に古い作品です。


私は現在42歳の者でして、普通に考えたら「何で七色仮面を知っている&好きなんだ!?」とリアルタイム世代の方から言われてしまいそうな感じがします、ですが、好きな物は好きなので仕方がないのですが、、、。


全ての事の起こりは私が子供の頃に親に買ってもらった日本の特撮作品類全般が年代別に掲載されていた一冊の本を読んだ事に始まります。


私は何故か、月光仮面や少年ジェット、海底人8823(ハヤブサ)、怪傑ハリマオ、ナショナルキッドといった、昭和30年代のモノクロ映像の作品類に興味が沸き「視てみたいなぁ」という気持ちになっていました、、、そして、私の生まれ育った愛知県岡崎市のビデオレンタル店に偶然にも「波島進版の七色仮面全4部」のビデオと「ナショナルキッド第一部&第二部の小島一郎版」の計6本のビデオが置いて有り、借りて視聴したのが始まりでした。



このビデオを初めて見たのが、私が高校生の時でしたので内容も理解できる年頃になっていましたので非常に素晴らしい作品であると感じました。



それから年月が経って大人になり、上記の七色仮面とナショナルキッド以外の月光仮面と少年ジェットのDVDも知人から借りて視聴してみましたが、月光仮面は大瀬康一さんが演じたTV版はイマイチと感じまして、大村文武さんが主役を演じた東映が製作した劇場版は非常に面白かったです、少年ジェットも私の感性では余り面白くは感じませんでした。


私が今までに視聴したこの年代の作品類の中では「怪傑ハリマオ、ナショナルキッド、東映製作の大村文武版の月光仮面」、、以上の作品は非常に素晴らしい作品に感じました。


上記の作品も含めて、様々な経緯を経て私の中では「昭和30年代のモノクロ映像の等身大特撮ヒーローは七色仮面が一番面白い」という結論に達するに致りました。


しかし、何故か七色仮面はなかなかDVDやブルーレイと言った現在の最新映像ソフト化されず、私は「何であんな素晴らしい作品が近代的な映像ソフト化されないのかなぁ」と長年に渡り考えていました所、昨年の2016年に遂にDVD化されて販売されました。



七色仮面は私の私的見解並びに感性では、当時はまだTVが普及し始めた時代で、今現在の様な子供向けの作品の選択肢が全くなく「これしか見る作品が他に無いから」という理由で、当時のTVを視聴できる環境にあった子供達が視聴していたと想像するのですが、この七色仮面は、特に初代の波島進版の七色仮面は表面上は子供向けの作品と言った見出しなのですが、実際の内容は子供では到底、理解が難しい大人の難しい言葉や駆け引き、陰謀、人間関係等が物凄く濃く、難しくて重圧な内容の刑事ドラマの中に、刑事や警官隊がどうにもならない苦境に立たされた時に正体不明の正義の使者の七色仮面が出現し悪を討つと言った感じの作品です。


七色仮面が画面上に登場して悪の組織の者たちと戦うシーン以外は、当時の子供達は内容が絶対に理解できなかった作品であると私は思っております。

　
七色仮面の正体は私立探偵の「蘭光太郎(らんこうたろう)」でして、初代蘭光太郎を波島進さんが演じ、二代目の蘭光太郎を千葉真一さんが演じていました。


二代目の蘭光太郎役であった千葉真一さんは二代目七色仮面のスーツアクターも兼任して出演されていました。


波島進さんは私が知っている限りでは昔の刑事ドラマの「特別機動捜査隊」にも出演されており、千葉真一さんはジャパンアクションクラブ(JAC)の創始者で有り、後に人気作品の「キイハンター」にも出演されていました、千葉真一さんは現在でも、たまにTVに出ておられる方で、御存知の方も多くおられると思います。



この七色仮面は、後の世に「仮面ライダーシリーズ」や「スーパー戦隊シリーズ」、「数多くの現在も人気が有るアニメーション作品類」を世に送り出す事になる東映が初めてTV番組として製作並びに世に送り出した実写等身大特撮ヒーローの記念すべき第一号のキャラクター並びに作品です。


私を含め、お好きな方は、ごく一部の方に限られる作品ではあると思いますが、興味が有る方は一度、御覧になってみてはいかがと思います。


但し、この七色仮面は私の感じる限りでは、明るい作風の内容の特撮作品が好みである方には向かない気がしまして、どちらかと言うと特撮ヒーロー物の作品としてより、コメディタッチの少ない難しいくて重い雰囲気や内容の刑事ドラマ類を好む方向けの作品かなと感じます。


七色仮面は私の中では本当に素晴らしいキャラクターと作品なのです、興味が有ります方は是非、御覧になってみて下さい。