『住みたい街ランキング』の常連である東急田園都市線二子玉川駅。
ブランドイメージが高く、根強い人気を誇ってきましたが、『二子玉川ライズ』の開業により一段と魅力を増し、2021年は24位にランクインしました。近年では、2020年に『玉川高島屋S・C』の大規模改装が完成。新スポットもオープンしており、二子玉川駅からますます目が離せません。
「ニコタマ」の愛称で親しまれている二子玉川。2015年に二子玉川ライズがグランドオープンし、住みたい街ランキングの上位に名を連ねています。二子玉川ライズは、駅直結の商業施設『二子玉川ライズ・ショッピングセンター』から『二子玉川公園』まで続く新しい街です。都市と自然の調和が見事で、二子玉川という街のブランドイメージがいっそう高まりました。
商業エリアには、シネマコンプレックスや飲食店のほかに『二子玉川 蔦屋家電』が入居。新しいライフスタイルを発信し、二子玉川の暮らしに刺激を与える存在となっています。また『玉川高島屋S・C』も隣接しているため、駅前に行けば必要なものは何でも手に入る便利な環境です。
二子玉川駅は、交通アクセスも充実。東急田園都市線と大井町線が乗り入れており、渋谷や三軒茶屋をはじめ、横浜やお台場方面へも簡単にアクセスできます。その一方で、南に『多摩川』、東には『等々力渓谷』といった自然環境にも恵まれているのが魅力です。周辺には二子玉川公園や、『砧公園』、『兵庫島公園』などの大きな公園が点在しており、休日にはリフレッシュに訪れるファミリーの姿が多く見られます。
近年では、二子玉川の商業施設でリニューアルと新スポットの誕生が続きました。
まずは、2019年11月に開業50周年を迎えた玉川高島屋S・C。2019年秋から2020年春にかけて、約100店舗の大規模リニューアルを実施しました。目玉は、2019年11月に新規オープンした屋上庭園です。南館と本館の屋上をブリッジでつなぎ、カフェやダイニングからなる屋上庭園を整備。イベントスペースも設けられており、木陰で読書をしたりイベントに参加したりと思い思いの時間を過ごせます。2020年5月には、50周年事業の集大成として本館1階のアトリウム空間を全面的に刷新。のんびりとリラックスしながら、書籍やアートを楽しめる空間へと生まれ変わりました。
さらに、2021年2月には二子玉川 蔦屋家電にシェアラウンジがオープン。ナッツとフリードリンクを30分550円から楽しめる、有料のカフェラウンジです。買い物の疲れを癒やす休憩場所としてはもちろん、リモートワークのワークスペースとしても利用が可能。店舗には、販売中の家電や先進テクノロジー搭載の家電を無料で体験できるオリジナルサービスも用意されています。
どちらのスポットも、二子玉川らしい上質なライフスタイルを体感できる場所となっています。
二子玉川駅周辺には、グルメや芸術を楽しめるスポットも豊富です。
駅からすぐの『柳小路』には、たくさんの飲食店が集まります。一帯は京都の町屋をイメージしてつくられており、路地裏の風情とモダンな雰囲気が漂う街並みです。和食やイタリアン、フレンチ、お寿司、焼き肉など多様なお店が軒を連ねるほか、センスの良い雑貨店やヘアサロンなどもそろいます。気ままにぶらりと訪れても、その日の気分やシーンに合うお店をきっと見つけられるでしょう。
一方で、駅から20分ほど歩くと『五島美術館』があります。この美術館は東急電鉄の創設者、五島慶太が収集した美術品を保管・展示するためにつくられました。『源氏物語絵巻』『紫式部日記絵巻』をはじめとした国宝や、重要文化財の数々を鑑賞できます。また、敷地内の庭園も見逃せません。四季折々の自然に触れながら、散策を楽しめます。特に秋には、庭園内の木々が真っ赤に色づき格別の美しさです。
二子玉川駅周辺では、地域活性化に向けたさまざまな取り組みが行われています。
注目は、2020年8月から11月にかけて開催された『二子玉川まちみちテラス』です。近くの飲食店で購入したメニューを楽しめるよう、道路上にテラス席を設置。風通しの良い空間で、3密を避けながら飲食できると話題になりました。
期間中は、『二子玉川商店街』を貫く区道(大山みち)前が『みちテラス』に、そして国道246号の高架下『二子玉川西地区ふれあい広場』前が『ふれあいテラス』に変身。開放感たっぷりの路上テラスは、新しい飲食のスタイルとして広がりを見せるでしょう。
行政に目を向けると、『玉川総合支所』と『玉川せせらぎホール(玉川区民会館)』が、2駅隣の東急大井町線等々力駅前にリニューアルオープンしました。玉川地域に住む人たちが気軽に立ち寄れる場所を目指すほか、災害対策拠点としての機能も強化。災害時における飲料水供給システムの導入や免震構造の採用など、玉川地域の安全を支える場所づくりが行われています。
交通アクセスが充実しており、自然が多い二子玉川駅。さらに商業施設も多くそろうことから、二子玉川は総合的に住みやすい街といえます。
特に玉川1丁目から4丁目は、いわゆる駅近と呼ばれるエリアです。二子玉川駅を挟んで北西と南東に広がり、二子玉川ライズ・ショッピングセンターや玉川高島屋S・C、そして『東急フードショー』など多数の買い物スポットが集中しています。近くには昔ながらの二子玉川商店街もあるため、買い物に困ることはないでしょう。ゆったりとした雰囲気が漂う街で、落ち着いた生活を送ることができそうです。
もう少し北側に足を進めると、瀬田エリアにたどり着きます。このエリアは、昭和初期に政財界人の別邸が多く建てられた場所。世田谷区指定有形文化財『旧小坂家住宅』内の庭園は『瀬田四丁目旧小坂緑地』となっており、散策を楽しみに多くの人が訪れています。エリア周辺にはスーパーや病院も多く、恵まれた環境の中で生活できるでしょう。
二子玉川駅の家賃相場は、駅から徒歩10分以内、築年数10年以内の賃貸マンションで、1Kが11万円、1LDKが15.45万円となっています。賃貸アパートで築年数を問わないならもう少し相場が下がり、ワンルームで6.9万円、1Kで7.4万円、1LDKで14.5万円になります。
1K | 1LDK | 2LDK |
---|---|---|
11万円 | 15.45万円 | 32.6万円 |
家賃の高い物件があるものの、東京23区内では比較的安めの家賃相場。駅から少し離れ、築年数が経過したマンションなら、さらに手の届きやすい価格帯となります。家族構成やライフスタイルに合わせたマンション選びをすることで、自分の理想や価値観に合う物件に出合えるでしょう。
都心部への交通アクセスが良い二子玉川駅。買い物スポットやおしゃれなカフェなどが多い一方で、豊かな自然に恵まれている街です。ファミリー層が多く住み、治安は比較的良いとされています。多摩川の洪水リスクは懸念されるものの、街の利便性とステータスを享受できる環境は、今後も二子玉川駅の大きな魅力となるでしょう。
『二子玉川ライズ』がグランドオープンして以来、住みたい街ランキングの上位に
グルメやショッピングを楽しめる商業施設が充実、『玉川高島屋S・C』はリニューアル
『多摩川』や『等々力渓谷』などの自然環境、『砧公園』をはじめとする大きな公園も多い
『柳小路』や『二子玉川商店街』など、歩いて楽しい街。地域活性化の取り組みも
駅近の玉川エリアほか、昭和の政財界人の別邸があった瀬田エリアなど、恵まれた住環境