一人暮らしのおしゃれな部屋・インテリアのつくり方

最終更新日 2024年03月29日
一人暮らしのおしゃれな部屋・インテリアのつくり方

誰にも気兼ねせず、好きな物を置いて、好きな色でまとめて……。自分の好みだけでまとめた部屋で暮らせるのが、一人暮らしの醍醐味。賃貸でも、狭くても、古くても、自分らしい空間づくりを思う存分楽しんでみませんか?実際におしゃれな部屋づくりを楽しんでいるみなさんの実例写真も織り交ぜながら、一人暮らしのお部屋をおしゃれにまとめる秘訣を、インテリアコーディネーターの住吉さやかさんにお聞きしました。

m2数や畳数だけでなく、ワンルームを『部屋の形』で考えてみよう!

一人暮らしの第一歩は部屋選び。一人暮らしをする人の多くがワンルームで暮らしています。一人暮らし用として賃貸に出されている物件は、6~8畳くらいが一般的。狭いと感じるかもしれませんが、ワンルームは間仕切りがないので空間使いの自由度が高く、コーディネートの幅が広がります。

インテリアコーディネーターの住吉さんに家具の置きやすい、コーディネートしやすい部屋選びのポイントを教えてもらいました。
「一般的に7畳のワンルームに置ける家具は、シングルベッド、ローテーブル、テレビボード、収納家具1つです。しかし、同じ畳数でも部屋の形状によっては、置ける家具の点数が変わり、ダイニングテーブル&チェアまで置けることもあります。
また、同じ面積の部屋でも、部屋の形などで家具のレイアウトのしやすさは変わります。一般的には、細長い部屋より正方形の部屋が好まれがちですが、実は細長い部屋のほうが家具を置きやすいというケースも多いのです」

●面積が同じ「細長い部屋」と「正方形の部屋」に同じ家具を置くとすると…

細長い部屋と正方形の部屋の、家具の置きやすさの違い
▲細長い部屋は壁面が多く取れる分、家具を置きやすくなります。一方、四角い部屋は家具を置く壁面は小さくなりますが、中央のスペースを広く残せるメリットがあります(イラスト/もり谷ゆみ)

部屋の広さ、形と、もうひとつ大切なのが収納量。ワンルームの部屋は収納が少ないことが多いため、備え付けのクロゼットに実際にどれくらい荷物が収まるか、ほかにどのような収納家具が必要になるかも考えておきたいですね。
物件のデータや間取図だけで判断せず、現地ではメジャーで実寸を測定しながら、「どんな風に家具を置けるか」「したい暮らしができるか」を想像してみることが大切になります。窓の大きさや配置によっても置ける家具は変わってきます。家具を置けるかどうかだけでなく、家具と家具の間にどれくらいのゆとりが取れるかも確認しておきましょう。

部屋を広く見せるポイント術

1.レースのカーテンで視線の「抜け」を作る

部屋を広く見せるには視線に抜けを作ることが重要です。

「レースカーテンなど透ける素材のカーテンだと外が透けて見えることで圧迫感がなくなり、部屋が広く見えます。環境さえ問題なければレースのカーテンで抜けを作るのがおすすめです。外が透けて見える素材であればロールスクリーンやブラインドでも同じ効果がありますが、賃貸の場合カーテンが手軽だと思います。また、素材に透け感があることで外から部屋の中が見えないか不安に思う人も多いですが、昼間外が明るく中が暗い場合、部屋の中が見えることはほとんどありません。夜は厚手のカーテンをしっかり閉めれば外から見えません」(住吉さん)

レースカーテンのイメージ画像
レースカーテンなどの透ける素材で、部屋に奥行きを持たせる(画像/PIXTA)

2.厚手のカーテンの色を寒色系にして、引き締め効果を狙う

厚手のカーテンは寒色系を選ぶと引き締め効果があります。白い壁に合わせてカーテンも同系色のほうが広く見えるのではと思われがちですが、白い壁に同系色のカーテンを合わせるとのっぺり見えて逆効果です。6畳、8畳の賃貸物件では部屋の奥に窓があることが多いですが、カーテンに色を入れると引き締め効果で窓が奥まって見え、遠近感が感じられて部屋が広く見えます。

また、ブルーやグリーンには、気持ちを落ち着かせる効果や、リラックス効果があると言われているため、寒色系の厚手のカーテンを寝室のカーテンに活用すると、広く見える上にリラックス効果があるのでおすすめです。

厚手の寒色系カーテンとレースカーテンの組み合わせイメージ
厚手の寒色系カーテンとレースカーテンの組み合わせイメージ(画像/PIXTA)

3.フロアライトやテーブルランプなど、間接照明を利用する

天井についているシーリングライトは隅々まで明るくなりますが、狭い部屋では空間全体がのっぺりして見えることで、部屋の狭さが強調されてしまうこともあります。部屋に明暗差があり、奥だけが明るくなっていると遠近感が出て広く見えるので、部屋の角にフロアライトを置くと効果的です。
「テレワークで仕事をするときはシーリングライト、リラックスタイムにはシーリングライトを消してフロアライトを使うなど、生活シーンによって照明を使い分けると部屋がさまざまな用途に使えます」(住吉さん)

間接照明のイメージ画像
間接照明を上手く利用し、部屋に遠近感を持たせよう(画像/PIXTA)

4.いつも座る場所から見て、視界に入らない場所に家具を置く

「部屋でくつろぐとき、座る場所が決まっている人は多いのではないでしょうか。いつもの場所に座ってみて、視界に入る場所をすっきりさせておくと広く感じます。外からドアを開けたときに目に入らない場所(死角)に背の高い家具を置くのも効果的です」(住吉さん)

5.カーテンやクッションなどでアクセントになる色をプラス、白い壁には飾りを入れる

「部屋の中の色にメリハリをつけることは部屋を広く見せる上で重要です。全てを同じ色にするとのっぺりした印象になりますが、カーテンやクッション、ブランケット、椅子のクッション部分などのほか、小物などでアクセントになる色をプラスすると印象が変わります」(住吉さん)

また、賃貸物件に多い白い壁は何もないと殺風景に感じます。そんなときは、壁にポスターやアートなど好きなものを飾ったり、飾り棚などをポイントとして取り入れるのも方法の一つです。「最近は石膏ボードの壁にホチキスでフックを付けられる商品があるので、賃貸物件でも壁に大きな穴を開けることなくアートやポスターを飾ることができます。ほかにも石膏ボードの壁に簡単に取り付けられる飾り棚などもあるので、ぜひ活用してみてください」(住吉さん)

【6畳、8畳、10畳】部屋のタイプ別 部屋を広く見せるポイント

1.6畳、8畳のワンルームは、キッチンの使い方や兼用家具で工夫する

「ワンルームでキッチンは大きなスペースを占めます。キッチンを使わないなら、コンロの上にコンロカバーを置き、その上に電子レンジを設置するなど思い切ってキッチンを収納場所として利用するのも部屋を広く使う方法の一つです。キッチンを使う必要が出てきたら、そのときに使い方を変更すればいいと考え方を変えましょう」(住吉さん)

キッチンをよく使う場合は、キッチン以外のスペースを広く使えるようできるだけ家具は兼用すると部屋は広くなります。「ベッドも置きたいけどソファも置きたい」「ダイニングテーブルも欲しいけど、仕事用のデスクも欲しい」は6畳、8畳のワンルームでは難しいことが多いです。ソファはあきらめてベッドでくつろぐ、ダイニングテーブルで仕事もするというように家具を兼用することを考えましょう。

2.6畳、8畳の1Kは、部屋選びの際にキッチンに家電が置けるかチェック

キッチンは居室と別にあるけれど、狭くて冷蔵庫などのキッチン家電が置けない間取りもあります。その場合、部屋の隅に冷蔵庫を置かなければならないなど、スペースに無駄が生じます。部屋選びをする際にはきちんと内見をして、キッチン動線を確かめた上で契約をするようにしましょう。

また、壁面に収納家具を置き、本棚や衣類収納、テレビボードなど全て1点に集約させるのも方法の一つです。

3.10畳のワンルームはゆるやかに仕切る

「10畳のワンルームはある程度の広さがあるので窮屈には感じないと思いますが、寝るスペースと生活するスペースをゆるやかにゾーニングするといいですね。仕切ることで部屋にメリハリが生まれ、広く感じるとともに生活が快適になります。仕切るのは低い家具や、透け感がある薄いカーテンなどがおすすめです」(住吉さん)

4.10畳の1DKだからといって大きな家具を置かない

「寝室を別にして大きなベッドを置きたい!と考えている人は、置きたいベッドが置けるかを確認して間取りを選ぶといいですね。睡眠の質を確保したいなら、シングルではなくセミダブルベッドがおすすめです」(住吉さん)

スペースがあるからといって大きな家具を選ばないこともポイント。また、「テレビを置かなければテレビボードもなくなり、部屋がすっきり使えます。最近はテレビの代わりにプロジェクターを利用する方も増えています」(住吉さん)

部屋の形別 一人暮らし部屋のインテリアレイアウト例

1、意外に使いやすい「細長いワンルーム」

細長いワンルームのレイアウト例

玄関側から見て間口が狭く、奥行きが長いタイプのワンルームは、家具を置いていないと狭く感じるかもしれません。家具を置いたイメージで部屋を選ぶようにしましょう。

「細長い間取りの場合、まずは『ベッドを縦に置くか横に置くか』が大きなテーマになります。窓に対して横に置けば四角いスペースが生まれるので、ソファやテーブルも置きたい人や、床に広いスペースを残したい方にはおすすめです。ただし、窓からは冬の冷気や夏の熱気が入りやすく、ベランダへの出入りもしにくくなるので、ベッドは窓から30~50cmほど離しておきたいですね。そのスペースにナイトテーブルやスタンドを置くとおしゃれになりますよ。窓に対して縦に置くと、窓からの冷気暖気の影響を受けにくく、通路も確保しやすくなります。ベッドをソファ代わりに使えば、お部屋も広く使えておすすめです」(住吉さん)

saku_____129さんのInstagramより。ベランダへの通路を確保した上で、ベッドを横向きに配置。中央にくつろぎのための空間がしっかり確保されています。

2. 空間の自由度が高い「正方形に近いワンルーム」 

正方形に近いワンルームのレイアウト例

家具を置く壁面が少ないのでレイアウトが難しいことも。ただ、空間が大きい分、レイアウトの自由度は高まります。ベッドやテーブルを部屋の中央にどーんと置いてみたり、趣味のスペースをつくったり、一人暮らしならではの大胆なレイアウトを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「ベッドを壁から少し離して置くと、部屋に開放感が生まれて、シーツ交換などもしやすくなります。そのスペースにナイトテーブルやランプを置くと便利なうえ、インテリアに表情をつけやすいですね。また、ダイニングテーブル&チェアを壁付けにして置くと、ドレッサーやパソコンデスクにもなり、リモートワーク(在宅勤務)にも活用しやすいですよ」(住吉さん)

roomxxmstさんのInstagramより。間口の広さをゆとりとして活用。ワンルームでも、食事、くつろぎ、睡眠のゾーニングができています。

3. 使い方の夢が広がる「ロフト付きワンルーム」

ロフトのレイアウト例

ロフト付き物件は狭くても天井が高く開放的で、大人の冒険心をくすぐる楽しさも。また、例えば寝る部屋とくつろぎの場を別にするなど、空間に区切りをつけられる点も魅力です。ロフト部分を収納スペースや寝室にすれば部屋を広く使えるので、最近ではまた人気になっています。

ただし、「ロフトを収納スペースにするなら何を収納するか、よく考えておかないと、生活動線が悪くなってしまうので気をつけましょう。ロフトに収納するなら、スーツケースや冬服・夏服など季節ものの洋服といった使用頻度があまり高くないものを。よく着る服は、居室に家具を置いて収納したいですね。収納スペース以外にも『こんなふうに使いたい』というイメージをはっきり持っていたほうが、使いこなせます」(住吉さん)

_mayuuuuu_さんのInstagramより。空間に高さが出ると、コーディネートの幅が広がります。天井高の低いロフト下の空間も、小さめの家具でおしゃれにディスプレイされています。

4.ちょっと優雅に「1DK、1LDK」

1LDKのレイアウト例

1部屋+独立したダイニングキッチンがある間取りのこと。ダイニングキッチンが4.5~8畳なら1DK、8畳より広いと1LDKになります。一般的にはワンルームより広い物件が多く、設備もグレードアップする傾向があります。調理、くつろぎ、睡眠をそれぞれ別の空間で行えるので、生活に区切りがつけやすくなります。テレワーク(在宅勤務)などで家でも仕事をする人には特にオススメです。

「1LDKの部屋を選ぶ際は、寝室とLDKがどのような位置関係になっているかをしっかりチェックしておきましょう。例えば、LDKと寝室が続き間になっていて、寝室がベランダに面している間取りの場合、寝るだけの部屋は明るいのに、休日の日中を過ごすLDKが暗い、という状況になってしまいます。また、廊下がある間取りは、表示されている数値ほどの広さを実感できないこともあるので要注意。ワンルームを選ぶとき以上に、自分がそこでどんなふうに暮らすのかをイメージしておくことが大切になります」(住吉さん)

テレワークが多い人は仕事用のスペースとデスクも用意しておきたいもの。ダイニングテーブルを使うのか、デスクを用意するのか、オンライン会議の際の背景がどうなるかもあらかじめ考えておきましょう。

my_room_101さんのInstagramより。1LDKの、広さにゆとりのあるお部屋。2部屋に分かれているが、間の引き戸で空間をつなげたり分けたりが自在。2部屋の色調を合わせることで、おしゃれでまとまりのある空間になっています。

1LDKの家具のレイアウトについてもっと詳しく
1LDKに家具はどう置く?一人暮らしの間取り レイアウト事例6

どんな家具を置く?一人暮らしならではの家具選びのコツとは

憧れの一人暮らしに夢は膨らむ一方ですが、床面積には限りがあります。どんな家具を選ぶかで、今後のレイアウトや暮らし方が決まってしまうこともあるので、部屋と同じくらい慎重に探しましょう。
ソファを買ったけれど床に座って背もたれにしていたり、ベッドを買わずに布団が万年床になってしまったり……という失敗談もよく聞きます。そうならないためには「その部屋でどう過ごしたいのかを具体的にイメージして、配置を考え、それに合った家具を選ぶことが大切です。また、スペースにゆとりのないワンルームでは、1つの家具がいろんな役割を兼ねられるような家具選び・レイアウトも考えてみましょう」(住吉さん)

【ベッド】初めての一人暮らしなら「脚付マットレス」がオススメ

一人暮らしではシングルを選びがちですが「シングルサイズのベッドは、ちょっと体格のいい人には狭く感じられるかも。もし置き場所にゆとりがあるなら、セミダブルくらいのサイズがあるといいでしょう。フレームが必要ない、脚付マットレスもあり、初めての一人暮らしには十分。ベッド下に入れられる収納ケースも豊富にありますよ」(住吉さん)

ベッドを置いたワンルームコーディネート例
ベッドは大きな面積を占めますが、ふとんの収納スペースが不要になり、また、日中のくつろぎスペースとしても使えるメリットがあります。ファブリック使いや小物でコーディネートが楽しめ、アレンジ次第で部屋の主役にも(画像/PIXTA)

【テーブル】「そこで何をするか」によって選ぶ

一人暮らしの人によく選ばれるのは、高さが35cmくらいのローテーブル。椅子を置かなくても、食事や勉強、化粧台としてオールマイティーに使える便利さがあります。ただ、「食事やパソコン作業の時間が長い人は、小さめでもダイニングテーブルがあると便利。サイズは高さ70cmくらいが一般的です。幅・奥行きは、小さめのもので70cm×70cmくらいから。椅子は友達が来たときのことも考えると、最低でも2脚は置きたいですね」(住吉さん)。テレワークが多い人は、天板の広さや椅子の座り心地、文房具類の収納をどうするかも考えておきたいもの。使い方に合わせて、自分にぴったりなテーブルを選びましょう。

テーブルを置いたワンルームコーディネート例
食事にこだわりたい、部屋で作業する時間が長い、友人がよく遊びに来る、そんな人は大きめのダイニングテーブルを部屋の主役にしてもいいかも(画像/PIXTA)

【ソファ】一人暮らしでも幅約130cmの2人掛け以上が理想

ソファは「一人暮らしでも、お友達が遊びに来たときのために2人掛け以上のサイズが使いやすいでしょう。幅は2人掛けなら130cmくらい。奥行きは60cmくらいのものが一般的ですが、なかには80cmくらいのゆったりタイプもあります。ソファを食事にも使いたい場合は、奥行きがありすぎると座りにくくなることもあります。部屋の広さや使い方によって適切なソファは変わってきます」(住吉さん)
ソファのような大型の家具は、一度買えばなかなか買い替えにくいもの。サイズはもちろん、背もたれの高さや座り心地などもしっかり確認しておきましょう。

ソファを置いたワンルームコーディネート例
ソファを置くと途端に部屋らしくなるから不思議。クッションやサイドテーブルなど、周辺のコーディネートも充実します(画像/PIXTA)

【チェスト】ディスプレイスペースやベッドヘッドとしても役立つ

クロゼットだけで収納が足りない場合は、置き家具をプラスすることになります。チェストは、単なる収納家具としてだけではなく、ディスプレイスペースとして、テレビ台として、チェストそのものがインテリアのアクセントにもなります。「ベッドの枕側に収納家具を置くと、ベッドヘッドの役割も兼ね、寝るときの安心感もアップします」(住吉さん)。チェストを玄関側に置くと、ベッドが丸見えにならないというメリットも。

チェストを置いたワンルームコーディネート例
チェストをベッドの横に並べると、サイドテーブルとして使えて便利。枕元の空間が引き締まり、落ち着きも得られます(画像/PIXTA)

好み全開のスタイルを、ほんのちょっとおしゃれにまとめるコツは?

自分が選んだもの、好きなものだけに囲まれて暮らせるのが、一人暮らしのいいところ。でも、自分で満足するだけではなく、遊びに来た友達からも「おしゃれな部屋!」って言われたい!好み全開のお部屋を、第三者から見てもステキに見せるコツを、インテリアコーディネーターの住吉さんに教えてもらいました。

●色の数は抑えて、濃淡でメリハリをつける

「おしゃれにまとめたいなら、まずは色数を減らすことを考えてみましょう。とはいえ、同じ色だけでそろえるとのっぺりとして、あまりおしゃれとは言えない空間に。好きな色でまとめながら、色の濃淡でアクセントをつけると、ごちゃごちゃすることなくメリハリがつくのでおすすめです。さらに、同じ色でまとめつつ素材感の違うものを置くと、おしゃれ度がアップしますよ」

ri_____ru__さんのInstagramより。ブルーグレーでまとめながら、紺色のクッションと明るいブルーのバッグをアクセントにしたお部屋。カーテンのサテンやラグのシャギー、クッションのフリルなど、素材感の多彩さもお見事。

●広く見せたいときは奥行き感と抜け感を出す

「狭い部屋を少しでも広く見せたいなら、『遠近感を利用して奥行き感を出す』のが基本。例えば、背の高い家具を入口付近に置き、部屋の一番奥の窓際に、背の低い小さなものを置いてみましょう。少し高さのある観葉植物をフォーカルポイント(部屋に入ってまず視線が集中する場所のこと)にしてもいいですね。遠近感で空間が広く見えますよ。また、床が見えないと圧迫感を感じさせるので、床を隠さないように天板がガラスのテーブルやクリア素材の椅子を選ぶのもひとつの方法です」

●何でもおしゃれに見せる魔法?「照明を上手く使う」

「賃貸なら、もともと天井にシーリングライトがついている場合が多いので、明かりとしてではなく、インテリアの演出として照明器具をプラスしてみましょう。光を透過するタイプのセード(笠)を壁際に置いて、壁に光を反射させて広げるのが基本的な使い方。金属製など、光を透過しないセードは、手元に光を集中させたいときに使います。照明器具は単純に明かりとしてだけでなく、例えばテレワークの間はシーリングライトで部屋全体を明るくし、仕事後はシーリングライトを消して間接照明にする、といった使い方もおすすめ。足元を暗くすると気持ちが落ち着くので、同じ空間でもオンオフの気持ちの切り替えができますよ」

_mayuuuuu_さんのInstagramより。枕元の明かり+広がる光で壁を美しく飾ります。このような照明があると、就寝前にはシーリングライトを消して、落ち着いた時間がつくれそうです。

chuchuhana_さんのInstagramより。キャンドル型やボール型など、見て楽しむタイプの明かりもたくさん登場。コンセントが要らない充電式のLDE照明ならどこでも気軽に使えて、例えば夏はベランダでの夕涼みのお供にも使えます。

07.roomさんのInstagramより。照明を抑えた部屋で、流行りのプロジェクター生活を楽しむのも、一人暮らしなら気兼ねなし!

●小物を並べるときは「三角形」のラインを意識して

「好きなものがいっぱいあって、どれも飾りたいとなると、どうしても雑然となりがちです。小物類を並べるときは、『三角形』のラインを意識しましょう。どんなにかわいい小物でも、同じ高さで横一列に並べてしまえば、リズム感が生まれず、のっぺりとした印象になりがち。奥行きも計算に入れて、背の高いものを奥に置き『半円錐形』にするのが理想的。低いものは、本を重ねて高さを出すなどのアレンジを」

poceq___さんのInstagramより。種々雑多なものがたくさん並んでいるのに、雑然とせずおしゃれなのは、本の高さをそろえたり、バラバラのものも『三角形』の形にディスプレイされているから。コレクションへの愛が感じられるお部屋。

●一人暮らしなら気軽!「最新の流行を取り入れる」

一人暮らしのインテリアで最近人気なのが韓国インテリアです。
「白がベースのナチュラルな韓国インテリアは、誰でも取り入れやすいだけでなく、そこから可愛くしたりモダンにしたり、自分らしさを出しやすいところが魅力です。壁が白くて窓が大きい、日本の家と似ているところも、人気が出た理由ではないでしょうか。

白っぽくナチュラルな色や素材でまとめるほかに、韓国インテリアらしくするポイントは『抜け感を大事にすること』と『壁を飾ること』と『軽やかにすること』。『抜け感』は、例えば脚付きのベッドや、籐やクリア素材の家具で、視線が抜けるようにして。壁に絵を飾るなら、重々しい額に入れるのではなく、絵が描かれた布を貼るように軽やかさを大切に。手ごろな価格とサイズの家具や小物でイメージをつくりやすいので、一人暮らしのインテリアには特に向いていると思います」

knn.roomさんのInstagramより。家具やファブリック類は白でまとめ、くすみカラーでアクセントをつけた可愛いお部屋。一人暮らしなら、大きな枝物の植物を飾る大胆なコーディネートも思いのまま。

saku_____129さんのInstagramより。「韓国インテリアは、ベージュや白をベースにするので統一感が出やすく、誰でもおしゃれなお部屋にすることができるのが魅力かなと思います。わたしは色や小物でアクセントをつけて、自分流のインテリアを楽しんでいます。プロジェクターは、テレビと違って生活感が出ず、フェアリーライトと合わせたり、インテリアとしても楽しめるのがまた魅力的だなと思います」とsaku_____129さん。

代表的なインテリアスタイル(10例)を見てみよう!

「まずインテリアのスタイルを決めて、それに合ったものを選んでいきましょう」と住吉さん。「北欧スタイル」や「ミッドセンチュリー」などと分類されるインテリアスタイルは「さまざまな時代や場所の歴史的背景や文化をベースに発展してきたもので、それぞれに厳格なルールなどはありません。現代ではいくつかのスタイルが混ざったMIXスタイルが主流となっています。ただ、時代や場所、色やフォルム、柄、素材など、何かしらそのスタイルを象徴するものを取り入れると、インテリアに統一感が生まれます」。下に挙げた代表的なインテリアスタイル10例も参考にしてみてください。

1. 【ナチュラル】リラックスした雰囲気で心落ち着ける場所に

ナチュラルインテリアの例
(画像/PIXTA)

2. 【モダン】シャープなデザインや金属を使った家具でクール&スマートに

モダンインテリアの例
(画像/PIXTA)

3. 【ミッドセンチュリー】デザイナーズ家具や色使いで憧れの時代に近づく

ミッドセンチュリーインテリアの例
(画像/PIXTA)

4. 【インダストリアル】 古い工場や倉庫をリノベーションしたような無骨さが魅力

インダストリアルインテリアの例
(画像/PIXTA)

5. 【アジアン】ラタンなどの自然素材に囲まれて家でものんびりリゾート気分に

アジアンインテリアの例
(画像/KAJA)

6. 【モロッカン】 多文化が融合した鮮やかなモロッコ風スタイル

和モダンのインテリアの例
(画像/PIXTA)

7. 【和風・和モダン】 いつの時代にもなじむ和の趣は、北欧スタイルにもフィット

モロッカンインテリアの例
(画像/PIXTA)

8. 【西海岸/サーフ】青・白の配色とアイテムで大好きな海を感じる部屋に

西海岸インテリアの例
(画像/PIXTA)

9. 【シャビーシック】 古びた味わいの中に、上質な大人の洗練をミックス

ガーリーインテリアの例
(画像/PIXTA)

10. 【ガーリー】お姫様気分を味わえる、『カワイイ』を詰め込んだ部屋

シャビーシックインテリアの例
(画像/PIXTA)

インテリアスタイルの特徴や取り入れ方についてもっと詳しく
一人暮らしのおしゃれな部屋のつくり方 自分好みのインテリア・スタイルにするコツ

「一人暮らしは、自分の好きなようにお部屋づくりができるのも楽しみの一つです。トレンドのインテリアを取り入れたり、憧れのアイテムを少しずつ買いそろえたり、譲ってもらったものを自分らしくカスタマイズしたりと、気になることにチャレンジしてみてはいかがですか?いろいろと試行錯誤することで、心地いい空間、心地の良い暮らし方が発見できると思います。ぜひ一人暮らしのインテリアを楽しんでみてください」(住吉さん)

おしゃれな部屋のつくるためには、間取り選びも大事!
一人暮らしの間取り選びの失敗談50~住んでから大後悔しないために

まとめ

おしゃれな部屋づくりは、「どんな形の部屋を選ぶか」から始まる

一人暮らしの家具は「どんな暮らし方をしたいか」も考えて選ぼう

「目指すインテリアスタイル」を決めておくと、おしゃれにまとめやすい

暮らし方によって、おしゃれの方向性はさまざま。自分らしさを楽しもう

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取材・文/伊東美佳 
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