中山エミリさん「理想は太陽みたいなママだけど……洗濯機を回しながらボーっとしている時間が幸せ」

15歳で芸能界デビューをして、マルチな活躍をされて忙しい日々を送っていた中山エミリさん。30代で結婚、出産を経験して、生活も激変。40代になった今は子育て中心の生活に。後編では子育てやご自身の今後の人生についてお話していただきました。

中山エミリ（なかやまえみり） 1978年生まれの45歳。神奈川県出身。1994年15歳で芸能界デビュー。多くのドラマ、CMに出演の他、バラエティ番組でMCを務めるなど幅広く活躍。夫はプロライフセイバーで俳優の飯沼誠司氏。現在8歳の女の子ママ。

理想は「太陽みたいなママ」

――現在8歳の女の子を育てられていますが。

小学生になったら少し子育ても楽になるよって聞いていたんですけど、まだなかなか。年齢と共に娘の世界が広がったので、またそれについて行くことも増えて、習い事の送り迎えもあったりで……あれ、なかなか楽にならないなって。子どものことをしていたら1日が終わるという生活です。

正直、毎日楽しい幸せ！　という時ばかりじゃなくて、大変だったなって思って終わる日もありますよ。本当は穏やかでいつもニコニコした太陽みたいなママになりたいんですけど、現実は理想とは程遠くて。なにせ心配性なので、先回りしていろいろやっちゃうんです。待てなくて。人の子どもだと冷静に見えるんですけど、自分の子どもとなるとついいろいろ言いたくなっちゃうんでよね。私もまだ母として8年なので、先輩ママにいろいろ聞きながら、一緒に成長できればなと思っています。私は娘一人でこんなにバタバタしているので、2，3人育てているママたちは本当に尊敬しています。

周りの人に愛される人に育ってほしい

――娘さんはどんな大人になってほしいですか？

夫から言わせると、私と娘は似ているらしいです。確かに言い方とか私に似てきているかも。一緒にいる時間が長いので、似てきますよね。普段夫は仕事が忙しくて子どもと過ごす時間が少ないので、ワンオペの感じですが、進路とか大事なことは二人で話し合います。パパは忙しくても休みの日はプールに連れて行ったり、映画に行ったり娘と二人でデートしていますよ。パパだと私がいつもは買ってあげないポップコーンを買ってあげたり、ゲームをさせてあげたり、ほんとパパは娘にものすごく甘いんです。ママだと毎回ポップコーンを買ったり、ゲームをやらせたりはしないですよね。私が口うるさく言ってしまうので、娘にとってパパがオアシスなのかもしれないですね。うちではそのバランスがちょうどいいのかもしれないです。

娘には大人になっても周りの人から愛される人に育ってほしいと思っています。そのためには最低限のマナーやルール、周りの方への心配りみたいなものが必要かなと。そういうのって小さいころから培われていくものだと思っているので、つい口うるさくなってしまうんですけどね。娘が小さい時は育児書とか読んでいましたけど、情報が多すぎて何がいいのかわからなくなってしまって、読まなくなりました。

子育てをしていて何がいいのか正解はわからないのですが、今、子どもにとってベストだと思う環境を親が選択していると信じるしかないですよね。娘が将来どうしたいとかまだ、わからないですけどそっとサポートしてあげられる親になりたいと思っています。

洗濯機を見ながらボーっとしている時間が幸せ

――ママOFFの時間はありますか？

子どもが学校に行って、夫も仕事に行った後、洗濯機を回しながら洗濯機の前でボ―っとしている時間が好きなんです。なんなら携帯を見ながらそのままウトウトできたら最高です！　洗濯はしてるっていう言い訳がありますしね（笑）。あとは仕事の時間がママオOFFというか、昔より楽しく感じるようになりました。

家に子どもと二人だけでいると世界が狭くなってしまうので、お仕事でいろんなところに行けたり、人と会ったりする時間がすごく楽しいなって思うになりました。おかげさまで、親が近くにいてくれるので、少し子どもから目を離せる時間がある環境はすごく恵まれていると思います。仕事の時もみてもらえますし。まだ、子どもが生まれる前までの仕事量に戻していませんが、子どもの成長と共に少しずつ仕事の量も戻していけたらと思っています。

40代は、みんな頑張ってる！

――40代のママ達に伝えたいことはありますか？

40代って親としての責任や仕事の責任が増えてくる年齢で、大変なことも多くて疲れちゃうことも多いと思うんですよね。でも、みなさんよりぐうたらしている人がここにいますよ！！　朝ごはんは子どもの残り物だし、洗濯機を回しながらダラダラして、産後太りは着るものでカバーしようとするし、全然キラキラな生活じゃない（笑）。

インスタをやっていないのは機械が苦手っていうのもあるんですけど、みなさんにお見せできるようなキラキラした日常ではないからなんです。娘の朝ごはんの残りなんて誰も見たくないですよね（笑）。こんな人もいると思って安心してください。たまには力を抜いて、ママたちは自分で自分を褒めてあげて欲しいなって思います！

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撮影／沼尾翔平　モデル／中山エミリ　ヘア・メイク／梅沢優子　スタイリスト／長谷川睦子　取材／山崎智子

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