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Lifestyle大特集「大人の恋愛」

「結婚に興味はなかった」元宝塚トップの和央ようかさんが47歳で国際結婚した理由

元宝塚宙組トップスターとして一世を風靡した和央ようかさん。退団後、2015年に世界的作曲家のフランク・ワイルドホーンさんと結婚して拠点をNYそしてハワイへと移し、その素敵なライフスタイルはInstagramでも話題に。今回、常に世界を飛び回るジェットセッターなお二人揃っての特別インタビューが実現。結婚8年目でもラブラブなお二人の考える「大人の恋愛」の極意、そして今年芸能生活35周年を迎える和央さんにこれまでの軌跡を振り返っていただきます。(全2回中1回目)

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和央ようかさんprofile
大阪府出身。元宝塚歌劇団宙組トップスター。6年を超えるトップ在任期間は平成以降の最長記録。2006年『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』で退団後も、舞台をはじめ様々なメディアに挑戦。2015年、作曲家フランク・ワイルドホーンさんと結婚。拠点を米国に移し、国内外で活躍の場を広げている。

フランク・ワイルドホーンさんprofile
米国ニューヨーク州出身。作曲家。グラミー賞、トニー賞、エミー賞などノミネート歴多数。ミュージカルなど舞台音楽を中心に世界的に活躍し、ブロードウェイで『ジキル&ハイド』、『スカーレット・ピンパーネル』『ドラキュラ』など次々とヒット作を手掛ける。初の宝塚歌劇団作品で和央ようかさんに出会い結婚。12月の和央さんの35周年記念ディナーショーにも出演予定。
【INDEX】 初めて会った時、彼は恋人と来日していた
とにかくフランクのプッシュがすごかった
結婚して8年経ってもロマンチックさは失われない

初めて会った時、彼は恋人と来日していた

――和央さんの退団公演『NEVER SAY GOODBYE-ある愛の軌跡-』でお二人が出会い、ゴールインされたストーリーは有名です。その時のお互いの印象はいかがでしたか?この人が人生のパートナーになるかも、と思われた瞬間がありましたか?

和央 初めて会ったのは退団公演の記者会見のとき。宝塚でも初めてブロードウェイの有名な作曲家にオリジナル作品を作っていただくということで、私だけでなくもう組中が緊張していましたね。

フランク TAKAKO(和央さんの本名)は僕が有名な作曲家だって全然わかってなかったんだ。今もだけどね(笑)。

和央 確かに彼が手掛けてきた作品名までは知らなかったけど、お名前は存じていましたよ。彼はバービー人形みたいに美しい、元ミス・ニューヨークの当時の恋人と一緒に来日していて、こんなきれいな人って本当にいるのねーと。今でも彼女とは仲良しです(笑)。彼は名前のとおり、とてもフランクでみんなに優しくて、私にもたくさん話しかけてくれましたが、当時は英語もできなかったので、気遣いのある方だな、くらいの印象でした。

フランク 宝塚との仕事は初めてだったから男役というのがどういうものなのかよくわかっていなかったけど、劇団からTAKAKOのビデオが送られてきて、素晴らしいパフォーマーだと驚いたんだ。女性だけの劇団に作曲をするのはチャレンジングだったけど、すごいポテンシャルを感じた。「音楽と恋愛には境界線がない」というのが僕の哲学。TAKAKOとの間には言葉の壁はあったとしても、音楽を通してコミュニケーションがとれた気がしていたよ。とにかく美しかったから、これからも一緒に仕事をしていきたい、それがすべての始まりだった。彼女が思っているより早い段階で“FALL IN LOVE”していたと思う。

和央 退団公演の初日に楽屋から出るとき、ファンの皆さんがたくさんいらっしゃる前で彼が私にキスしたんですよ。それがもう宝塚的にはセンセーショナルで。公演中は、ずっと宙組のみんなが、私を守らなきゃ!という雰囲気でした(笑)

とにかくフランクのプッシュがすごかった

――そこからお付き合いが始まるまで少しブランクがあったんですね。

和央 10年くらいかかりましたね。2回目の『ドラキュラ』に出る少し前に、彼に何も告げず、英語の勉強のためにコロンビア大学に5週間留学したことがあったんです。そしたら、フランクが日本のプロデューサーから私がNYにいると聞いて、「なぜ教えてくれないの」と連絡してくれて。私が1回返事すると10通くらい一気にメールが来る。とにかくプッシュがすごいんです。

フランク 僕はアメリカンだからね。授業中だろうが何だろうが関係ない。GO GO GO!だよ(笑)。

和央 でも、それがよかったかな。私は受け身なタイプなので。こうなると彼のことを考えるしかない(笑)。いつの間にかなくてはならない存在になっていました。たまにデートすると、有名な方なのに、たとえば駐車場のお兄さんとかレストランのサービスの方とか、どんな人に対しても分け隔てなく接するんです。そこが素敵だなって。音楽も尊敬できるけど、こういう人と一緒にいたいと思うようになりました。

――そこから結婚を意識されるように?

和央 フランクはすぐに一緒に住もうと言ってくれたのですが、NYに行くのは私にとって大きな決断が必要でした。仕事も家族もファンも日本がベースなのに、ただ彼と暮らすためだけにNYに行くというのはないと、ずいぶん迷いました。お互い大人ですし、彼には過去に結婚歴もある。本当に結婚に向かっていくかどうかを考えるためにお試し期間を作ろうということになって。

フランク TAKAKOはたくさんのことを犠牲にして、僕のためにNYに来てくれたんだ。突然新しい環境の中に放り込まれて、日々たくさんの人と会うことになっても自信をもって英語で対応してくれていた。遠距離恋愛はロマンチックだけど、実際に一緒に暮らして見えてくることもある。いいときも悪いときも共に乗り越えていけるかというのは重要だから。カルチャーの違いもね。TAKAKOは誰よりも日本食が好きだけど、僕は苦手。シリアスなことも多いけど、僕にとってはすべてがコメディのようで楽しいし、エキサイティングだよ。

結婚して8年経ってもロマンチックさは失われない

2015年7月にハワイで挙式を

――そんなお試し期間を経て結婚されて8年ですが、お二人の関係性は変わりましたか?

和央 「ロマンチックな結婚生活なんて3年よ」って色々な人に言われたんですが、全然変わらないですね。むしろもっと深くなっています。結婚したいなんて思ったことがなかった自分が不思議なくらい。もちろんカルチャーが違う二人ですから、一人の気楽な生活とは違いますが。

フランク 彼女は元々強くて自立した女性。「奥さんが欲しい」って言ってたくらいだからね(笑)。僕たちはお互いを必要としていたというより、純粋に一緒にいたかった。今でも、彼女が忙しくて一緒にいられないときはすごく苦痛だよ。

――それってすごいことですよね。日本だとたまには離れて息抜きしたいという夫婦も結構いると思うのですが。

和央 離れているときは毎日楽屋からも寝る前も必ず電話して、その日何があったか話します。そういった小さな努力は必要だと思いますね。彼は一日中「I love you」と言ってくれるし、「今日はどんなネイルにしたの」とか、ちょっとしたことも「きれいだね」と褒めてくれる。これ美味しかったね、楽しかったね、そういうことを口に出してシェアする、そういう小さな努力を楽しみながらする、それが夫婦にとって大切なんじゃないかなって思います。彼は努力と思わずやっていると思いますが。

――お二人が出会われたのが大人になってからだったのは良かったと思われますか?

和央 よかったと思います。色々と経験してきたからこそお互いの気持ちがわかるというのもありますし、大人だけど子供のようにこう冒険をして子供のような恋愛をしているのが秘訣かなって思います。

フランク 僕は「大人の恋愛」という言い方は好きじゃないな。僕は大人じゃないし、まだ成長し続けている。子供っぽさがなかったら作曲もできないしね。常に夢を見ているし、好奇心をもって毎日デートを楽しむ、それが大切なんじゃないかな。

<公演情報> 和央ようか35th Anniversary Dinner Show 「YOKA WAO’s Holiday Spectacular2023 featuring Frank Wildhorn」

出演者:和央ようか、フランク・ワイルドホーン、寿つかさ、牧勢 海、美月 悠、七生眞希
【大阪公演】ホテル阪急インターナショナル
12/20(水)ディナー17:30、12/21(木)ランチ12:00、ディナー17:30
[12月20日(水)スペシャルゲスト]稔 幸・愛華みれ
[12月21日(木)スペシャルゲスト]紫苑ゆう
チケット: ¥39,000

【東京公演】The Okura Tokyo プレステージタワー 平安の間
12/24(日)ランチ11:45、ディナー17:45
[スペシャルゲスト] キム・ジュンス
チケット: ¥40,000

撮影/鏑木 穣(SIGNO) ヘア・メイク/Mio(SIGNO) 取材・文/稲益智恵子

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