長野県内のtoto助成事例

  • 地域の人々のつながりを大切にして 総合型地域スポーツクラブ活動助成 ●NPO法人 とよおか総合型地域スポーツクラブ

    元五輪選手を中心に大人たちの熱意で指導

    下伊那郡豊丘村の「とよおか総合型地域スポーツクラブ」は2008年に設立。スポーツ振興くじ(toto)助成を受け、サッカー、バレーボール、陸上といった競技スポーツのほか、高齢者も参加できる健康教室、乳幼児が親と一緒に体を動かす運動教室などを行っている。
    クラブには現在、約240人が参加している。「目指しているのはスポーツを通じて地域の人々のつながりを深めることです」と、同クラブのゼネラルマネジャー酒井浩文さん。酒井さんは、ソウル五輪の競歩代表選手。地域でスポーツ振興にかかわることは競技の一線を退いてからの夢だったといい「上達を喜んだり、体を動かす気持ち良さを感じたりといった、スポーツを楽しむ心を大事にしたい」と考えている。
    週1回、夜間に行っているサッカークラブでも、子どもたちの楽しそうな表情があふれる。小学校6年生の中原崚君は「みんな仲がいいし、ここでサッカーをするのが楽しいです」。指導するのは地域の大人たちだ。時には真剣に叱り、時には満面の笑みでほめる。こうした大人たちの熱意がクラブの活動を支え、地域の人々の「絆」を深めていく。

  • 心と体を育てる幼児運動教室
    心と体を育てる幼児運動教室

    子どもたちに人気のサッカークラブ
    子どもたちに人気のサッカークラブ

  • 将来の五輪メダリストを発掘、育成 将来性を有する競技者の発掘育成活動助成 ●SWANプロジェクト

    多彩な内容でジュニア選手の成長を支える

    Superb(優れた)Winter Athlete Naganoの頭文字をとった「SWANプロジェクト」は、スキー、スケートなど冬季競技で将来の五輪メダリストを発掘、育成する取り組みだ。県教育委員会、県体育協会、各競技団体からなる、実行委員会が、スポーツ振興くじ(toto)助成を受けて進めている。
    そり系種目やカーリングで高校生以上を対象にしたAコース、全競技で小学校高学年から中学生までが活動するBコースに、現在合わせて58人が参加。参加者は公募し、選考会で基礎体力や競技適性を見る。「4年目になり、選手の成績にも結び付いてきています」と、プロジェクトを担当する佐藤純也・県体協競技係長は話す。
    シーズン中は各競技団体による強化練習。オフシーズンは月に2回程度集まり、フィジカルトレーニング、トップ選手の講話、心理や栄養についての座学など、多彩なプログラムで選手の成長を支える。
    アルペンスキーの選手として第1期から参加している久保田拓君は「大きな刺激が得られる場所です」と、高い意識を持ってトレーニングに取り組んでいる。

  • シーズンに入ると種目別のトレーニングが行われる
    シーズンに入ると種目別のトレーニングが行われる

    プロのトレーナーに指導を受けフィジカルトレーニングに取り組む子どもたち
    プロのトレーナーに指導を受けフィジカルトレーニングに取り組む子どもたち