やしろ優 卵管手術後すぐに、予想外の妊娠。「赤ちゃんの姿が見えず不安になったことも…」
2022年1月第一子を出産したやしろ優さん。不妊治療を経ての妊娠だったやしろさんに、今回は妊娠判明から、赤ちゃんの胎児心拍が確認されるまで、妊娠超初期の不安な時期の過ごし方についてお話を聞きました。
卵管の手術直後の妊娠に、少し不安はありました
結婚して4年たっても赤ちゃんができず「どうしてかな?」と思っていて、妹が通っていた大学病院を受診したのが始まりです。そこで左右の卵管が詰まっている両側卵管閉塞(りょうそくらんかんへいそく)であることがわかりました。手術をするか体外受精をするかという選択になり、夫婦で話し合って卵管を通す手術を受けたのが2021年3月でした。
手術後、タイミング法をトライしてみたけれど、まさかすぐに妊娠するとは思っていなくて。なかなか生理が来ず、手術して何かあったのかと心配になり検診に行ったら、尿検査で妊娠していることがわかったんです。妊娠したての、まだ超音波画像にも映らないくらいの小ささでした。
普通の人なら産院に行かないような早いタイミングだったので、2週間様子を見ることになりました。妊娠している実感もないし、赤ちゃんも見えなかったし、何より術後だったので、ちょっと不安はありましたね。
楽しそうなママとパパのところに赤ちゃんが産まれてくると信じて
タイミングをとった日と受精した日の計算が合わなかったようで、実は先生から「遅延着床(ちえんちゃくしょう)」かもしれないと言われていたんです。受精をしてから着床するまで時間がかかる場合もあるんだとか。そんな言葉を知らなかったので、「遅延着床」を調べてみたら、哺乳類でもクマとかコウモリに見られるって書いてあって、笑っちゃいました。
2週間後の検査で赤ちゃんがいる袋(胎嚢:たいのう)が見えて、「本当に赤ちゃんがいます」と言われました。でも、私はつわりが全くなく体調はいつも通りだったので、妊娠している実感がまだ全然わかなかったですね。
心拍が確認できたのは6週のとき。エコーで、心臓がパクパクと動いている様子が見えて、「これが命なんだ!」と実感がわいてきました。このときは、やっぱりうれしいしホッとしましたね。コロナ禍で、夫が健診に立ち会えないのは残念。自宅に帰ってからエコー写真を見せると、「エコーって動いているのが見えるの?」と不思議がっていたので、一度でいいから見せてあげたかったです。
心拍が確認されるまではみんな心配だと思いますが、私はできるだけ楽しく過ごすようにしていました。そのほうが「こんな楽しそうなママとパパのところに生まれてきたいな」と赤ちゃんに思ってもらえるかなと思ったんです。これからの育児でも、できるだけニコニコしていたいですね。
医療協力/帝京大学医学部附属病院 中川一平先生 撮影/成田由香利 ヘア&メイク/杉尾智子 取材・文/樋口由夏・たまごクラブ編集部
やしろさんお一人での取材・撮影のつもりが、なんと産後2カ月の息子さんを連れての撮影に、スタッフは大喜び。赤ちゃんはずっとご機嫌で撮影はあっという間に終了。この日のために用意してくれたという、親子おそろいの洋服がとても似合っていました。
『初めてのたまごクラブ』2022年夏号では、やしろ優さんのインタビューもあります。
参考/『初めてのたまごクラブ』2022夏号「ママとおなかの赤ちゃんの見通し&やることのすべて 夏編」
やしろ 優
Profile
1987年神奈川県生まれ。倖田來未さん、芦田愛菜さんなどのものまねでおなじみ。2016年、笑撃戦隊の野村辰二さんと結婚。2022年1月、男の子を出産。