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【ジャンポケ斉藤さんの妻・瀬戸サオリさん】泥だらけになって遊ぶ息子を見るのがうれしい!1039gで生まれた息子の存在が、私の人生観をガラリと変えた

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瀬戸サオリさんとご主人のジャンポケ斉藤さん、息子さんの家族写真
瀬戸さんとご主人の斉藤さん、息子さんの家族写真

お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二さんの妻である、タレントの瀬戸サオリさん。昨年11月17日の『世界早産児デー』には、現在4歳になる息子さんが出産予定日より2カ月早い28週の時に、1039gで産まれたことを公表しました。今回は、日々の子育てについて、また早産を経験したからこその現在のお気持ちについて聞きました。

自然の中で、泥だらけになって遊ぶ息子をうれしく思う日々!

おでかけ先での、息子さんと瀬戸サオリさん。
おでかけ先での、息子さんと瀬戸さん。

――息子さんは現在、4歳になられたそうですね。今の子育ての様子について教えてください。

瀬戸さん(以下、敬称略):出産後100日間のNICUでの入院を経て、その後はゆっくりながらも順調に育っていき、去年の4月から幼稚園に通いはじめました。実はその幼稚園は、自宅からかなり距離があって、片道1時間半ほどかかる場所にあるんです。しかも、できるだけ自分の足で通うというのが園の方針なので、電車と徒歩だけで毎日通っています。送り迎えに往復3時間かかってしまうので、息子が幼稚園に行っている間は、私は幼稚園のそばで待機するという生活。まさに、子どもが中心のハードな毎日を送っています。

毎朝、家を8時頃に出て、帰ってくるのが夕方ぐらい。幼稚園に親子で通うだけで1日が終わってしまう感じですね。私の歩数計によると、1日1万8000歩も毎日歩いているんですよ!

早産で小さく産まれた息子は、まわりの子と比べて小柄なこともあって、帰りはもうクッタクタ…。幼稚園が山の上にあるので、駅からの行き帰りはただでさえハードなのですが、そこで「抱っこして〜」となってしまうんです。荷物がたくさんあって大変な日は、帰りに夫が迎えにきてくれることもあります。暑い夏や、寒い冬はとくに、行き帰りの山道は修行のように辛いです(笑)。

クラスの中では一番背が小さいし、幼稚園に入った時は「大丈夫かな?」とすごく心配でした。でも、自分の足でしっかり歩くということをはじめ、大変な幼稚園生活を過ごすなかで身についたことが、将来必ず息子のためになると信じて頑張っています。

――その幼稚園に決めた理由は何だったんですか?

瀬戸:都心に住んでいると、自然の中でのびのびと遊び回れる場所って、なかなかないと思うんです。今通っている幼稚園は、自然豊かな環境にあって、園庭では土や草花に触れることができます。遊具もないので、自ら“遊び”を生み出すことができるのがいいなと思って。

もうひとつの理由は、食育に力を入れているところ。高校生までお弁当持参という方針なのですが、これも私の中では大きな決め手でした。小さく産まれてきて風邪を引きやすい体質なので、口に入れるものは、できるだけ私自身の手で作ったものを食べさせたいなと思っているんです。

毎日、息子さんのために作っているお弁当。
毎日、息子さんのために作っているお弁当。

最初、夫は「近い幼稚園でいいんじゃない?」と言っていました。でも、私が真剣に幼稚園について調べて、自然の中でたくさん遊べる環境を与えることが、いまの息子には大切なんじゃないかという考えを共有することで、最後は一緒に応援してくれるようになりましたね。

――息子さんは幼稚園に入ってから、どんな変化がありましたか?

瀬戸:うちの息子は、幼稚園の中で一番、泥水の中に飛び込んでるんじゃないかって思うほど活発なんです。毎日、土だらけ、泥だらけになって遊んで、多い日には1日4回、お着替えをして帰ってくるほど。

雨が降った次の日は園庭に水溜まりができるので、「嫌な予感がするな〜」と思っていると、案の定、息子は泥だらけになって帰ってきますね(笑)。黒の靴を履いて行ったはずなのに、泥だらけで真っ茶色に!違う靴で帰ってきたんじゃないかと思うほどです。でも、それだけたくさん遊んでくれたんだな〜と、私もうれしくなります。

幼稚園に通って、同じ年齢の友だちだけではなく、上級生のお兄ちゃんお姉ちゃんたちとも関わるようになってから、思いやりの言葉や優しい言葉がとても増えたと思います。たとえば、私がごはんを作ると、「ママ、いつもごはんありがとう」と毎回必ず言ってくれたり、パパが後から1人で夕食を食べていると、「これはママが作ったごはんだから、残さずちゃんと食べてね」と言ってくれたり。たぶん、幼稚園でそんな思いやりの声かけをたくさんしてもらっているんだろうなと想像しています。

夫は息子のおむつ替えが大好物!? 変顔でイヤイヤ期も乗り越えられた

ご主人のジャンポケ斉藤さんと、息子さん。
ご主人の斉藤さんと、息子さん。

――芸人さんという職業柄、ご主人らしい子育てのエピソードがあったら教えてください。

瀬戸:夫は、変なギャグを息子に教えるんですよ。本当にやめてほしいんですけどね(笑)。でも、夫は顔の表情がとても豊かな人なので、息子が「イヤイヤ〜」となって、私ではどうにも手がつけられないときに、変な顔をしたりギャグを言ったりして、気を引きつけてくれるんです。すると、泣いていたはずの息子が急に笑いはじめたり…。そういう面では助かっていますね。

あとは、息子はダンスがとても好きなのですが、夫も家でヘンテコなダンスを踊るので、音楽番組を観ながら、ずっと2人で踊っています。

夫は育児にもすごく協力的で、とくに、息子がうんちをしたときのおむつ替えが好きなんですよ(笑)。実は、犬のうんちの処理も大得意で、拭いたあとにおしりのニオイを嗅いで、しっかり汚れが落ちているかまで確認するのが夫流。それを息子のおむつ替えのときにもするんです。でも、本当にきれいにおむつ替えをしてくれるので助かりますね。

“ゆっくり育つから、愛おしい”と考えを変えたら、気持ちが楽になった!

海辺で遊ぶ、息子さん。
海辺で遊ぶ、息子さん。

――お子さんを出産してこれまで、悩むこともたくさんあったのでしょうか。

瀬戸:小さく産まれた赤ちゃんたちは、出産予定日を基準にした「修正月齢」で見ながら育っていくんですが、やっぱり、正産期に産まれた赤ちゃんに比べると、発育がゆっくりの子が多いです。でも、はじめて会う人はそういう背景を知らないので、「何歳ですか?」「1歳過ぎているけど、まだ歩いていないんですね」などと、何気なくおっしゃられるんです。相手にまったく悪気がないのはわかっていても、なんだかちょっと傷ついた…ということがたくさんありました。

また、子どもの習い事のような場で、「○カ月〜○カ月までのお子さんはこっち、○カ月〜○カ月までのお子さんはあっちへ」という風に、月齢でグループ分けされたことがあったんです。うちの子は同じ月齢の子と比べて、歩くことができていなかったので、それを受付の方に「早く産まれてしまったので…」と説明したのですが、そう伝えること自体がマイナスなこと、悪いことのように伝わりそうで悲しかったです。

妊娠中のことでも、友人のちょっとした言葉に傷つくこともありました。私自身、妊娠28週で出産するまで、おなかもあまり大きくならないままだったし、ほとんどが入院か自宅での安静の日々だったので、いわゆるマタニティライフをほとんど過ごせていなかったんです。それをずっと残念に思っていたときに、「10カ月過ぎちゃって、もうおなかが大き過ぎてイヤだ!早く産まれてほしい」、「おなかが大き過ぎて苦しくて眠れなくてイヤ!」といった友人のさりげない言葉を聞くと、うらやましくなったり、少しモヤモヤしたりしてしまう自分がいました。

歩きはじめた頃の息子さん。
歩きはじめた頃の息子さん。

――同じように小さく産まれたお子さんを持つママや、切迫早産などで入院中の妊婦さんなどにメッセージをお願いします。

瀬戸:私にとって早産の経験はマイナスなことばかりではなく、赤ちゃんがおなかにいる10カ月という期間は、本当に貴重な時間なんだと、あらためて思えた経験でした。出産を通して、命の重みをしっかり感じることができましたし、息子の入院中には、“生きる”ということがどれだけ大変なことなのかを知ることができました。

また、人として、誰かの気持ちに寄り添って考えることができるようになったのかなと。「もしかしたら、こんな背景の人がいるかもしれないし、その人にとっては傷つけてしまう言葉だから、ちょっと慎もうかな」と、立ち止まって考えられるようになりましたね。

子育てをする上での自分の考えにも、変化がありました。たとえば、早く産まれてしまった分、何か息子のためにできることはないかなと探したときに、食育や息子が過ごす環境について真剣に考えて、今の幼稚園に決めたこともそのひとつです。それと、息子と丁寧に接していきたい気持ちが強いのですが、これも、普通に産まれていたらどうだったかなと思うことがあります。

瀬戸さんの手をぎゅっとつかむ息子さん。
瀬戸サオリさんの手をぎゅっとつかむ息子さん。

他の子と比べてしまって、「もう〇〇ができるんだ、いいな!」とか、「まわりの子はできるのに、うちはできていないな」とか、落ち込むこともたくさんあると思います。でも、ゆっくりのペースだとしても、今のこの時間はあっという間に過ぎていくもの。「できないのもかわいい!」「むしろ、うちの子は手がかかってかわいい」と、私は思うようにしています。

自分の子どもの成長がゆっくりだと、できなかったことができるようになっただけでうれしいし、喜びは100倍ですよね!私と夫は、「できないことがたくさんあってもいいよね。元気で、好きなことをしてくれればうれしいし、生きていてくれるだけでいい!」というスタンスで子育てをしています。

当たり前に過ごすことができる日常のありがたみを、子どもに気づかせてもらいましたね。私の人生観は、早産を経験したことで、また息子と出会ったことで大きく変わったと思います。だから、息子には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

写真提供/瀬戸サオリさん、取材・文/内田あり、たまひよONLINE編集部

●この記事は個人の体験を取材し、編集したものです。
●記事の内容は2023年2月の情報で、現在と異なる場合があります。

<プロフィール>
瀬戸サオリさん

タレント。1988年生まれ、福岡県出身。2017年12月、お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二さんと結婚。19年11月、第1子となる男の子を出産。

瀬戸サオリさんのInstagramアカウント

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