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余った薬飲ませて大丈夫? 子どもの薬服用トラブルQ&A【薬剤師解説】

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子どもに薬を飲ませるのは、気を使いますよね。

病気になった際、手元に以前もらった薬が余っていたときは飲ませてもいいのか、うっかり飲ませるのを忘れてしまった場合どうすればいいのか、対応方法がわからないシチュエーションはよくあります。

今回は、子どもが薬を飲む際に頻出するお悩みにお答えします。

子どもの薬服用トラブルQ&A

子どもに薬を飲ませるとき、困ったり、悩んだりしたことはありませんか? ここでは、いまさら聞けない疑問や、うっかり薬を飲ませ忘れてしまったときの対応などを紹介します。

Q.以前処方された薬が余っているのですが、飲ませてもよいのでしょうか?

子どもの薬の量は、体重や年齢によって変わります。また、そのときの症状によっても処方される薬は異なります。

そのため、自己判断で手元にある薬を使用するのは危険です。さらに、薬には使用期限があり、保管状況や劣化の程度、品質の低下などの理由で使えないケースもあります。どうしても使いたい場合は、医師や薬剤師に確認しましょう。

Q.うっかり薬を飲ませるのを忘れてしまったときはどうしたらよいですか?

薬を飲ませ忘れてしまった場合、すぐに気が付けばそのタイミングで飲ませましょう。

ただし、次の服用までの間隔が短いときは、忘れた1回分はあきらめてください。忘れたからといって、2回分をまとめて飲ませるということは、絶対にしてはいけません。

服用回数は、薬の血中濃度と持続時間を考慮して決められています。そのため、1日1回飲む薬は、次まで8時間以上の間隔を空けることが目安です。同じように、1日2回の薬は6時間以上の間隔、1日3回の薬は4時間以上の間隔が最低でも必要であると考えてください。

薬を飲むタイミングや回数は、効果が最大限に発揮でき、かつ副作用が最小限になるように設計されています。

しかし、時間にこだわりすぎる必要はありません。寝ている子どもを無理やり起こして薬を飲ませようとしても、ぐずって飲んでくれないことがほとんどです。飲む時間が多少ずれても大きな問題はありませんので、1日3回飲む薬であれば、だいたい「朝・昼・夜」に飲めればOKです。

飲ませ方やタイミングに迷った場合は、医師や薬剤師に相談してください。

子どもの服用トラブルの相談先  

子どもの服薬トラブルは、かかりつけの薬局があれば気軽に相談してください。

薬によっては、食後ではなく、食前や空腹時に飲むものもあるため、現在の状況とトラブルになっている薬剤の名前をしっかり薬剤師に伝えましょう。そのうえで、次の服用のタイミングや、心配なことなどがあれば、相談に乗ってもらいましょう。

また、うっかり飲ませ忘れてしまった、次の服薬タイミングがわからないなどの相談なら、薬局で十分対応できます。しかし、薬を飲ませすぎて体調が悪くなった、他人の薬を飲ませてしまった、誤って大量に飲んでしまったなど、急を要する場合には、かかりつけ医の病院を受診してください。

夜間や休日などで、どこに相談したらいいのか悩んだときは、「小児救急電話相談」があります。

小児救急電話相談:#8000

電話で「#8000」にかけると、お住まいの都道府県の相談窓口に転送され、症状に応じた対処法や受診する病院の情報などの相談ができます。

夜間や休日の子どもの急な病気や、対応に困った場合に医師や看護師のアドバイスを受けられるでしょう。

処方された薬は基本的に飲み切る


子どもに薬が処方されると、「こんなに飲ませて大丈夫?」「症状がよくなったらやめてもいいの?」と不安になる親御さんも多くいます。

たしかに、小さな子どもにたくさんの薬を飲ませるのは心配かもしれません。

しかし、薬は症状に合わせて処方されています。下痢止めのように症状が治まればやめてもいい薬もありますが、抗生剤のように最後まできちんと飲み切らないと期待される効果が得られないものもあります。

また、喘息の薬などは、咳発作が起こらないようにコントロールするものなので、症状が無くても継続する必要があります。

このように、薬はすべて異なる役割があり、症状に応じて処方されています。

病院で2〜3日分の薬が処方され、「飲み切ったらまた来て」と医師に言われた場合は、飲み終えて元気そうにしていても指示通り受診しましょう。別の病気が隠れていることを疑い、2〜3日後にもう一度様子を見たいと考えている場合があるからです。

処方された薬に対して疑問がある場合には、しっかり主治医に相談しておきましょう。

参考URL:https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html

PROFILE

薬剤師 相田 彩
薬剤師。昭和薬科大学薬学科卒業。
総合リハビリテーション病院、精神科専門病院、調剤薬局に勤務するなかで、漢方薬が使用される症例の多さと、体質や症状に適した漢方を使用することの重要性を実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
●あんしん漢方(オンラインAI漢方):https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/?tag=211332f2tmhy00010005

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